E2系1000番台として最初に製造されたJ51編成が廃車となりました。
さまざまな点で異端なこのJ51編成の特徴を振り返るとともに、E2系の近況・今後をおさらいします。
E2系1000番台第一号ならではの特徴
東北新幹線の盛岡駅~八戸駅間延伸に向けて製造されたのが、長野新幹線のほかこまち号併結のやまびこ号などで使用していたE2系・E2’系を改良した車両である1000番台です。
このJ51編成はその量産先行としての要素を多く持って製造された編成です。
今回、登場から18年で検査期限を迎えたことで、そのまま運用離脱・廃車という動きになっています。
当時、東北新幹線用で活躍していたE2’系は後のJ編成となっていますが、このJ51編成については彼らにあわせた赤帯+そよかぜロゴマーク・8両編成という編成構成で登場しています。
このため、赤帯で8両編成なのに1000番台特有の大きな側面窓という今となっては違和感が大きい状態で登場し、ポスターなどでも活用されていました。
このほか、当時はE4系同様に8+8両編成も想定されていたため、東京側についても連結器・連結器カバーが設置されており、これが10両編成となった後にも残る、同編成の大きなチャームポイントでした。
E4系同様の8+8両編成が実現していた場合、今の新幹線の形態は大きく異なっていたことでしょう。
少なくとも上越新幹線ではE4系の代わりにE2系が16両編成運転を引き継いでいたでしょうし、E3系元こまち編成によるやまびこ号運用はないでしょう。
趣味をするうえでもしも、の想像はつきものですので、J51編成引退を機に想像を膨らましてみるのも楽しいかもしれませんね。
E2系の現在の置き換え状況と今後
一時期は東北新幹線の“顔”と言えるまでの一大勢力となったE2系。
東北新幹線のE5系統一を目指す動きにより、順次増備されているE5系によって活躍の場を狭めています。
はやて号登場・八戸駅への延伸でポスターを飾った八戸延伸の顔・J51編成の離脱は、E2系の廃車が進んでいる象徴的な出来事と言えるでしょう。
長野新幹線のE2系撤退は大きく話題となったものの、ついに今回のダイヤ改正にてE2’系(10両編成化された0番台)も全廃の見通し(投稿日基準ではJ12編成がかろうじて残存)となっており、E2系でGTO-VVVFインバー制御装置の音色は聴くことができません。
側面のフルカラーLEDや座席コンセントが特徴的な最終増備グループは既に新潟に全編成が転属しているため、しばらく新潟で活躍が期待出来るものの、今回の廃車の動きもあり今後から目が離せません。
つばさ号併結運用が東北新幹線E4系の最後の活躍の場であったように、E2系に関してもつばさ号併結のやまびこ号が東北新幹線での主な活躍の場となりそうです。
現在の配置状況は下記の通りとなります。
新幹線総合車両センター所属(仙台)
J52,J53,J57-62,J65-69 13編成
新潟新幹線車両センター所属(新潟)
J54-56,J63,J64,J70-75 11編成
コメント
3/14現在、0番台のJ12は現役です。間違った情報を流さないでください。
匿名希望さま
閲覧・コメントありがとうございます。
当初投稿予定がもう少し後だったのですが、そのまま投稿してしまいました。
ご指摘の件反映しておきます(返信打つ前に離脱してしまったようですが……)