プラス500円でゆったり混雑知らず!JR西日本「Aシート」に乗ってみた

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2019年3月16日のダイヤ改正で、JR西日本の琵琶湖線・京都線・神戸線を走る新快速に新たに登場した有料座席サービス「Aシート」。今回は、Aシートはどんなシートなのか、どんな車両か、どうやって乗るのか、実際に乗ってみた感想を交えながらご紹介します。

ゆったり座れて、無料Wi-Fiも使える有料座席「Aシート」

Aシートが導入されたのは、JR西日本の野洲駅〜網干・姫路駅間の区間を走る新快速。ただし、すべての新快速に導入されたわけではありません。Aシートが設定されている新快速は2019年3月現在は1日2往復のみの運行なので、乗りたい場合は事前にJR西日本のサイトでダイヤを確認しておく必要があります。

定員は46名、自由席。事前予約は受け付けておらず、発車時刻に合わせて駅に行き、そのまま乗り込めばOKです。

Aシートの車内の様子は?京都~野洲間を乗ってみました

さっそく、導入直後のAシートに乗ってきました。乗車したのは9:19京都駅発野洲行きです。

Aシートが設定されている列車がやってくる場合は、電光掲示板にもその旨が表示され、音声アナウンスも入ります。この日は導入後間もない日であったせいか、駅員がホームに出て案内もしていました。

導入直後ということもあり、中には「有料座席なん?なんぼ?」と興味津々に駅員に尋ねる利用客の姿を見られました。

Aシートの停車位置。なお、Aシートは9号車に設定されていますが、9号車には1~8号車から移動することができません。「とりあえず電車に乗って車内を移動」はできないので、ちゃんと停車位置で待ちましょう。

列車がやってきました。

乗車します。入ってすぐは、立席エリア。有料エリアに空き席がある場合は、立ち席エリアを通り抜けてそのまま空いている席に座ります。

サービス開始直後ということもあり、車内は鉄道ファンでほぼ満席でした。運良く、先頭座席が空いていたのでそこに座ります。

座ったら、乗務員に降車駅を告げて、乗車整理券を受け取ります。

Aシートの料金は500円(均一料金)。支払いは、現金もしくは交通系ICカードのみ。モバイルSuicaの支払いを断られていた人がいたので、モバイルSuicaは無理のようです。なお、運賃は含まれていないので、乗車券等は別途用意しておいてくださいね。

受け取った乗車整理券は、シート前のボケットに入れておき、降車時にはそれを持って降ります。

温かみのある車内でリラックス!

続けて、車内の様子です。シックな色を中心にした車内は、落ち着いた雰囲気たっぷり。

車内照明も、ややオレンジがかった温かみある色でほっとする印象です。

乗務員の方がおっしゃるには、使われているシートは特急サンダーバードと同じものだそうです。リクライニングもでき、ゆったり座れるシートでした。

有料エリア内、野洲側から入ってすぐにある荷物エリア。

上下二段になっているので、収納力はばっちり。海外旅行用の大きなトランクも余裕で置くことができそうです。

シートはゆったり広々。リクライニングもOK!

続いて、シートの様子です。まずは先頭座席からですが、足元はかなりゆったり。思い切って脚を伸ばしましたが、ラクラク伸ばせることができました。おそらく、ある程度背が高い・体が大きい人でも余裕をもって座れるのではないでしょうか。

先頭座席のテーブルは縦長。A4サイズがラクラク乗る大きさです。

なお、この写真で私が座っているシートの横、野洲側先頭の通路側のシートにはテーブルはありません。テーブルを使いたい場合は、このシートは避けたほうがいいでしょう。

中央部分の座席はどうなのか、野洲についた後、姫路方面に折り返すAシートに乗ってみました。

足元はやはり広々。

テーブルは横長ですが、こちらも広々使えます。先頭部分の座席とそう違いはありません。

コンセント&無料Wi-Fiで長距離乗車も安心

長距離乗車するときにあると嬉しいのが、電源コンセント。Aシートでは、シートの肘掛け部分にコンセントがついています。全座席についているので、隣の人を気にせず使えるのは嬉しい!

車内では、無料Wi-Fiも使えます。実際使ってみましたが、印象としてはやや遅く感じられました。SNSに投稿するときもちょっと遅さを感じたので、画像などの大容量の通信は控えたほうがいいかもしれません。

外観もチェック!

最後に、外観でちょっとおもしろいなと思ったポイントを紹介しておきます。

Aシートは、223系1000番代を改装して作った車両です。223系車両の乗降扉は3つ。ですが、Aシートの乗降扉は2つです。ということで、外から見ると……

中央ドアの名残がしっかり見て取れます。

Aシートが満席だった場合は?

Aシートに乗るつもりだったけど、すでに満席で乗れない。そんなときはどうすればいいのでしょうか。

そんなときは、まず、扉から入ってすぐの「立席エリア」で空席ができるのを待ちます。座席エリア内の通路で立って待つことはできません。

空席ができれば、中に入って席を取ればOK。あとは係員に降車駅を告げて、乗車整理券を購入します。

ただし、あまり立席エリアで待っている人が多いと他の車両への移動を促されることがあるそうです。そのときは残念ですが、次の機会を待つのがよさそうです。

実際に乗車してみた感想

琵琶湖線・京都線・神戸線は、沿線の県庁所在地や観光都市を結ぶ、JR西日本の中でも特に混雑する路線のひとつです。なかでも新快速は、通勤通学、観光やレジャーに使う人も多く、区間によってはゆったり座るのは難しい列車です。

均一料金500円を高いと見るかリーズナブルと見るかは乗る距離によるでしょう。実際、駅でも「すぐに降りるから500円はもったいないなあ」と言っている人も見かけました。

しかし、混雑を避けゆったり座れるのは魅力的です。また、予想以上に快適だったのが「通路に人が立っていない」こと。混雑時、通路に人が立っているとなんとなく落ち着かないのですが、Aシートは有料エリアの通路に人が立つことがないため、落ち着いて座ることができました。

そこそこ長い距離を快適に乗車したいのであれば、利用を検討する価値は十二分にあるでしょう。

現在は、1日2往復と運行本数が限られているのがやや難点ですが、今後もし運行本数が増えれば、より便利に利用できるのではないでしょうか。

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