ホームライナー千葉特急化・E353系投入はある?ダイヤを基に検証

ネット界ではE353系の増投入にあわせて、ホームライナー千葉の特急化と一部房総特急のあずさ・かいじへの編入が囁かれています。

現状のダイヤ・本業の中央線特急のダイヤの動き・近年のJR東日本の動向などを踏まえて、可能性の有無・どういった運用形態がされるかを検証していきます。

想像をするのは楽しいですが、妄想にならないよう現状ダイヤ・現状利用状況を基に記述してみました。

ここはこうなるんじゃね?というご意見・ご感想はコメント欄やSNSでお待ちしています

また、あくまで個人的研究記事ですので、関係機関への問い合わせはご遠慮を。

 

E353系増投入による房総特急再編の経緯

房総特急が高速バスの台頭で減便が進んでおり、特にアクアラインの影響をもろに受けたのが内房線特急「さざなみ」です。

年々減便が続き、ついに平日のさざなみは君津発着となっています。

普通列車の君津分断について労組資料があるように、今後もこの動きは加速しそうです。

他方、JR東日本では各線区でライナー列車の全席指定特急化の動きがみられます。

高崎線特急「スワローあかぎ」にはじまり、「スーパーひたち」「フレッシュひたち」の「ひたち」「ときわ」への再編。

来年度ダイヤ改正からは「あずさ」「かいじ」の全席指定席化が行われることが正式発表されていることに加え、「おうめ」「はちおうじ」といった名称の商標登録申請がされていることが判明していることから、2019年3月中央ライナー・青梅ライナーの特急化がほぼ確実となっています。

また、東海道線方面についても「おだわら」の商標登録がされているものの、こちらは置き換え車である215系が特急車でないことから、2020年度と思われるE257系・E261系での形式統一後になるものと推測されます。

 

以上から、残された千葉方面「ホームライナー千葉」の置き換えに加え、ライナー替わりになってしまったさざなみ号についても何らかのテコ入れがされるのではないかという推測が出ており、噂にあるようなE353系化でないにせよ動きが出ることが予想されています。

また、千葉方面への新規名称の商標登録申請がなされていないことから、既存の列車の改善での対応という見方ができます。

房総特急と中央特急の繋がり

房総特急と中央特急の乗り入れ自体の歴史は長く、JR化直後には甲府発のわかしお号・千倉発着のあずさ号といった臨時列車が頻繁に運転されていました。

また、成田空港発着のウイングあずさ号という臨時列車も運行されたこともあります。

2000年代に入ると千葉発着のあずさ号が2往復→1往復となり、廃止の噂もありつつも現在まであずさ3号・30号が維持されています。

数々運行されていた直通列車ですが、そのほとんどが中央線沿線から千葉方面へ、という需要を想定して運行されていました。

 

なぜあずさ3号・30号は生き残ったか

新宿~千葉方面が東京駅乗り換えor御茶ノ水・錦糸町乗り換えと所要時間が掛かることから、需要が多くありました。

しかしながら、先述の臨時列車たちは姿を消しています。

現行のあずさ3号が朝方千葉を出て新宿を通り、中央線方面へ。

あずさ30号が夕方の松本から中央線需要を千葉へ持って帰るという輸送となっていました。

 

平日は新宿に行く通勤ライナーとしての性質も強く、同一経路でのホームライナーも運行されています。

また、土休日についても千葉方面から甲府・松本・白馬エリアまで乗り通せることから、行楽の定番列車として高い乗車率を維持しています。

千葉発着便は中央線内だけでも曜日を問わず高い乗車率を誇っており、特にあずさ3号は中央線の閑散期である冬場でさえ白馬直通ということで前後列車が30%の乗車率の日にも満席といった事例も見られます。

以上のように、平日のさざなみ号同様、千葉県民を東京都方面へ、という方向での特急列車は維持されるだけの利用があることが分かります。

 

