
京成高砂駅から下町情緒溢れる柴又と金町を結ぶ金町線。
4両編成がトコトコと行き交うこの路線に、2026年8月下旬に相次いでニューフェイスが入線しています。
下町情緒溢れる金町線

京成金町線は京成高砂駅と京成金町駅を結ぶ全長2.5kmの短い路線で、柴又帝釈天(たいしゃくてん)への参詣客輸送をルーツとしています。
東京の下町を代表する柴又は、映画『男はつらいよ』の舞台となったことでも知られており、国内外から観光に訪れる旅行者も多い場所です。
鉄道路線としては京成高砂駅から柴又駅までが複線・柴又駅から京成金町駅までが単線で敷設されていましたが、成田スカイアクセス線開業を前に京成高砂駅の金町線部分のみが高架化。
以後は旧上り線が入出庫用の地平線路・旧下り線が高架の金町線専用ホームに接続する形となり、併せて上野駅方面との直通運転も終了となりました。
この金町線は現在の京成電鉄で唯一、車両有効長が4両編成までの対応となっています。
京成電鉄では3600形以降の車両新造において、長らく6両編成または8両編成を使用していたため、4両編成が組成可能な老朽車両の楽園のような状態が続いてきました。
2024年度から導入が始まった最新型の3200形では、3500形以来となる2両ユニット構成で柔軟な組み換えが可能な設計となっており、金町線使用車両についても変化が予想される状態となっていました。

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京成3200形3224編成

金町線での運用を開始したのは、3200形3224編成(3221-3222+3223-3224)の4両です。2026年8月23日(日)の73運行を皮切りに、24日(月)の71運行、26日(水)の73運行と運用が続いています。
この4両は2026年度に42両の導入予定とされているうちの最初に落成した8両の一部で、7月30日に日本車輌製造(愛知県豊川市)を出場していました。7編成42両という記載内容から6両単位での増備・運用が続くかと思いきや、本年度は4両編成2本併結構成で出場・試運転がされるなど、動向が注目されていました。
京成電鉄の新造車において、落成後の営業列車初運用が金町線となった車両も半世紀以上なかったのではないでしょうか。

既存の車両がかなりの経年車だったこと、利用者向けの事前アナウンスなどもなかったため、日常的に利用している地元の方にとっても注目されている印象を受けました。
京成電鉄では2025年度から2027年度までに3200形を90両投入する計画となっており、2024年度に落成した6両と合わせて96両となります。
京成3500形の新製数と同一であることはあくまで偶然で、置き換え対象と推定される車両には3500形以外にも3400形や3600形、松戸線の8800形のうち走行機器の更新工事を受けていない車両などが挙げられます。
今後も様々なエリアに運用範囲を拡大していきそうで、今後が楽しみな車両です。

芝山3600形 3668編成

芝山鉄道は東成田駅と芝山千代田駅を結ぶ鉄道路線で、京成電鉄からリースされた3600形3688編成4両を運用しています。
初代車両としては3600形3618編成8両が2002年から2013年まで、二代目車両として同3500形3540編成4両が2013年から2026年まで使用されており、現行車両は芝山鉄道三代目の車両です。
京成電鉄・芝山鉄道共通の4両編成運用は現行ダイヤにおいて4運用あり、金町線2運用(71,73運行)・千葉,千原線1運用(B51運行)・そして東成田線,芝山鉄道線1運用(81運行)となっています。
芝山鉄道車両の運用は京成電鉄の4両編成と共通運用とされているものの、多くの場合は芝山鉄道運用である81運行に充てられています。
一方で、先代の3540編成の頃から芝山鉄道車が京成線内完結運用に顔を出す機会があり、B51運行については4月1日のデビューから僅か4日目にして実現していました。
都心から比較的アクセスのしやすい金町線での運用に期待するファンの声も大きかったものの、これまでなかなか実現しないままとなっていました。
芝山鉄道では公式ホームページ(外部リンク)において自社車両の運用を公表しており、8月25日(月)の73運行・26日(火)の71運行への充当が示されていました。夏休み期間ということもあり、楽しみにしていたファンの方も多そうです。
9月は6日(日)と9日(水)に73運行・7日(月)と10日(水)に71運行への充当が公表されています。
なお、芝山鉄道のリース前には同編成も日常的に金町線を走行していましたので、約半年ぶりの充当です。

この3668編成ですが、他の京成3600形を6両編成から8両編成にする組み替え時に余剰となった寄せ集めの先頭車6両で組成されており、この際にうち両端4両に電動車化改造を実施。中間付随車2両を編成から外すことで全電動車4両として使用可能な編成構成を活かし、かつては新製車両牽引で活躍した経歴もありました。
固定編成として運用する前提で設計されていた京成3600形における唯一無二のスタイルで、ファンの間では「ターボくん」の愛称で親しまれてきました。
過渡期の姿の記録はお早めに……

2025年度は6両編成1本分、2026年度投入編成も少しずつ運用入りし始めた3200形。
ともにまだまだ目新しい車両ではあるものの、2026年度に京成3200形は42両が導入予定とされていて、2027年度までに96両体制となることが示されています。
今後の京成3200形の運用進出がどのような形で行われるのかは予想が難しいところで、近代的なワンマン運転に対応した車両なだけに、4両編成を優先的に置き換える動きが生じるかもしれません。
置き換え対象である京成3500形と、そのDNAを色濃く引き継いだ3200形が一緒に活躍する姿もそこまで長くは続かないことが想像されます。
また、芝山鉄道リース編成となった3668編成についても、中長期の活用が約束されているとは言い難い経年です。
この編成が残存し、かつ2026年度より新たに芝山鉄道へのリース車両として充てがわれた理由は定かではありませんが、先頭車の電動車化をした際に、走行機器類が3700形と同一品を採用していた事情が背景としてありそうです。
京成3700形では現在、脱線事故により8両の廃車が発生している上、一部編成を対象とした機器更新工事が開始しており部品供給面で他の老朽車より有利であることが考えられます。
なお、京成3700形の走行機器類の更新工事は、初期に新造された3編成が対象外と推定される順番で実施されています。
この3668編成についても、既に公表されている3200形導入分の代替対象とされているのか、それとも機器更新対象外と推測される3708,3718,3728編成と同時期に置き換えることを目論んでいるのか……ファンの間でも予想が分かれそうな車両です。
いずれにせよ、早めに記録しておくに越したことはなさそうです。
参考;京成3200形の増備状況
新製状況(2026/8時点)
2024年度;6両導入済み
2025年度;12両導入済み
2026年度;42両導入予定 8両落成済み
2027年度;36両導入予定
| 製造 | ← | → | 製造 | ||
| 2024年 日本車輌 | 3201 | 3202 | 3203 | 3204 | 2024年 日本車輌 |
| 2024年 日本車輌 | 3205 | 3206 | 3207 | 3208 | 2025年 日本車輌 |
| 2025年 日本車輌 | 3209 | 3210 | 3211 | 3212 | 2025年 日本車輌 |
| 2025年 J-TREC | 3213 | 3214 | 3215 | 3216 | 2025年 J-TREC |
| 2025年 J-TREC | 3217 | 3218 | |||
| 2026年 日本車輌 | 3221 | 3222 | 3223 | 3224 | 2026年 日本車輌 |
| 2026年 日本車輌 | 3225 | 3226 | 3227 | 3228 | 2026年 日本車輌 |
背景濃青;日本車輌製・6両編成を組成中
背景水色;J-TREC製・4両編成を組成中
背景灰色;J-TREC製・運用から離脱中
背景薄赤;日本車輌製・4両編成を組成中








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