【臨時】あずさ・かいじ・富士回遊新旧ダイヤ列車別分析~現行との変化

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写真:あるふぉ様(@Azusa_Violet)

中央線のこの春は特急の白紙改正で大きく話題となっています。

臨時列車設定についても大きな変更があり、時刻表発売により判明しましたので、新旧ダイヤの比較を行います。

現在発表分以外の列車についても今後の続報を待って加筆します。

あわせて、春の臨時列車の設定概況についてもお伝えします。

定期列車についてのダイヤ比較はこちらの記事をどうぞ。

概況

列車の統廃合

大きなトピックとしては、ホリデー快速富士山号・山梨富士号が特急富士回遊号に吸収される形で設定がなくなっているほか、富士回遊号導入のための試験運行的な要素もあった成田エクスプレス号の河口湖駅延長運転についてもなくなっています。

また、ほとんどの土休日に運行されていた、横浜線経由のはまかいじ号、春臨時だと6月に運行されていたちばかいじ号についても設定されていません。

新たな時間にも設定

富士回遊号は今までにない新宿駅7:45発という臨時列車運転時刻であるほか、かいじ号臨時列車が週末に日常的に行われていること、夜のあずさ34号救済という遅い時間など、運行時間帯については拡大しています。

一方で、従来の上りピークであったあずさ26~30号前後の上り臨時列車は減少といった点もあり、まだまだ運行形態については模索中といったところでしょうか。

E257系暫定使用は挑戦的な臨時列車設定のため?

定期列車の車両回しが複雑化している関係もあり、E353系では波動2編成程度と定期列車の間合いのみとなっており、溢れた分についてはE257系9両編成(富士回遊91,92号は5両編成)が使用されています。

臨時列車の設定状況を見る限り、2019年春の段階では、E351,E257系時代に比べて共通予備化による配置数が1編成減少、富士回遊号運行分の付属編成+2を合わせた、基本編成9両×20編成・付属編成3両×11編成・計20両となります。

もちろん、東海道線ライナーの置き換えが実施される場合は、いつまでもE257系に頼るわけにもいかないとは思うので、数年後に臨時列車の利用状況を受けて最終的な増備数を確定させるのではないでしょうか。

冒険的な臨時列車設定もこれを受けてのことかと思われます。

従来の車掌が手書きの「ノリホ」による統計から、えきねっと・マルスによる正確な乗車区間を把握できるようになることから、きめ細やかな臨時列車設定に期待です。

列車別のダイヤの変化【下り臨時】

斜字は9000番台の列車番号が付与されている臨、それ以外が8000番台の列車番号が付与されている予定臨です。

【新宿駅6:30発】あずさ71号

現行
あずさあずさ
71号71号
新宿番線
新宿6:286:30
三鷹
立川6:506:51
八王子7:017:01
大月7:327:32
大月7:337:33
塩山
山梨市
石和温泉8:01
甲府8:088:06
甲府8:108:08
竜王
韮崎
小淵沢8:418:41
富士見8:488:48
茅野8:588:57
上諏訪9:059:02
下諏訪9:099:13
岡谷9:139:18
塩尻9:269:28
松本9:389:38

従来189系の鉄板列車だったこの列車は、今まで同様に松本駅到着時刻があずさ1号の時刻です。

この列車特有の定期列車あずさ1号の時刻変更はダイヤ改正後も健在で、この辺は長野エリアの普通列車の運行時刻が変更にならない限りは今後も維持されるでしょう。

都内快速電車の都合か、始発駅時刻は2分繰り上げられ、これがそのまま所要時間増となっています。

全区間所要時間+2分
停車駅数▲1駅
削減駅石和温泉
新宿駅発車時刻2分前倒し

【新宿7:03発】かいじ73号(旧:かいじ173号)

現行
かいじかいじ
73号173号
新宿番線
新宿7:037:03
三鷹
立川7:247:24
八王子7:337:33
大月8:018:00
大月8:028:01
塩山8:23
山梨市8:28
石和温泉8:338:31
甲府8:398:36
甲府甲府止8:37
竜王8:41
韮崎8:48
小淵沢9:09

