【緑のE257】5000番台の初陣!OM-91編成が幕張車両センターへ

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2021年5月に改造を終えて以降、大宮総合車両センター東大宮センターで留置される日々が続いたE257系5000番台OM-91編成。

8月11日、翌日からの房総特急臨時運用に向けて送り込み回送が実施されています。

改造が進むE257系

ここ数年、中央線特急カラーのE257系0番台9両3編成と房総特急カラーの500番台の一部は、団体臨時列車・繁忙期の臨時列車で運用される“波動用”として使用されています。

2021年春に東海道線特急への転用改造が終了するのと入れ替えに、これらの波動用編成についても機器更新工事・塗装の変更が進められています。

5月には500番台から改造された5500番台・0番台から改造された5000番台が相次いで出場していますが、5500番台が国府津車両センターへ訓練のためとみられる回送をした以外の動きがありませんでした。

その後に発表された夏の臨時列車の使用車両が注目されていましたが、“緑の257”最初の営業列車は、8月の臨時列車として発表されたお盆の房総特急となりました。

臨時回送の様子

今回の送り込み回送は、東大宮操車場→大宮操車場→西船橋→東京→誉田→幕張の経路で運転されています。路線名では東北回送線・東北貨物線・武蔵野線貨物別線・武蔵野線・京葉支線・京葉線・外房線・総武線とかなり遠回りな経路となっています。

5000番台の非貫通先頭車が先頭に立つのは今回が初めてです。

0番台から5000番台への機器更新とともに、号車番号の設定が3〜11号車から1〜9号車へ改められました。東海道線特急転用編成と揃えられています。房総特急の号車番号と揃えるため、従来は西船橋から直接蘇我へ向かっていたところを、東京駅を経由して方向を逆向きにすることとされたことが想像出来ます

大宮総合車両センター東大宮センターから幕張車両センターへ経路としては、南流山から常磐線・新金線を経由した方が距離が短く、今回の送り込み回送と同様の向きにすることが可能です。

新金線は貨物線ツアーなどで旅客列車が運行される機会もありますが、乗務員訓練も稀に実施される程度。機関車牽引の配給輸送・工事列車の運行機会が多く、これらの運転を担う田端運転所の乗務範囲です。

総武線系統の乗務員がどこまで担当出来るのかは不明ですが、わざわざ訓練するくらいなら遠回りでも……といった背景が想像出来ます。

この他にも、大宮操車場から武蔵野線を府中本町方向へ向かい、新鶴見信号場で折り返して横須賀線・総武線快速電車を走らせる経路もこの向きで送り込むことが可能です。筆者個人としてはこの経路の方が手配する乗務員の人数やエンド交換の回数が少なく合理的なように感じますが、支社跨ぎが増えることを避けた格好でしょうか。

5000番台の“初陣”見どころ

2021年夏の臨時列車は小出し小出しで発表・マルス上設定された列車が発売や発表なく取り消されるなど、情報が錯綜していました。お盆前後のE257系5000番台使用列車は下記の通りです。

14,15日については当初の5月に出された臨時列車発表(PDF)ではこの週のみ除外されていたものの、1ヶ月前から発売されており、シートマップから5000番台の運用であることが判明していました(大型荷物スペース設置かつ半室グリーン車連結はこの区分のみ)。

当初は12,13日の運行が発表されておらず、14日が営業初列車となる見通しでした。新宿さざなみ号の特急券発売開始後、7月20日に追加が発表(PDF)されました。

8月12日(木) 臨時特急さざなみ91号 (営業初列車)

8月13日(金) 臨時特急さざなみ91号

8月14日(土) 臨時特急新宿さざなみ1号・4号

8月15日(日) 臨時特急新宿さざなみ1号・4号

8月16日(月) 臨時特急さざなみ92号

ここ数年は0番台が充当されていた、平日ダイヤの京葉線東京駅発着・土休日ダイヤの通常5両の列車を担当する計画とされています。

見どころとしては、塗装変更がされた外観のほか、新たに用意された行き先表示が挙げられます。E257系ではこれまで旧来の表示内容を維持しており、中央線特急編成は房総特急の行き先表示を持ち合わせていませんでした。

館山方となる貫通顔では500番台同様の絵幕に期待が持てるほか、東京方となる貫通顔では初めて「さざなみ」「新宿さざなみ」の表示が掲出されることとなります。

既に2000番台で文字のみの表示が目撃されており、同様の表示内容と見られます。

もう少し拘って欲しかったとも思いますが、特急車のヘッドマークが無くなって久しい昨今、これまでの「臨時」表示に比べれば嬉しい変化と言えそうです。

シートマップを追う限りは半室しかないグリーン車にファン人気が集中している模様ですが、乗車では機器更新された走行音が楽しめる電動車の方が面白い気もします。

このほか、14日・15日の新宿駅発着では、総武線内を“千葉あずさ”時代の編成向きで運転されることとなります。中央線特急時代の0番台と房総特急の臨時列車では異なる編成向きで運転されていました。

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記事内掲載写真は、フォロワーのおーえむ様(@JS_23urw)より掲載許諾を頂いています。

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