ヨーロッパの鉄道は日本の鉄道よりも進んでいる?ポーランドを例に

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日本の鉄道もおもしろいですが、たまには海外に目を向けてみませんか。今回は筆者の旅行記からポーランドの鉄道旅行を例に、ヨーロッパの鉄道の魅力を少しだけ紹介します。依然、日本の鉄道はトップレベルにありますが、他国と比べれば負けている部分も。海外の鉄道を見ると、日本の鉄道の現状や問題点があぶりだされるかもしれません。


ヨーロッパの鉄道は切符の購入が超簡単

ヨーロッパでも日本と同様に切符を購入しなければ列車には乗れません。「外国で切符を購入するのは難しそう・・・」と思うかもしれませんが、実はヨーロッパのほうが簡単です。

筆者は中欧の国、ポーランドを旅行し、現地の友人に会うためにビドゴシチという街を訪問。帰国するために、ビドゴシチから首都ワルシャワまでの切符を購入しなければなりませんでした。朝、私がおもむろにポケットから出したのはスマホ。実はポーランドの優等列車はポーランド鉄道のホームページから購入可能です。

購入方法はいたって簡単。乗車日・乗車時間、乗車駅、降車駅を設定すればいいだけ。後は流れに従って操作すればいいだけです。決済はクレジットカードが便利。クレジットカード決済が終了したら、PDFファイルで切符がメールで送られます。切符といっても実際は飛行機のようなEチケット。切符にはバーコードが付いているため、車掌が来たらスマホからバーコードを見せればOKです。ただし、国際列車の場合はチケットを印刷する必要があるのでご注意を。

意外とややこしいのが号車を探す作業

駅に着いたら、電光掲示板を確認し、乗車する列車の乗車時間とホームを確認しましょう。ただ、これは意外と簡単! ポーランドをはじめとするヨーロッパ諸国の駅に設置されている電光掲示板は日本とほぼ同じつくり。国によって多少、レイアウトは異なりますが、迷わないと思います。

意外と混乱するのが号車探しです。ポーランドの優等列車は全車座席指定のため、切符に書かれた座席に座らなければなりません。号車番号は最新の特急列車であれば、ドア横の電光掲示板に表示されます。一方、旧型客車の場合はドア窓にステッカーだけが貼っている場合も。また、日本とは異なり、ホームのどのあたりに乗車する列車が止まるか、わからないこともあります。

車内に乗車したら、日本と同じように荷物棚の近くにある座席番号をチェック。私も無事に指定座席に座れたので一安心です。


ヨーロッパの長距離列車はWiFiが使い放題

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よく「日本の鉄道で遅れているところは?」という質問を受けます。筆者は真っ先にWiFiサービスを挙げます。ヨーロッパを走る長距離列車の多くは無料WiFiサービスを提供しています。

私が乗車したワルシャワ行きIC(特急)も無料WiFiが飛んでいました。鉄道会社が提供する無料WiFiの見つけ方は簡単。スマホの設定にあるWiFiの項目を確認し、鍵がない電波マークのものが無料WiFiです。設定も簡単ですが、中には現地のSIMカードがないと接続できない場合もあるようです。

通信速度は車両によってマチマチ。私が乗車した車両はそれなりに快適に使えましたが、途切れることもありました。車内の無料WiFiを使ってのビジネスはやめたほうがいいと思います。


鉄道の華、食堂車もまだまだ健在

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数が減りつつあるとはいえ、ヨーロッパでは食堂車がまだまだ健在です。日本ではほぼ絶滅したと断言してもいい食堂車。せっかくヨーロッパに来たのですから、食堂車を楽しんでみましょう。

食堂車はお昼どきに混雑するため、12時~1時の間は避けるのがコツ。11時30分くらいに行くのがいいと思います。

今回乗車したのは夜間時間帯だったせいか、誰もいませんでした。さっそく、ポーランド名物のスープ、ジュレックを注文。酸味のある温かいスープが体に染みわたりました。なお、一部の食堂車を除きクレジットカード決済でOK。国際列車で相手国の外貨がない場合でも食堂車が利用できますよ。

最難関は降りた後かも

22時すぎ、ようやく目的地であるワルシャワ西駅に到着しました。ここからホテルに向かうわけですが、バスはあまりにも不便! したがって、タクシーを利用することになります。ただし、駅で「タクシー」と言いながら近寄ってくるドライバーは無視してください。流しタクシーはわざと遠回りしたり、メーターを改造したりして、外国人から不当に料金を取ろうとします。私も何回も痛い目に遭いました。

そこで、おすすめしたいのが「My TAXI」というアプリ。このアプリを利用すると、簡単にタクシーを予約することができます。しかも、カード決済なので、降車時にいちいち現金を渡す必要もありません。

ざっと、ヨーロッパにおける鉄道旅行の流れを紹介しましたが、難易度が高いのは夜間時間帯における降車駅からの行動かもしれません。

ハード面は日本だがソフト面は・・・ 

新幹線並みにスピードを出す列車はヨーロッパではそれほど多くありません。また、日本の鉄道と異なり、ダイヤも遅れがちです。確かに、ハード面では日本の鉄道が優っているでしょう。しかし、切符の購入方法、WiFiサービスといったソフト面ではヨーロッパが優っていることも。日本の鉄道もヨーロッパの鉄道から「これは」と思うサービスを採用して欲しいものです。

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