従来は小淵沢行き・異端の途中停車駅として有名でしたが、甲府止まりとなる代わりに土休日毎日運行となります。

あずさ1,3号の通過救済・遠近分離という意味では妥当ですが、ビジネスユースもありそうな時間ですので毎日運行でもいいんじゃないかとさえ感じます……。

運行頻度が増えたにも関わらず、列車番号は8073M→9173Mと格下げされている点は気がかりなほか、対となるかいじ58号は日曜のみで8000番台と謎が多く残ります。

運行区間▲甲府~小淵沢
甲府以東所要時間+3分
停車駅数▲3駅・+2駅
削減駅竜王・韮崎・小淵沢
新規停車駅塩山・山梨市

【新宿7:15発】あずさ51号

現行
あずさあずさ
51号51号
新宿番線
新宿7:157:18
三鷹
立川7:397:39
八王子7:477:47
大月8:228:22
大月8:238:23
塩山8:49
山梨市
石和温泉8:58
甲府9:029:03
甲府9:039:04
竜王
韮崎9:13
小淵沢9:319:31
富士見
茅野9:469:47
上諏訪9:529:53
下諏訪9:569:57
岡谷10:0110:02
塩尻10:0810:09
松本10:1910:20

停車駅を甲府以西に寄せたことは定期列車と同様の変化です。

この時間帯についてはかいじ73号もあるのでさほど問題にはならなさそうです。

新宿駅7時台はなるべく等間隔化しようとしたのか、全区間所要時間は少し伸びています。

全区間所要時間+2分
停車駅数▲2駅・+1駅
削減駅塩山・石和温泉
新規停車駅韮崎
新宿駅発車時刻3分前倒し(土休日)

【新宿7:35発】富士回遊1号(新設)

新設参考
富士回遊ホリデー快速
91号富士山1号
新宿番線
新宿7:358:14
三鷹
立川8:018:43
八王子8:108:52
高尾9:00
相模湖9:09
上野原9:16
四方津9:21
大月8:509:34
大月8:529:35
都留市9:50
都留文科大学前9:109:55
三つ峠10:03
富士山9:3410:20
富士急ハイランド9:3710:23
河口湖9:3910:26

近い時刻の臨時列車運行実績がないので、参考までにホリデー快速富士山1号の時刻を掲載します。

事実上のホリデー快速富士山号を格上げした列車です。

上り列車は後述のように既存のダイヤを置き換える格好ですが、下り列車については新設のダイヤとなります。

これは定期富士回遊号が新宿駅8:30発・9:30発となるために時間帯を変えたものと推測できます。

以前から大混雑のあずさ3号の後走りですので、新宿~大月駅間救済という需要、千葉方面からあずさ3号からの接続という需要など、様々な活用がされていきそうです。

大月以西も救済のためにE257系10両で運行、大月駅切り離しとしたら面白そうですが、大月駅の停車時間を見る限り実現は今後もないでしょう。

全区間所要時間▲8分
停車駅数▲6駅
削減駅高尾・相模湖・上野原・四方津・都留市・三つ峠

【新宿8:02発】あずさ53号

現行
あずさあずさ
53号53号
新宿番線
新宿8:028:02
三鷹
立川8:288:29
八王子8:368:38
大月9:049:06
大月9:059:07
塩山
山梨市
石和温泉
甲府9:429:42
甲府9:439:43
竜王
韮崎9:53
小淵沢10:1210:13
富士見10:21
茅野10:2610:32
上諏訪10:3210:39
下諏訪10:49
岡谷10:54
塩尻10:4711:07
松本11:0111:20

従来はスーパーあずさ53号として運行された実績もあるにも関わらず、E351系専用ダイヤと臨時ダイヤの速度差・長野県内の交換で大幅にタイムロス、2分前に発車する定期列車より41分も余計にかかるという珍しい列車でした。

