【代替考察】115系新潟車活躍続く〜N37編成が大宮総合車両センターを出場

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新潟エリアでは、115系3両7編成が活躍しており、往年の様々な塗装でファンから人気の存在です。

2021年6月8日にN37編成が定期検査を終えて大宮総合車両センターから新潟車両センターへ回送されています。

依然として置き換えの動きが見られない115系。過去の世代交代の動きを振り返りつつ、今後を考えます。

長野から新潟へ!カラフルな塗色で活躍

新潟エリアでは115系とE127系が長らく活躍していましたが、新潟駅高架化に関連した保安装置変更・えちごトキめき鉄道へのE127系譲渡などを背景に2014年から2018年にかけて車両の世代交代が急速に進みました。

当初は東海道線の付属編成として活躍していた211系4両編成(0番台・2000番台)の転用が検討されていたことが伺える疎開の動きもありましたが、E129系が4両26編成(B1〜B26)・2両30編成(A1〜A30)投入され、115系とE127系を置き換えています。

新潟エリアの車両形式統一がされる……と思われていましたが、えちごトキめき鉄道譲渡対象から溢れたE127系2両2編成とともに、115系が3両7編成残されています。

この115系はもともと新潟で活躍していた車両ではなく、長野エリアで2014年ごろまで運用されていた車両です。甲府・松本エリアでは211系投入で115系を代替しましたが、ATS-P設置済となっていたことから新潟に転属して新潟の115系と同形式同士で置き換えを行なっています。

当初は更新の有無で分けられた新潟エリアの塗色に塗り替えられたのち、かつての新潟エリアなどで見られたリバイバルカラーが順次実施され、現在は7編成全てが異なるカラーリングで活躍しています。

しかしながら、経年40年が過ぎた現在も依然として置き換えの動きがありません。E129系が増備されている気配もなく、当面は115系の活躍に期待できそうです。

信越本線の三セク化により長野総合車両センターでの検査体制が改められており、現在はATS-Pが設置済となっていることを生かして上越国境を越え、大宮総合車両センターへ出入りしています。

新潟エリアで活躍するE129系の導入が途絶えてから3年が経過し、初期に増備したグループは従来の全般検査に相当する装置保全時期となり、彼らも大宮総合車両センターへの入線を果たしています(重要部検査相当の指定保全は新潟で実施)。

定期検査を済ませたN37編成

今回定期検査を受けたのは、新潟車両センター所属のN37編成です。

一次新潟色・青髭と通称される、往年の“N”マークが特徴的な塗色で、リバイバルの一環で復活して現在に至ります。今回の定期検査では、塗色は維持となりました。

以前は各地で見られた115系も大幅に数を減らしており、特に首都圏ではこの入出場回送のみとなっていますので、年々ファンからの注目が増しています。

代替車はどうなる……?

新潟駅高架化・ATS-P導入に間に合わせるための一時的な転用とも捉えることができる状態だった元長野車7編成。今日まで元気に活躍をしており、彼らの今後がどうなるのかはファンの間で長年議論されている点です。

JR東日本管内では115系どころかステンレス製の205系・211系や“新系列電車”世代である209系も廃車が進行しており、115系が現役で活躍しているのは“奇跡”と記しても差し支えない状態です。

2021年度末の新潟駅高架化事業完遂による運用整理=数を減らすことが考えられますが、列車本数ベースでは全車両の代替が困難な印象も受けます。過去から現在まで、推測できる動きをいくつか見ていきます。

E129系再増備

最も考えやすいのはE129系の再増備ですが、現在は後継形式であるE131系の増備がどんどん進行しています。

そもそも、E129系を導入する前提であればそれまでの増備に続いて、2018年〜2019年ごろの車両製造に余裕があった(E235系山手線向けが改造を伴うためペースが落とされていた)時期に製造しておくのが自然です。あえて2021年度まで115系を残し、E129系投入を遅らせる必要性が感じられません。

