JR東日本では、新潟エリアに続き秋田エリアについてもキハ40系列の代替として電気式気動車投入を明らかにしていました。
6月17日から18日にかけ、川崎重工業兵庫工場から秋田エリア向けのGV-E400系が甲種輸送(貨物列車として輸送)されています。
秋田エリアの世代交代
秋田エリアでは、五能線・男鹿線・津軽線などで使用される両運転台のキハ40系29両と片運転台のキハ48形26両が普通列車用に配置されています。
このうち、男鹿線についてはJR九州開発の蓄電池車・BEC819系をベースとしたEV-E801系が2両1編成先行投入されており、2020年度に増備車が2両5編成投入されて置き換えが完了する計画となっています。
それ以外のキハ40系列の置き換えに関しては、新潟地区同様に電気式気動車によって進められれることとなり、新潟エリア向けと同時に海外を含めた電気式気動車の公募調達を行った結果、川崎重工業が契約しています。
新潟地区には40両のGV-E400系が投入され、キハ40系列のほかキハE120系と一部にキハ110系の只見線転用となりました。
一方の秋田エリアでは、男鹿線向けのEV-E801系との並行投入となるため、置き換え対象数全ての代替とはなりません。
以前の発表では新潟・秋田で合計63両としており、新潟に既に40両が投入されていることから、単純計算では23両の投入となります。
計画変更が記されていないだけで追加投入がされるのか、しばらくキハ40系列が残存するのか。はたまた他線区を交えた転用がされるのか……今後の車両代替が気になるところです。
いずれにせよ、秋田のディーゼルカーの大量淘汰が進むことは間違いないので、キハ40系列の活躍は早めに記録しておきたいところですね。
新潟車の続番で登場・仕様変化も多い?
今回登場した秋田車ですが、両運転台のGV-E400-9,片運転台のGV-E401-17,GV-E402-17となっており、新潟車(新津運輸区)の続番となっています。
最近のJR東日本では路線ごとに番台区分を行なっている形式が非常に多いですが、このGV-E400系では続番とされています。仕様・投入線区が異なっても続番とされているのは、リゾート用のHB-E300系以来でしょうか。
外観としては従来のキハ40系列の白地に青色のカラーリングを踏襲したと思われる水色系のカラーリングとされているものの、新潟車や他形式で最近多く採用されているドット柄ではなく、グラデーションのデザインが採用されている点が特徴的です。
窓割など基本的な車両構成は新潟向けと共通となっています。
一方で、内装デザインは新潟車が地域をイメージしたカラーとされていたこと、窓越しの目撃情報などから異なるデザインとされていることが伺えるほか、甲種輸送時の荷票の車両重量が1t程度軽くなっているとの目撃情報もあり、走行機器などにも変化が出ている可能性がありそうです。
この辺りは試運転や報道公開などで今後詳しい情報が明るみになるかとは思いますので、今後の車両の動きに注目したいですね。
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画像元ツイート紹介
今回のお写真は、フォロワーのクモヤE701-901 秋オヒ様(@FsaRnXY3aG1H9oN)より掲載許可を頂いて掲載しています。
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