今回は長野県内の交換改善・臨時列車では珍しい停車駅削減を大胆に行い、19分もの速達化が行われています。

発表分はすべてE353系となっているものの、時刻の改善は停車駅削減分以外は茅野駅発車時刻以降でのみ行われているため、車両需給によってはE257系の充当する可能性も考慮しているものと思われます。

全区間所要時間▲19分
停車駅数▲4駅
削減駅韮崎・富士見・下諏訪・岡谷

【新宿8:14発】あずさ55号(旧:はまかいじ号)

現行
あずさ55号はまかいじ号
(信州かいじ55号)
新宿番線横浜発
横浜7:51
新横浜8:03
町田8:20
橋本新宿発8:31
新宿8:14
三鷹
立川8:40
八王子8:488:42
大月9:199:14
大月9:209:15
塩山(9:42)9:42
山梨市(9:47)9:47
石和温泉(9:52)9:52
甲府9:599:58
甲府10:009:59
竜王
韮崎10:1010:09
小淵沢10:3010:30
富士見10:3710:37
茅野10:4610:47
上諏訪10:5510:53
下諏訪10:5910:57
岡谷11:0411:02
塩尻11:1511:10
松本11:2811:22

当初発表ではあずさ53号運転日には設定されていませんでした。

どちらも8000番台なのに不思議……と思いきや、後発のプレスリリースにて信州かいじ55号としての運行となっています。

今回の当サイトでは、信州かいじ55号としての停車駅時刻が不明なのであずさ55号ダイヤを掲載しています。

八王子以西で6分速達化してるかと思いきや、長野県内単線区間の都合で八王子駅~松本駅の所要時間は同じです。

そして、今回のプレスリリースにより、塩山・山梨市・石和温泉駅停車の特急=かいじという分類が明確になりました。

また、土曜日の車両数に余裕があるという疑問も解決となります。

八王子以西所要時間変化なし
停車駅▲7駅・+2駅
削減駅横浜・新横浜・町田・橋本・(塩山・山梨市・石和温泉)
新規停車駅新宿・立川

【新宿9:22発】あずさ73号(旧:あずさ75号)

現行
あずさあずさ
73号75号
新宿番線
新宿9:229:24
三鷹
立川9:489:50
八王子9:579:59
大月10:26
大月10:27
塩山
山梨市
石和温泉
甲府11:0511:10
甲府11:0611:11
竜王
韮崎
小淵沢11:3611:36
富士見11:44
茅野11:5311:52
上諏訪11:5911:57
下諏訪12:0612:03
岡谷12:1012:08
塩尻12:1812:17
松本12:2912:27

せっかく甲府以東を速達化したのに甲府駅~小淵沢駅で元通りという残念ダイヤですが、あまり設定されてこなかった時間なので仕方ない面もあります。

大月駅の新規停車については、このスジを活用した9099M・かいじ181号にて大月駅~石和温泉駅に停車しても甲府駅11:10着で設定された実績があるように、もともと余裕があったこと、そしてかいじ3号への旅客集中の観点から実施されたものと思われます。

従来の9番線はかいじ2号などの到着で使い切ってしまうため、11番線発となっています。

全区間所要時間+4分
停車駅数+2駅
新規停車駅大月・富士見
新宿駅発車時刻2分前倒し

【新宿10:04発】あずさ57号(旧:あずさ55号)

現行
あずさあずさ
57号55号
新宿番線
新宿10:0410:04
三鷹
立川10:2810:28
八王子10:3710:37
大月11:0911:10
大月11:1011:11
塩山
山梨市
石和温泉11:39
甲府11:4411:44
甲府11:4511:45
竜王
韮崎11:54
小淵沢12:1412:14
富士見12:2112:20
茅野12:3512:29
上諏訪12:4112:35
下諏訪12:4512:39
岡谷12:5012:43
塩尻12:5712:51
松本13:0813:00
松本13:1013:03
豊科13:2213:17
穂高13:2713:22
信濃大町13:4413:38
白馬14:1014:02