そのため、115系が残された背景には、何らかの別の代替方法を前提とした計画があったと考えることが出来そうです。

E131系投入

地方線区の新しい標準車両として製造・投入が進められているE131系ですが、新潟エリアについては車両形式・ドア数などで別運用を組んでまで投入するとは考えにくいところです。

E129系は2018年初めまで製造されており、車両開発の一般的な流れを考えれば、E131系の計画はこの時点で既に存在していたはずです。

わざわざ一部の車両のみドア数混在・併結不可能な車両の投入を前提としたとは考えにくいところでしょうか。

E127系100番台の転用

新造車ではなく転用として思いつく車両としては、松本エリアで活躍するE127系100番台が挙げられます。

長野から新潟への115系の転属は2013年〜2014年に実施されており、時系列としては新潟エリアへ211系の転用を見送った後となります。当時は211系4両14編成程度の転用が見込まれる状態で、その分をE129系増投入・115系転用で賄ったものと考えられます。

当サイトでも過去に深掘りしていますが、その後もJR東日本では2017年ごろに再度車両計画が変更されています。都心部から各地への転用車両について、E231系小山車(宇都宮線など)・松戸車(常磐線)の転用から、昨今話題となるE233系さいたま車(京浜東北線)・鎌倉車(横浜線)の転用とされたものです。

2017年までの計画ではE235系は横須賀・総武線ではなくこれらのE231系転用を計画していた路線に投入されており、今ごろE231系は各地へ転用が始まっていたことでしょう。

E231系転入後の甲府・松本エリアでは4扉車両が主力となり、ドア数が異なるE127系を転出させる時期としては好機だったはずです。

また、松本エリアではE127系が2両12編成在籍しており、現在残されている115系の21両と概ね合致します。トキ鉄に譲渡するのはATS-P非設置の0番台・残る2編成にATS-P設置改造+設置済となっている100番を転入させて共通運用……を狙っていたと仮定すれば、今日の新潟エリアの車両体制とも辻褄が合いそうです。

転入だとしても……

以上の考察は、あくまでE231系が各地へ転出した計画のままであれば十分に考えられた動きです。

しかしながら、新潟駅高架化事業完遂が先行し、E233系の転用に変更された現状としては、E127系の新潟への全車集約も過剰配置かつ車齢としても不都合にも思えます。

もしこの動きをE233系の転入を待って実施するとすれば、向こう3〜4年程度は115系の代替が実施されないとも言えることとなります。

長野総合車両センターではしなの鉄道の115系を解体しており、部品単位で買い戻せば予備部品確保も支障とはならなさそうですが、JR東日本の車両代替ペースの中でも異例の遅さと言わざるをえません。

2017年の計画変更が今日まで115系が残存していることと何らかの関係がありそうですが、E233系転入が始まる2024年度以降に転用を実施するか否かは何とも言えない状態です。

特に昨今は大幅な減収減益により、計画の再度見直しが実施されていても不思議ではありません。

運用整理+形式削減で予備車共通化、更に連結両数削減が実施されればギリギリながら115系の完全淘汰も見えてきそうです。

将来的には“架線レス”も?

JR東日本では、このほかにも輸送状況に応じた“架線レス”つまり電化設備の撤去も検討されています。

現在の電化路線のうち、弥彦線や貨物列車が走行しないエリアなどはこれらの検討候補に挙げられる可能性は十分ありそうです。

この施策を実施した場合はE129系での全車代替をしなかったことも肯けるものの、中長期的な取り組みとなることが予想でき、115系の代替とは時系列が飛躍している印象も受けます。

E129系ベースのしなの鉄道SR1系の製造は続けられますので、紆余曲折を経て再びE129系の増備が再開される可能性も十分に考えられます。

今後の展開を推測する根拠が足りず、今後が気になるところです。

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記事内掲載写真は、フォロワーのかいりん様(@kairin_asuka)より掲載許諾を頂いています。

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