E353系投入に支障する障壁

今回の施策がもし実行される場合の障壁もいくつかあります。

東京駅発着の難しさ

現在の千葉方面の列車は、外房線・内房線直通「わかしお」「さざなみ」が京葉線地下ホーム発着・総武本線特急「しおさい」が総武線地下ホーム発着となっています。

新宿駅で運用を終えたあずさ号を回送で東京駅に送り込む場合、新宿駅→中央快速線→御茶ノ水→総武緩行線→総武快速線→折り返し→総武快速線→東京駅という運行経路となります。

NEX同様、大崎経由が最短です。ご指摘ありがとうございました。

京葉線に入れるとすると蘇我までの回送となるため、難しいでしょう。

 

しかしながら、総武緩行線御茶ノ水側から錦糸町駅電留線に入線することができないため、大幅な迂回経路を強いられることとなります。

よって、回送での送り込みが設定される可能性は低く甲府方面から千葉方面に来た特急が間合いで東京駅の夜遅い列車に充当されるといった運行形態が現実的と言えそうです。

 

秋葉原駅のホーム有効長

現在、E257系11両編成で運転されているあずさ号では、秋葉原駅を通過としています。

これは、秋葉原駅の総武緩行線ホームが10両編成までの対応となっていることから、9両編成は止まれても11・12両編成が止まれないというところに由来します(千葉発着あずさも11両化の際に通過に変更されました)。

秋葉原駅の停車は、東京駅を経由しない代替として乗車機会を作っているほか、追い越し設備のない総武線各駅停車との運行間隔の調整という副次的な効果もあります。

現在、ホーム延伸工事の気配もないことから、東京駅発着列車を新宿発着・もしくは中央線特急の延長とするためには、E353系は9両編成の乗り入れに限るという制約をするか、現行あずさ号のように秋葉原乗車需要を切り捨て・錦糸町停車で便宜を図る必要があります。

 

現在の夕方時間帯運行状況~中央線

現在でこそE257系・E353系で運用分離がされていますが、それまでは新宿まで特急で来た車両が間合いでライナーをし、一部に至ってはライナーから更に深夜の下り特急で帰るといった柔軟なダイヤが組まれていました。

これは夕方は30分ヘッドの特急列車の間に30分ヘッドでライナー列車が挟まる多頻度運行のために複雑化しています。

出先の豊田で翌日の19時までお休みという運用が組まれているほど夕方時間帯が一番車両数が必要な時間帯となっているほか、甲府発着は一回ループに入ると数日基地に戻らない運用が組まれています。

新宿発 列車番号 列車名 行先 備考
17:00 5075M あずさ25 松本(長野) 松本から快速
17:30 77M あずさ27 松本
18:00 29M Sあずさ29 松本
18:15 3561M 青梅L1 青梅 東京18:00
18:30 3017M かいじ117 甲府・竜王
18:45 3571M 中央L1 高尾 東京18:30
19:00 81M あずさ31 松本
19:15 3573M 中央L3 高尾 東京19:00
19:30 3019M かいじ119 甲府・竜王
20:00 33M Sあずさ33 松本
20:15 3563M 青梅L3 青梅 東京20:00
20:30 9087M かいじ187 甲府 金曜運転
21:00 85M あずさ35 松本
21:15 3565M 中央L5 高尾 東京21:00
21:19 2250M NEX50 高尾 東京20:55
21:45 3565M 青梅L5 青梅 東京21:30
22:00 5021M かいじ121 甲府 東京21:45
22:11 2252M NEX52 高尾 東京21:48
22:45 3577M 中央L7 八王子 東京22:30
23:00 5023M かいじ123 甲府 東京22:45
23:15 3579M 中央L9 高尾 東京23:00

もし夕方の房総直通運用を増やすと、その分の車両所要増となることが分かります。

 

趣味的には東京→新宿でNEXがライナーに負けているのがおもしろいですが、客層が違うのでいいのでしょう。

複雑なE257系・E353系の運用については別記事にまとめてあるのでそちらをご参照ください。

 

