前日の12月14日に報道筋で明らかにされていた通り、JR東日本からダイヤ改正プレスリリース発表が行われました。
例年の発表時期は12月第三週の金曜日が通例で、近年の発表より1週間の前倒しとなりました。
ダイヤ改正日は3月16日(土)となります。
他社のダイヤ改正も同じ日に行われるものと思われます。
特に中央線特急が白紙ダイヤ改正で、富士回遊・はちおうじ・おうめが新設されるほか、中央ライナー・青梅ライナーの廃止が行われます。
その他線区ではE217系の運用増→ホームライナー千葉廃止などが新情報でしょうか。
新幹線~E5系・E7系使用列車増加・速達化を推進
東北・北海道新幹線
以前から報道筋で明らかになっていた通り、貨物列車とのすれ違いを無くす時間を作ることによる青函トンネル通過速度を一部列車限定で140km/hから160km/hに引き上げとなります。
該当列車は東京駅8:20発はやぶさ5号、同9:36発のはやぶさ11号、東京駅21:23着のはやぶさ38号の3列車となります。
特に上り列車が利用者の多い時間帯というよりはダイヤ設定しやすい時間帯となった辺り、ダイヤ調整に苦労をしたことが垣間見れます。
本数が多少増加することはあっても、全列車適用には大幅な投資が必要となることから、今後もあくまで北海道新幹線の最速列車としての設定が続きそうです。
また、東京駅7:16発のはやて号のはやぶさ化が推進されます。
上越新幹線~E7系運行開始・グランクラスはシートサービスのみ
とき号4往復・たにがわ号1往復にてE7系の運用が始まります。
とき色の採用が話題となっているE7系ですが、すでに既存の塗色で製造がされています。
共通予備車として一部を現行塗装とするか、あくまで一部編成のみにするつもりなのか、今後塗り替えるのか気になるところです。
なお、今回のダイヤ改正は新幹線は小規模なものにとどまっており、運用も独立していそうです。
共通運用化は当分先になりそうです。
中央線特急白紙改正~富士回遊設定・ホームライナー特急化・全席指定席化・停車駅も変更
富士回遊号運行開始
話題の富士回遊が正式に発表されました。
下りは現行あずさ7号、かいじ101号、上りは現行かいじ116,120号に併結です。
かいじ号も1号からの附番に変更
従来、かいじ号は101〜124号の12往復体制でした。
改正後のかいじ号では1〜24号に変更されています。
従来より常磐線特急や新幹線などと同様にあずさは2ケタ・かいじは100番台で誤乗・誤案内防止をしていました。
新ダイヤであえてあずさと重複する番号へ変更する経緯は明らかにされていません。
また、これに合わせた動きとしては、後述のようにかいじパターンのあずさ号が無くなっています。
現行かいじ119号を東京発に・その他大規模な運行時刻の変更
現行かいじ119号・新かいじ119号は東京駅始発に変更されています。
合わせた動きとしては青梅ライナーの現行スジが廃止されています。
運行体系・時刻も大幅に変更されており、特に下り4本・上り2本あった塩山・山梨市・石和温泉停車のあずさ号と、かいじ号の三鷹停車がなくなっています。
筆者は今後の車掌1名化と関連していると予想していますが、真相はいかに・・・?
中央ライナー・青梅ライナーは特急はちおうじ・おうめに
あずさ号・かいじ号が全席指定席化されるため、現行のライナーとの差額が課題となっていました。
また、中央線のライナーは専用の設備が導入されており、維持コストもかかっていました。
実質値上げの見返りとしては、コンセントやWifi完備の新型に置き換わる点のみなので、E353系をライナーから避ける運用を続けてきたのはこのためと推測できます。
従来の青梅ライナーの下りが2往復削減されて上下1往復になっているほか、従来の中央ライナーの一部で運行されていた八王子〜高尾間も廃止となっています。
あまりに消極的なダイヤとなってしまっているものの、高尾発着の成田エクスプレスの2往復にえきねっととくだ値設定をするなどのなんらかの救済がありそうです。
ホリデー快速富士山も特急化!?
プレスリリースから、富士回遊号の臨時便も設定されること、一部にE257系を使用することが読み取れます。
これにより、自由席の混雑が課題のホリデー快速富士山号についても特急化の可能性が高そうです。
使用車両はE257系5両編成と推測されます(富士急線内は6両までの対応)
特に、現在まで「主に」かいじ号に連結としていることから、臨時便にてあずさ号との併結運転がなされるか注目です。
在来線その他線区~ホームライナー千葉は快速化・メガループ増発など
横須賀線・総武線快速電車
武蔵小杉駅の利用者増加で切迫している横須賀線の朝ラッシュ改善のため、成田エクスプレス9号を新宿駅始発に変更、そのスジを横須賀線列車増発としています。
また、ホームライナー千葉については当サイトでは特急化を予想していたものの、快速化であっさり廃止となってしまいました。
東京発千葉行きを3本増発・津田沼止まりを2本千葉まで延長となります。
同系統については2020年3月と思われる相鉄直通列車運行開始に伴って白紙ダイヤ改正をするためか、今回のダイヤ改正は踊り子号・湘南ライナー等の特急化・波動用にE257系を捻出をするための最小限の変更に留まったという印象が強いです。
つがる5号・しらゆき9号の時刻変更
それぞれ新幹線接続を考慮して時刻の前倒しを発表しています。
つがる5号は秋田発19:32発→15:52発と大幅に、しらゆき9号は上越妙高駅を21:28発→20:24発と1時間程度変更となります。
東京メガループ・南武線で快速運転拡大 ほか
京葉線東京駅19:32発に東京発西船橋行きが増発されます。
西船橋行きということで、近年運行が開始されたE233系5000番台を使用する区間列車となるか、それとも武蔵野線車両となるかが趣味的な注目点となりそうです。
武蔵野線では車両置き換えが進行中・京葉線は相変わらず209系500番台ケヨ34編成が残存となっており、これらの動きにも引き続き注目です。
また、南武線では平日夕方の通勤時間帯に快速運転を拡大します。
趣味的な注目点としては、新設される快速列車が川崎発稲城長沼行き・登戸発川崎行きとなる点でしょう。
おそらく全区間運転は車両数またはダイヤ上困難という判断なのかと推測されます。
コメント
青梅ライナー削減は残念 西武の拝島ライナーに奪われたんですかね?
青梅ライナー廃止の補完で一部の通勤快速が高尾から青梅線方面に行き先変更になる模様です(八王子支社のHPに記載あり)
高尾駅の利用客は怒っていいレベルの改正(改悪?)では?
あと「八王子-青梅」ではなく「八王子-高尾」かと
いち中央線沿線民さま
コメント・閲覧ありがとうございます。
ライナーの特急化は想定通りですが、高尾行き廃止は残念ですね。
NEXのえきねっとトクだ値設定でもして救済するのかなあなんて推測していますが、それにしても残念です。
誤字ご指摘もありがとうございました。
別用があったので校正ガバガバで申し訳ない限りです…。
今回ライナーも特急転換となりましたけど、快速線にグリーン車が連結された後は多分廃止になるんじゃないでしょうかね。
と思うのもグリーン車導入後は折返し時間が長くなる中で、2線しかない東京駅に特急のスジを引き込むことが難しく(今でもキツキツですが)なるからという事ですね。乗り入れても現行のあずさ・かいじみたいにラッシュ前後のみになるのかなと。
それと認識違いがありますが、貨物列車とのすれ違いで安全性が確認されたので、北海道新幹線の青函トンネル前後区間の160km/h引上げは「全列車」が対象ですよ。