茅野駅までは石和温泉通過・韮崎駅新規停車という変化がありつつも時刻はほとんど変わっていないものの、茅野以西の交換支障のために所要時間が大きく伸びています。

ここまで所要時間が伸びた例は定期列車では見られないため、異例とも言えますね。

この臨時列車も波動運用枠としてE353系の牙城となり、E257系の大糸線入線は見納めとなりそうです。

全区間所要時間+8分
停車駅数▲1駅・+1駅
削減駅石和温泉
新規停車駅韮崎

【新宿11:02発】あずさ75号(旧:あずさ77号)

現行
あずさあずさ
75号77号
新宿番線
新宿11:0211:02
三鷹
立川11:2311:24
八王子11:3211:33
大月
大月
塩山
山梨市
石和温泉
甲府12:3012:36
甲府12:3112:37
竜王
韮崎
小淵沢12:5713:05
富士見13:05
茅野13:1613:22
上諏訪13:2313:31
下諏訪13:3013:36
岡谷13:3513:42
塩尻13:4313:56
松本13:5314:06

停車駅が増えて所要時間大幅短縮という優秀な設定です。

大月停車がされなかったのは、あずさ13号の先走りだからでしょうか。

全区間所要時間▲13分
停車駅数+1駅
新規停車駅富士見

列車別のダイヤの変化【上り臨時】

【新宿12:16着】かいじ58号(新設)

新設参考
かいじかいじ
58号186号
甲府10:358:43
石和温泉10:418:49
山梨市10:458:54
塩山10:518:58
大月11:109:17
大月11:119:18
八王子11:409:47
立川11:509:55
三鷹10:07
新宿12:1610:20
新宿番線

従来のかいじ186号が最も近い運転形態かと思われますが、土休日毎日運行との発表ですので、運行本数は増加となっています。

また、かいじ186号は山梨県民の利用に配慮した土曜日の運行でしたが、この列車は双方需要を想定しているのか中途半端な時間です。

あずさ10号の通過化された駅が2時間間隔が出来てしまうため、その救済色が強そうです。

今後、お盆や年末などであずさ81号→新設だとあずさ79号?となるであろう新宿13:02発の臨時スジが使われる場合は、この編成が充てられそうですね。

全区間所要時間▲4分
停車駅数▲1駅
削減駅三鷹

【新宿17:07】あずさ52号

現行
あずさあずさ
52号52号
松本14:0713:56
塩尻14:1614:05
岡谷14:2414:13
下諏訪14:2814:19
上諏訪14:3314:23
茅野14:4014:28
富士見14:49
小淵沢14:5614:44/14:42
韮崎15:16
竜王
甲府15:2515:08
甲府15:2615:09
石和温泉
山梨市
塩山
大月
大月
八王子16:3316:10/16:12
立川16:4116:21/16:22
三鷹
新宿17:0716:50/16:47
新宿番線

定期列車との等間隔化がされています(あずさ72号は設定頻度が低いので例外として)。

朝の新宿駅同様の変化ですが、これは乗車直前で自由席立ち席状況で利用列車を変えることが容易な従来の先走り・後走りスタイルより、全席指定なら等間隔化で需要をばらけさせる方が有利という料金体系の変化にあわせた判断でしょう。

臨時列車の停車駅増加もほかの列車同様です。

全区間所要時間▲6分
停車駅数+2駅
新規停車駅富士見・韮崎
新宿駅時刻変化20分遅く

【新宿17:19着】あずさ72号(旧:あずさ76号)

現行
あずさあずさ
72号76号
松本14:1714:17
塩尻14:2514:27
岡谷14:3214:36
下諏訪14:3714:42
上諏訪14:4414:47
茅野14:5014:52
富士見14:59
小淵沢15:0515:06
韮崎
竜王
甲府15:3015:31
甲府15:3115:32
石和温泉15:37
山梨市
塩山
大月16:05
大月16:06
八王子16:4316:40
立川
三鷹
新宿17:1917:16
新宿番線

