【遂に伊豆へ】E257系2000番台が新天地東海道線・伊東線で試運転

2019年3月に最初の編成が出場するも、改造工事が未了という珍しい状態で登場した新型(?)踊り子号＝E257系2000番台。

9月30日から遂に新たな職場となる東海道線・伊東線での試運転が開始しています。

最近の動きのおさらいとともに、気になることをいくつか考察していきます。

E257系2000番台の試運転進捗

東海道線特急「踊り子」用に登場したE257系2000番台の自走走行ですが、こちらは配給輸送後もなかなか進んでいませんでした。

誘導障害試験・性能確認試運転といった動きがなかった為、東大宮操車場〜大宮総合車両センターの移動も配給輸送で行うなど、他形式ではあまりなかった珍しい動きも続きました。

前者の試験は終わったようで、最近に入って各線区で性能確認試運転が実施されています。

185系の代替車両としての広範囲での活躍を想定しているのか、試運転範囲も総武快速線・宇都宮線・上越線と広範囲ですね。

一方で、一般的に運用線区で行いそうな試運転ですが、東海道線・伊東線への入線はなかなか行われず、いつになるのかファンからの注目を集めていました。

NA-10編成が突然国府津車両センターに疎開か現車訓練かの為に回送されたほか、9月30日からはNA-03編成が遂に試運転列車として伊豆半島へやってきました。

今後は国府津運輸区・熱海運輸区・伊豆急行での試運転が見られることとなりそうですね。

E261系と同時デビューで新たに2形式の運用開始となりますので、2020年3月ダイヤ改正まで5ヶ月もありますが、性能確認試運転が済み次第訓練が始まりそうです。

臨時列車運用で入線する可能性が高い中央本線についてはまだ行われていませんが、こちらについては出場配給を今後は自走で行うことで性能確認を兼ねるのかもしれません。

とはいえ、中央線波動用もゆくゆくは機器更新対象でしょうし、登坂となる中央東線下りの試運転をゆくゆく行う可能性は捨て切れません。

ファンとしては古巣を新塗装で駆け抜ける姿も見たいですね。

JR東海管内での試運転については5両編成の登場を待つ可能性が高そうですが、こちらについても団体臨時列車での入線を考えると9両編成側も試運転を行う可能性はありそうです。

なお、E231系国府津車で実施されていたATS-SNのJR東海乗り入れ可否を示す●印ですが、こちらについてはJR東海の速度照査対応を示すものでしたので、JR東海区間のATS-PT化が進んだ為に現在は入線が可能です(E231系・E233系小山車で実績多数)。

JR東海へ乗り入れ対応の新形式が登場するのは久々で、東海道線ではE233系3000番台以来、他線区を含めると211系長野車以来となりますね。

60日が改造工期となっているE257系の機器更新工事ですが、およそ3ヶ月に1回ペースで長野・秋田から配給輸送されています。

今後は総合車両製作所で改造されているNA-06編成となるであろうM-108編成も加わりますので、今月以降は車両の動きが更に動きが加速しそうです。

一方で、現在疎開中の編成は全て長野県内に留置されていますので、過去のE257系や他形式の疎開の動きを踏まえると、長野総合車両センターでの施工の可能性が高そうです。

残される形となる秋田総合車両センターや総合車両製作所ですが、もしかしたら500番台の転用改造開始も近いのかもしれませんね。

波動用として残されそうなM-105編成・M-107編成・M-111編成の入場時期や今後についても気になるところです。

波動用運用中	M-102 M-105 M-107 M-111
未改造で疎開中(疎開場所)	M-101(塩尻大門) M-106(長野駅) M-114(長野車両セ) M-115(長野車両セ) M-116(新潟車セ)
改造施工中(入場場所と入場順序)	M-108(総車①)→NA-06 M-109(長野④)→NA-07？ M-110(秋田②)→NA-08
出場配給後疎開 (出場直後の疎開場所)	M-103(秋田①)→NA-03(尾久) M-112(長野①)→NA-09(東大宮) M-113(長野②)→NA-10(尾久) M-104(長野③)→NA-04(津田沼)