現在の夕方時間帯運行状況~房総方面

先述のように、都心から千葉方面・特に房総半島南方への需要が激減している一方で、千葉方面から都心への通勤需要は健在です。

夕方時間帯には多くの列車が着席列車として走行しています。

総武線経由

東京発 列車番号 列車名 行先 備考
18:03 2047M NEX47 成田空港 新宿17:39
18:33 2049M NEX49 成田空港 新宿18:09
18:48 4009M しおさい9 銚子
19:03 2051M NEX51 成田空港 新宿19:03
19:16 3331M HL千葉1 千葉
20:03 2053M NEX53 成田空港 新宿19:38
新宿20:09 4080M あずさ30 千葉 新宿経由
20:10 4011M しおさい11 銚子
21:00 3333M HL千葉3 千葉
新宿21:07 3315M HL千葉5 千葉 新宿発
21:43 4013M しおさい13 成東
22:28 3337M HL千葉7 千葉
23:00 3339M HL千葉9 千葉

成田エクスプレスは18時以降の千葉・四街道・成田停車便のみ記載・51,53号は佐倉も停車

新宿からの成田エクスプレスは山手貨物線経由、新宿からのあずさ・ホームライナーは中央快速・総武緩行経由

京葉線経由

東京発 列車番号 列車名 行先 備考
17:02 1063M わかしお13 勝浦
17:30 1001M さざなみ1 君津
18:00 1065M わかしお15 上総一ノ宮
18:30 1003M さざなみ3 君津
19:00 1067M わかしお17 安房鴨川 勝浦から普通
19:30 1005M さざなみ5 君津
20:04 1069M わかしお17 上総一ノ宮
20:30 1007M さざなみ7 君津
21:00 1071M わかしお21 安房鴨川 勝浦から普通
21:30 1009M さざなみ9 君津
22:01 1073M わかしお23 勝浦

 

推測されるダイヤ(夕方)

ホームライナー千葉号とさざなみ号がE353系置換の対象という噂・上記の制約面・ダイヤを総合し、ダイヤ・車両運用が作成可能なのかを検証していきます。

設備的制約に起因するダイヤ変更

さざなみ号の代替として運行するためには、車両の送り込みが困難な京葉線経由ではなく、総武線経由と考えるのが自然です。

また、先述のように回送列車で新宿方面から送り込むのは非効率であるため、あずさ号・かいじ号の延長としての運行が基本となりそうです。

一方、それだけでは車両数が大幅に不足することから、千葉・君津到着後は総武線を回送して東京発のさざなみ号になるという推測が出来ます。

 

つまり、18~20時代の列車を中心にあずさ・かいじ延長化ということです。

新宿駅中央線上り特急・新宿駅到着時刻表(夕方)

新宿着 列車番号 列車名 使用車両 現行の次運用
17:06 3016M かいじ116 257*9 3561M
17:26 22M Sあずさ22 353*12 29M
17:51 3018M かいじ118 353*9 3017M
18:07 74M あずさ24 257*9 3563M
18:36 76M あずさ26 257*11 81M
19:09 3020M かいじ120 353*9 3019M
19:35 28M Sあずさ28 353*12 33M
20:07 4080M あずさ30 257*11 千葉行
20:37 3022M かいじ122 353*9 5021M
21:04 32M Sあずさ32 353*12 翌1M
21:39 3024M かいじ124 257*11 3577M
22:07 84M あずさ34 353*9 5023M
22:36 36M Sあずさ36 353*12 翌5M

E257系は同一両数のE353系に変わっている・運転本数増・両数変更はないと仮定します。

 

まず、スーパーあずさ32号がそのまま新宿発のホームライナー千葉5号の時間なので、これはそうなると仮定します。

秋葉原駅停車問題がありますので通過として、東京発ライナーで検証を続けます。

 

東京発のさざなみ・ホームライナー千葉とあずさ・かいじをつなげてみる

上記の仮定から、さざなみ・HL千葉のうちの一部はE353系9両編成となります。

4080M,3315Mの時間を参考につなげていきます。

4080M:新宿20:09→千葉20:50(41分)