あまりにも法則性がない停車駅パターンが特徴的だったあずさ76号は、石和温泉駅・大月駅を通過として少しすっきりしました。

それでも、富士見駅に止まって立川駅を通過するパターンは他に類を見ないもので、改善はしつつも相変わらず個性を発揮しています。

52号と並行ダイヤなので、富士見駅を通過にして大月駅に停めたままの方が需要分散も出来て良さそうな気もしますが……。

全区間所要時間+3分
停車駅数▲2駅+1駅
削減駅石和温泉・大月
新規停車駅富士見
新宿駅時刻変化3分遅く

【新宿17:59着】富士回遊92号(旧:ホリデー快速富士山2号)

現行
富士回遊ホリ快
92号富士山2号
河口湖16:0016:00
富士山16:0316:03
富士急ハイランド16:0916:08
三つ峠16:21
都留文科大学前16:3016:29
都留市16:34
大月16:4816:48
大月16:5116:49
四方津17:00
上野原17:04
相模湖17:11
高尾17:21
八王子17:2517:26
立川17:3417:35
三鷹
新宿17:5918:04
新宿番線

ホリデー快速富士山2号をそのまま特急格上げした格好となります。

時間短縮も都内の快速電車1本分だけ前倒しているのみとなりますが、ホリデー快速ビューやまなし号も継続するので、富士山アクセスに専念する停車駅設定は妥当ではあります。

この1年のE257系での快速運用が置き換え過渡期のやむを得ない事情だとすれば、やっと実態にあった列車になったとも言えそうです。

全区間所要時間▲5分
停車駅数▲6駅
削減駅三つ峠・都留市・四方津・上野原・相模湖・高尾

【新宿18:29着】あずさ,信州かいじ54号(旧:はまかいじ号,あずさ54,82号)

現行平日現行休日現行休日
あずさ54号あずさあずさはまかいじ号
(信州かいじ54号)54号82号
松本15:1315:2115:2115:21
塩尻15:2413:3113:3113:31
岡谷15:3715:4015:4015:40
下諏訪15:4115:4515:4415:44
上諏訪15:4515:4915:4915:49
茅野15:5115:5515:5515:55
富士見16:0016:04
小淵沢16:0616:1016:10
韮崎16:2716:3016:30
竜王
甲府16:3716:4116:4116:41
甲府16:3816:4216:4216:42
石和温泉(16:48)16:4816:48
山梨市(16:53)16:5216:53
塩山(16:58)16:5716:58
大月17:1917:1717:21
大月17:2017:1817:22
八王子17:5317:5417:5217:55
立川18:0218:0218:01
三鷹
新宿18:2918:2718:27
新宿番線
橋本18:04
町田18:14
新横浜18:30
横浜18:41

こちらもはまかいじ号→あずさ号臨時→信州かいじ号と迷走を続けているダイヤです。

平日・休日で微妙に異なっていた停車駅には全て止めるという大胆な信州かいじ号は面白いですね。

また、はまかいじ号時代とは異なり、土曜日の上りが設定がない点が特徴的でしょうか。

E353系の稼働を考えると、23Mの松本入庫編成を回送で仕立てれば上り1編成分が浮くわけで、これをあずさ78号のダイヤなどを活用して翌日の送り込みを行う算段なのでしょう。

となると土曜下りは36M使用編成の活用とすれば波動編成不要ですので、利用者が比較的少ない土曜上りが削られるのも納得です。

全区間所要時間+10分
停車駅変化実績のある全駅に停車へ
新宿駅時刻変化2分遅く

【新宿19:00着】かいじ80号(旧:かいじ180号)

現行
かいじかいじ
80号180号
甲府17:0817:08
石和温泉17:1517:15
山梨市17:2017:20
塩山17:2517:26
大月17:4617:51
大月17:4717:52
八王子18:2518:25
立川18:3418:34
三鷹18:47
新宿19:0019:00
新宿番線

