【Pトップ】EF65-501号機に廃車の噂!?ブルートレイン牽引の名機

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JR東日本高崎車両センターに配置されて数々のイベント列車を牽引してきたEF65・P型最後の現役機である501号機。

夏休みの各種イベント列車牽引を最後に引退の噂が多く出ています。

EF65 501号機の輝かしい歴史とともに、気になる今後を考えます。

ブルートレイン牽引機として登場

EF58形の置き換えとしてEF60形に500番台という旅客優等列車専用仕様が登場しましたが、元々貨物機設計を急ごしらえで用意した機関車でしたので、高速性能面で不利ななか、寝台特急の110km/h化をすべく早急な置き換えが検討されていました。

代替としては、こちらも貨物列車牽引用に開発されたものの、高速性能に優れていたEF65形0番台をベースに登場させることとなったのが500番台です。

1965年と1966年に501〜512号機・527〜531号機が製造されたほか、一般型(0番台)の改造により535〜542号機が登場しました。

なお、番号が飛んでいるのは、このP型をベースに高速貨物列車牽引装備をしたF型を同時に製造したためで、このF型もP型の代走としてブルートレイン牽引をした実績があります。

現在まで多くの機関車が旅客会社で活躍するPF型の登場で、10年少々で看板の座を譲ることとなり、それ以降は貨物列車牽引などに従事することとなりました。

国鉄分割民営化でJR東日本へ継承

1987年に行われた国鉄分割民営化では、僚機であるP型・F型のほとんどがJR貨物に継承される中で、この501号機だけがJR東日本へ継承されています。

この際にはEF64-1001号機・EF60-19号機とともに、各種イベント列車牽引を目的としており、他の国鉄電気機関車でもトップナンバーは旅客会社に継承された例が多く存在しています。

田端運転所に配置されたPF型が引き続きブルートレイン牽引運用を持っていましたが、こちらとは所属区の違いから充当こそされなかったものの、各種イベント列車・団体臨時列車にて14系・24系を牽引して往年の活躍を見せてくれました。

国鉄分割民営化後も団体臨時列車牽引で越境運転をされる例は比較的近年までありましたが、この501号機についても関西圏まで走行した実績があります。

この他、2005年〜2007年ごろには、JR貨物機にATS-PF設置改造を行うため、JR貨物高崎機関区に貸し出されて貨物列車の先頭に立つ姿が見られました。

この頃には田端運転所のPF型も入れ替わりで貸し出されており、当時のファンには色濃く印象に残っています。

JR貨物返却後の定期検査ではJRマーク撤去が実施されて話題となり、それ以降は基本的に高崎地区のSL列車を中心とした活躍をしています。

EL&SL奥利根号が徐々に本数が減少することで都心部走行の機会こそほとんど無くなってしまいましたが、それでも信越本線のSL列車の片道を牽引したり、工事用臨時列車(工臨)で両毛線を走行したりと幅広い活躍をしてきました。

気になる今後・保存の可能性は?

JR東日本では、JR東海のように中長期的に機関車牽引列車を無くす中長期計画が存在します。

SLを維持する鉄道会社としては、工臨列車牽引分は廃車としつつ、動態保存的な色合いの強い機関車は維持されるのではないかという見方もありました。

しかしながら、EF60-19号機は秋田総合車両センターに配給輸送されてから検査に入る気配もなければ、今回のようにEF65-501号機にも引退の噂が後を絶ちません

工臨列車置きかえ用のキヤE195系がなかなか運用入り・量産に移行できないので、手っ取り早い保存機としての色合いが強い機関車が先に引退となってしまうのかもしれませんね。

最近ではDE10形同等形式の衣浦臨海鉄道KE65形の定期検査をJR貨物に代わる形で始めるなど、計画の変更などが行われている可能性もあります。

もしも廃車となった場合は静態保存が望まれるところですが、同形式車としてはP型の名機・JR貨物で最後の現役原型機だった535号機が製造元の東芝府中で静態保存されている他、F型を含めると碓氷鉄道文化むらに520号機が存在します。

同形式車が保存されている場合は保存価値が下げられてしまうJR東日本ですが、今回はトップナンバーかつ535号機と異なる新製車として登場し、自社イベント列車牽引でも絶大な人気を誇る501号機。

既に秋田総合車両センターにEF60-19号機やDD51-897号機が配給輸送されていますが、彼らに比べると歴史的価値も大きく存在していると言える機関車です。

東海道を駆け抜けたブルートレイン牽引機として、JR東日本としても安易には解体しないのではないでしょうか

理想は定期検査を通して白Hゴム復元の上でイベント列車を牽引して欲しいところですが、もし除籍されても鉄道博物館入りがありそうな機関車ですので、今後の動向が大きく注目されます。

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