3315M:新宿21:07→千葉21:56(49分)

 

千葉~蘇我:5~6分程度

千葉→東京の回送:30~35分

東京発

現行到着時刻

現行列車番号 現行列車名 行先 想定した

現行列車

17:30

蘇我18:03着

1001M さざなみ1 君津 かいじ116号
18:30

蘇我19:05着

1003M さざなみ3 君津 あずさ24号
19:16

千葉19:55着

3331M HL千葉1 千葉 かいじ120号

(1005Mと統合)

19:30

蘇我20:02着

1005M さざなみ5 君津 かいじ120号
20:30

蘇我21:05着

1007M さざなみ7 君津 あずさ30号延長

(所要増なし)

21:00

千葉21:34着

3333M HL千葉3 千葉 1001M折返

(所要増なし)

21:30

蘇我22:04着

1009M さざなみ9 君津 1003M折返

(所要増なし)

22:28

千葉23:00着

3337M HL千葉7 千葉 1005M折返

(所要増なし)

23:00

千葉23:37着

3339M HL千葉9 千葉 4080M

(所要増なし)

 

さざなみ号1列車だけというのは気持ち悪いですし、新名称の申請がなされていませんので、ホームライナー千葉号の格上げ列車もさざなみ号に編入されるのではないでしょうか。

また、どうしても時間が重複となるホームライナー千葉1号とさざなみ5号は吸収合併と仮定しています。

 

以上から、3編成の所要増で減便なくこれらの施策が実現できると推測できそうです。

なお、遅延時は千葉~君津を区間運休にすれば次列車にも支障がないですし、そもそも現行のホームライナーもよく運休しているので別に考慮する必要はないと考え、折り返しの余裕は最低限にしています。

推測されるダイヤ(朝)

先述のダイヤを読み解くと、上りでは9両編成を3編成、12両編成を1編成戻すダイヤ設定が既存のあずさ3号に加えて必要になります。

東京着のさざなみとあずさ・かいじをつなげてみる

東京着 列車番号 列車名 想定される列車
6:57 1002M さざなみ2 あずさ3号延長
8:46 1004M さざなみ4 あずさ9号
9:13 1006M さざなみ6 かいじ101号

スーパーあずさ32号(新名称はあずさ32号?)使用車両は翌あずさ9号とすることで、E257系11両運用=E353系12両運用につなげられます。

さざなみ2号は時間的にあずさ3号の吸収になってしまいます。

 

あずさ3号が君津発南小谷行きという長距離記録を更新しますが、新方式の全席指定料金には301km~400kmの規定が新たに作られましたので、これが千葉・君津・佐倉~南小谷を含有することから、これを理由に実現性の有無の断定には至りませんでした。

また、この料金設定が事実であれば、千葉~南小谷区間についての運行区間削減はなしという結論も導けます。

あずさ回数券では設定のなかった南小谷や千葉発着の存続が~などという意見をネット上でよく見かけましたが、新規で安い料金設定が作られたので、しばらくは安泰でしょう。

新宿→南小谷:295.2km・千葉→松本:271.5km

千葉→南小谷:341.6km・君津→南小谷:383.7km

余談ですが、あずさ3号で千葉→南小谷を移動するより、東京・糸魚川周りの方が早く着くようです。北陸新幹線すごい……。

 

しかし、これでは9両編成の戻し運用が2運用不足してしまいます。

また、朝の中央線特急では9両編成の運用はとても少なく、朝方だとあずさ7号のみです。

これにつながる列車としては、8:00東京駅着のしおさい4号が挙げられます。

朝ラッシュピークゆえにノロノロ走って、余裕時分付けたら新宿発8:30といったところではないでしょうか。

また、それでも余る1編成については、現行の3333M千葉駅21:34着→清掃→水道橋→東京で回送すれば深夜の東京発のかいじ号などに充当できそうです。

ダイヤ想像案とまとめ

以上をまとめると次のような時刻となります。

なお、列車番号については以下の基準でつけてみました。

スーパーあずさ号のあずさ統一で、現行のあずさ号の列車番号+50を廃止

千葉方面直通のあずさは引き続き列車名+4000

千葉方面直通のかいじは東京発の列車名+4900のように+3900

4000番台で重複するしおさいは列車番号変更する

新・新宿駅発千葉方面(想像)