せっかく大月駅まで速達化するも、ホリデー快速ビューやまなし号が先行していて所要時間は今までと同じです。

ホリデー快速富士山号の停車駅だった駅に停めて、退避をすれば双方利用者にとってメリットかと思いますが、先が長くないビューやまなし号にテコ入れする必要もないのでしょうか。

全区間所要時間変化なし
停車駅数▲1駅
削減駅三鷹

【新宿19:57着】あずさ56号(旧:あずさ56号・スーパーあずさ78号)

現行参考
あずさあずさスーパーあずさ
56号56号78号
松本17:0016:3117:03
塩尻17:1016:4117:11
岡谷17:2116:5017:20
下諏訪17:2516:5417:26
上諏訪17:3016:5817:30
茅野17:3617:0417:36
富士見17:4517:13
小淵沢17:5117:19
韮崎18:10
竜王
甲府18:1817:4418:10
甲府18:1917:4518:11
石和温泉
山梨市
塩山
大月
大月
八王子19:2118:4519:07
立川19:3118:5519:16
三鷹
新宿19:5719:2119:38
新宿番線

救済列車がスーパーあずさ28号からあずさ30号になっているのかなという印象です。

時刻的には(スーパー)あずさ78号に近いものの、あくまであずさ56号の時刻変更という扱いのようです。

この前後はかいじ20号と運転順序の変更などもあり、輸送力バランスを考えてのことでしょうか。

気がかりな点としては、(スーパー)あずさ78号分の列車が運行されておらず、日曜日などの上りピーク時間帯の輸送力を減らして後述の変な臨時列車を設定しているので試行錯誤していることがよく分かりますね。

設定されていないものの欠番でスジがある……ということもないので、あずさ56,78,80号の臨時便大量設定は見納めとなりそうです。

尤も、あずさ80号は189系6両で運行されていたことも多かったので、座席定員で見れば減少は0.5列車分といったところでしょうか。

全区間所要時間+7分
停車駅変化+1駅
新規停車駅韮崎
新宿駅時刻変化26分遅く

【新宿20:22着】あずさ76号

現行
あずさあずさ
76号80号
松本17:2017:20
塩尻17:3317:32
岡谷17:4217:40
下諏訪17:5217:50
上諏訪17:5817:58
茅野18:0418:03
富士見18:12
小淵沢18:1818:19
韮崎
竜王
甲府18:4318:44
甲府18:4418:45
石和温泉
山梨市
塩山
大月
大月
八王子19:4319:45
立川19:5219:55
三鷹
新宿20:2220:20
新宿番線

日付は不明ながらも、一部日程でE353系12両での運行が発表されています。

これは春の臨時列車では唯一ですが、おそらく5/5,6の最ピーク便なので付属編成唯一の予備車をGWは繋げよう!といったところでしょう。

全区間所要時間+2分
停車駅変化▲1駅
削減駅富士見
新宿駅時刻変化2分遅く

【新宿22:33着】あずさ78号(新設)

新設
あずさ
78号
松本19:32
塩尻19:41
岡谷19:49
下諏訪20:00
上諏訪20:05
茅野20:10
富士見
小淵沢20:25
韮崎
竜王
甲府20:49
甲府20:50
石和温泉
山梨市
塩山
大月
大月
八王子21:55
立川22:05
三鷹
新宿22:33
新宿番線

あずさ34,36号の間に新規設定されています。

定期列車であるあずさ36号が昔の甲信エクスプレス号の時刻に近似していたものの脈絡がないほか、改善後のダイヤとも関係がなく、完全な新設です。

大型連休の最終日のこの時間帯はそこまで混雑しないイメージですが、果たしてこの列車の意義は果たすことができるのでしょうか?

そもそもあずさ34号を甲府以東から甲府以西に重きを移しただけで十分なわけで、この時間こそかいじ臨時を入れるべきだと思うのですが……。

異彩を放つこの列車の今後の活用に注目です。

特記事項完全新設

動画資料集

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