新宿駅発 列車番号 列車名 始発 行先 両数 次運用
17:08ごろ 4016M かいじ116号 甲府 君津 9両 1001M
18:09ごろ 4024M あずさ24号 松本 君津 9両 1003M
19:11ごろ 4020M かいじ120号 甲府 君津 9両 1005M
20:09 4030M あずさ30号 松本 君津 12両 1007M
21:09 4032M あずさ32号 松本 千葉 12両 翌4003M

既存のダイヤをそのまま使える後ろ2本と、上3本の新宿駅到着時刻+2分した発車時刻が不気味なほどに1時間ヘッドときれいになりました。

これはなかなかにいいダイヤです。

新・東京駅発新設列車(想像)

東京駅発 列車番号 列車名 行先 両数 前運用 次運用
21:00 1001M さざなみ1号 千葉 9両 4016M 5023M
21:30ごろ 1003M さざなみ3号 君津 9両 4024M 翌4007M
22:28 1005M さざなみ5号 千葉 9両 4020M 翌4001M
23:00 1007M さざなみ7号 千葉 12両 4030M 翌4009M

3列車がホームライナー千葉の特急化・1列車が既存のさざなみ号の経由変更となります。

それまでの時間は新宿発特急に錦糸町から乗る・わかしおやしおさいやNEXを使う・普通列車グリーン車を使うといった代替手段に頼る形になります。

君津行きは新宿発でそろえて1003Mのスジはなしで4032Mで合併してしまうかもしれません。

これを行うと、残り3列車の名称はしおさいでも大丈夫なわけですが、全席指定化と使用車両の違いもあるので、その辺の動きが読めません。

どのみち運用増にはならないので、一応記載しておきました。

新・千葉駅発新宿方面(想像)

千葉駅発 列車番号 列車名 始発 行先 両数 前運用
6:38 4003M あずさ3号 君津 南小谷 12両 4032M
7:20 4007M あずさ7号 佐倉 松本 9両 1003M
7:50ごろ 4009M あずさ9号 君津 松本 12両 1007M
8:19ごろ 4001M かいじ101号 君津 甲府 9両 1005M

ラッシュ時間帯に新設されるスジがだいぶ寝ているのが気になります。

現在の4053Mが新宿7:30発の52分前に発車しているのに対し、新設特急は70分ほど取っています。

これは、総武緩行線と中央快速線の多密度時間帯であることと、あずさ7号はしおさい4号のダイヤの流用・かいじ101号は成田エクスプレスの先走りと仮定したので、残りのあずさ9号を適当な快速列車の合間に挟んだ結果です。

現状混雑している4053Mとさざなみ2号のスジが重複する=ただでさえ混んでいるのに悪化となるので、対策はラッシュのピークに特急ねじ込むくらいしかないでしょう。

 

まとめ

以上、奇遇にも、Twitterでリーク風?に書かれていた運行本数と合致しました。

以前の中央ライナー用189系が幕張に配置されていたことを考えると、この運用変更ではその逆が実施されると捉えることもできそうです。

他線区使用ということで疑問が付きやすいですが、前例やダイヤ上は問題なく運用できそうですので、合併による合理化の可能性は結構あるのではないでしょうか。

趣味的にも面白いですし、えきねっと施策を加えたらいつも通り650円でしょうから、普通列車グリーン車との棲み分けも引き続きできそうです。

 

なお、今回の検証にあたっては、富士急直通特急の列車がどれに併結するかを除外しています。

乗車率の高いかいじ101,103,118,120号辺りは候補に入っていると思うので、これにつながる運用~101号・120号(とつながる東京22:18発の運用)は12両で運転されるかと思いますが、情報もないので割愛しました。

また、ダイヤ改正時期についても不明ですし、一気に再編するかも微妙です。

 

2019年3月改正は大規模になるという推測は以前からしておりますが、今後のE353系の製造本数に注目です。

 

筆者の私見

おかげさまで多くの方にお読みいただいているので、私見もお伝えしておきます。

まず、そもそも論としてなんでこんなことが議論になるかといえば、JR東日本全体でいわゆるスワロー化の動きが挙げられます。

特に、現時点のままダイヤ改正を迎えた場合の総武快速線は、NEX(A指定席特急料金)・あずさ(スワロー式の指定席特急料金)・しおさい(B自由席・指定席特急料金)・ホームライナー千葉(ライナー券)・普通列車グリーン車と5列車6種類の料金設定となり、非常に煩雑です。

あずさ号の全席指定・スワロー化に合わせて、料金体系が特異なライナーの特急化を行うのは非常に自然な流れであり(他線区と同じ動き)、それに合わせてライナーに近い運用がされているさざなみ号を巻き込んだ運行体系の変更が行われるという推測が出てきたのでしょう。

当初この噂が出てきたのは5月ごろだったかと記憶しておりますが、私も軽く読み飛ばしていました。

 

現実問題として、E257系500番台にはスワローランプが設置されておらず、高崎線系統やNEXのようにランプなしで実施する可能性もあるものの、まずは今回のダイヤ改正でライナーの排除をしてNEX・E353列車(新宿経由の特急化)・房総特急(東京発着と新宿さざなみ・新宿わかしお)・普通列車グリーンの4種類の料金体系に再編。

余剰となったE257系を順次ランプ設置・機器更新ののち、2019 or 2020年度末に更にNEX・全特急スワロー化・普通列車グリーン車の3段階に再編あたりの動きになるのかなと想像しています。

踊り子号のE257系・E261系体制が2020年度末と思われることから、この年までの関東を走る全特急列車・ライナー列車を「分かりやすい料金体系」に揃えるのが野望なのかな、と。

踊り子号転用の絡みもありますし、通勤車E231-0の転用・房総地区のワンマン化改造も頑張らないといけないわけで、結構なペースになりそうです(E231-1000の転用も控えてます)。

 

ほぼ確実な内容としてはライナーがなくなること・ゆくゆくの全席指定化をしたがっていることくらいですので、今後の動きに注目です。

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コメント

  1. リヤカー より:

    平日夕ラッシュ時に運用に余裕がないなら、その分総武線に乗り入れる分のE353系を増やさなければならないし、房総特急用車両は相次ぐ減便・減車で余っているからね。
    E257系で千葉発富士河口湖行きでも設定されるのならまだわからなくもないが、君津から中央線に直通させる意味が分からない。むしろ神戸発着雷鳥が廃止になったように、千葉発着あずさの廃止を検討させられるレベル。減便歴もあるわけだし。
    運用の時刻については調べが行き届いているが、その後の考察が余りにも内容が稚拙すぎて目に余る。こんな記事があるからgoogleに嫌われて掲載されなくなる。当然の理だね。

    • ときぱて より:

      リヤカーさま
      閲覧・コメントありがとうございます。

      仰るように、E353系の製造数の増加(9両3編成程度)、E257系500番台の余剰数(波動用含めて7編成程度)、直通需要が乏しいことなどは疑問符がつくところです。
      他線区同様、何らかの形で動きは出てくるかと思うので、年末のダイヤ改正発表やE353系の製造本数などの続報を様子見たいです。

      >googleに嫌われて掲載されなくなる
      Google社の規定で解析結果をお出しできないのが残念ですが、当サイトは通常70%以上をオーガニックサーチでお越し頂いてます。

  2. 千葉県民 より:

    千葉あずさは現行どおり1往復残ると思います。9連で試運転も実施しております。
    3連が増備されてこないので、現行の11連から12連になるのかどうかは不安です。
    ただ、河口湖に運用されることは公表されているので、今後3連が増備されてくるのでは?という考えと、スーパーあずさがなくなるので、今運用されている5編成が河口湖行と混雑する列車に連結されるという見方もできます。
    9連も、現行からそのまま置き換えるのなら最終的に21本になるはずですが、どうでしょうね?
    なお、新宿から千葉方向の運転ですが、新宿駅5~10番線に入線すれば、湘南新宿ラインに入れるので、大崎・品川経由で東京総武地下ホームに入線することが可能です。

    • ときぱて より:

      千葉県民さま
      コメント・閲覧ありがとうございます。

      E353系製造当初計画は既存の編成数から共通予備化でマイナス1した20編成だったかと記憶していますが、列車新設などの状況変化も多く、計画変更がされている可能性が高いかとは思います。
      既存のダイヤで付属編成を減らしても通年支障がない列車が案外なくて、5015M,3024M,14M,19Mくらいでしょうか。
      となると、減車はあまり考えにくいので、富士急分は純増になるのかなという気もします。
      そろそろ付属編成の製造分が出場してくるかと思うので、その数が気になるところですね。

      >大崎・品川経由
      完全に失念しておりました。
      NEXについて記事内で触れているのに…笑
      ご指摘ありがとうございました。

  3. むむさし より:

    興味深い考察だなぁと思いながら読ませて頂きました。確かにこのままダイヤ改正を迎えると、東京・新宿から千葉方面への特急・ライナー列車の料金体系が複雑なものとなるので、この施策でなくとも何らかの手が打たれる可能性は高そうです。
    蛇足ですが…
    記事中で上げられた列車がE353系に置き換えられた場合、E257系500番台の運用は3つ減り7運用になります。
    一方185系5連と215系について、185系5連をそのままE257系500番台5連、215系の運用をE257系500番台を2本繋げた10連で置き換えると仮定すると、9運用となるはずです。
    合計するとE257系500番台は配置19本に対し16運用となり、ちょうどいいなぁなどと考えてしまいました。

    • ときぱて より:

      むむさしさま

      閲覧・コメントありがとうございます。

      仰るように、500番台の運用を差し替えた動きは出てくるかと思います。
      浮いた500番台が置き換える車両としては185系波動用の残り・215系・255系あたりが候補になってくるので、実現すれば彼らにも何らかの動きは見られそうです。

  4. 総武本線住民 より:

    銚子行きの「しおさい号」は、全て、終点の銚子まで、特急列車で運転ですよ。
    上り列車も同じです。ご乗車になられた経験がない場合、時刻表で確認すべき。
    信頼度指数が、ガクッと落ちますよ!

    • ときぱて より:

      総武本線住民さま

      コメント・閲覧ありがとうございます。
      時刻表を参照しながら記事にしていましたが、昔のしおさい5,10号と記憶がごっちゃになり誤記となりました。
      訂正させていただきます。
      ご指摘ありがとうございました。

  5. […] ホームライナー千葉特急化・E353系投入はある?ダイヤを基に検証 https://train-fan.com/homeliner-chiba-sazanami-limitedexpress/ […]

  6. 外房線通勤者 より:

    まさかのホームライナー千葉全廃、その代替は総武快速線の増発・延長と、お茶を濁しましたね。
    いずれは、特急ちば号として、座席未指定券復活を願いたいところです。
    または、特急しおさい千葉行き、佐倉行き辺りで数本確保?
    ホームライナー千葉の乗車率が悪かったわけではないので、全廃は残念です。

    • ときぱて より:

      外房線通勤者さま

      コメント・閲覧ありがとうございます。
      一番無難・楽な方法になってしまったのは趣味的にも遠距離利用者目線でも残念なところですね。
      特に着席列車は今ブームで利用者も見込めるので、やり方を変えた復活に期待です。
      千葉近郊の総武快速直通運用増→着席列車復活が最短の道筋かと思うので、千葉ワンマン化辺りでいい方向に転がれば良いのですが……。