スーパービュー踊り子用251系【無料・特別快速】河津桜号・河津夜桜号が運転

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以前取り上げた臨時快速河津桜号・河津夜桜号ですが、予想通りJR東日本・スーパービュー踊り子号用の251系を使用して運転されました。

JR東日本のA特急車両を使用した無料臨時快速列車という異端過ぎるこの列車、車両が未公表であったために趣味的な注目はあまりされていませんでした。

列車運行の経緯

ソメイヨシノなどに比べて色合いが鮮やかなうえ、全国でも珍しい早咲きの桜として毎年多くの観光客が押し寄せる河津桜まつり。

波動用編成の踊り子号の運転や、過去にはスーパービュー踊り子号の桜・菜の花ラッピング、温泉いっぱい花いっぱいキャンペーンなどで鉄道趣味的にも東海道線方面が話題となっています。

地元・河津町では河津桜による慢性的な混雑解消に加えて新たな需要を掘り起こすべく、夜桜ライトアップによる夕方以降の来客に力を入れています。

伊豆急側としても毎年ピークの週末には臨時特急がフル稼働していても乗降に手間取り、20分~30分の多客遅延が発生するなど稼ぎ時ながらも大きな課題となっています。

今年は通常使用している人気のリゾート21について、7両と収容力こそあるものの乗降遅延の引き金にもなっていることから8000系6両での代走という新たな試みとともに、河津桜まつり期間運転の快速列車1往復(伊豆高原~伊豆急下田間・平日3両ワンマン・土休日6両)に加える形で、金曜に更なる臨時快速列車の運行が発表されていました。

使用車両については一切発表されていなかったものの、伊豆急の車両は伊豆高原~伊豆急下田間を3両ワンマン→6両通し運転としているため、この時期は全般検査を避けるなどギリギリの対応をしています。

一方で、特殊な構造と走行距離、海沿いを走り続けるという環境により老朽化が著しい251系は、延命のために臨時スーパービューの設定本数が年々減少しており、特にここ数年はスーパービュー踊り子3号の折り返しだった6号・11号が臨時化→設定なしとなって伊豆急下田駅でお昼寝をする行路が続いていました。

ここに目をつけた伊豆急行側がJR東日本へ車両の借り入れを打診、大宮支社から承諾を得てA特急用の251系を使用した臨時快速列車の運行が決定しました。

『特別快速』河津桜号・河津夜桜号のここが凄い!

見どころ満載のこの列車の魅力を発信することで、今後の運行・伊豆急の利用者増に微力ながら貢献できれば幸いです。

2019年(平成31年)2月22日(金)・3月1日(金)の2日間運行です。

伊豆急の無料列車では100系以来の10両編成

伊豆急では、特急停車駅・旧特急停車駅である蓮台寺駅の有効長が10両あるものの、その他の駅については8両・開業後に臨時駅として建設された経緯でトンネルがあるため今井浜海岸駅については7両となっています。

伊東線の11両に対して少し輸送力が劣っていますが、これは通常時の輸送力を鑑みれば妥当でしょう。

バブルのころなどの100系はその柔軟に組み替えられる構造を最大限に活用した運行が行われていましたが、10両編成を組成して100系が伊豆急行線を走行したのは、2002年(平成14年)3月に運行された『快速・さよなら100系 10両編成号』が唯一の実績となります。

以降も特急型以外では211系10両編成の団体列車の入線の実績がありましたが、無料列車としては今回が久々の例となります。

伊豆急の『特別快速』

これについても事前告知は一切されていませんでした(JR東日本管轄の伊東駅は当日も知らなかったことでしょう)が、伊豆急の社内や実際の駅・車内放送では『特別快速列車』として運行されました。

伊豆急の歴史において同種別を使用した実績はなく、あの伊豆クレイル号でさえ快速列車です。

運転士さんの喚呼も「特快」とされており、これが正式な種別として運行されたことは歴史に残るでしょう。

A特急車両を無料の快速列車で使用

A特急は成田エクスプレス号用の253系・E259系とこの251系のみですが、それぞれ特急型車両としての使命に専念している車両でした。

251系は東海道線のおはようライナー新宿・ホームライナー小田原号への充当が10年以上されていたり、デビュー当初はPRも兼ねて他線区のB特急の臨時便として運行されたりといった経緯こそあるものの、全区間無料の列車で使用された例は他にないでしょう(ホームライナー小田原23号の藤沢以西が唯一無料乗車できる区間利用です)。

私鉄の臨時列車にJR車両を使用

これについては調べれば若干の例が出てきそうですが、私鉄のみを走る臨時列車にJR車両を使用する例はあまりありません。

逆の例だと団体列車扱いながら伊豆急の2100系リゾート21でも例があるほか、最近だとスペーシア那須野号が有名どころでしょう。

最近の他社ならこれを売りにしてファンの需要を呼び起こすところですが、今回はあくまで車両は未公表という点も特徴的です。

10両編成なのにドアが4か所

スーパービュー踊り子号では10両編成で5か所の、窓ガラスが付いているドアのみが開きます。

これはドアスイッチの表記や業務放送などでも「指定車」という名称で呼ばれていますが、今回はそれに加えてグリーン車を締め切り扱いとして、施錠が行われていました。

その結果、10両で4か所しか扉が開かないという不思議な列車となりました。

なお、同様の取り扱いは毎年春に行われている川奈駅臨時停車でも実施されている前例があります(こちらはホーム有効長の関係)。

伊豆急本社社員が乗車口に立って案内

特急スーパービュー踊り子号では、各乗車口にNREのビューアテンダントが検札をしていますが、今回はあくまで伊豆急の列車です。

無料なので検札の必要などはありませんが、案内などのために各乗車口に本社の社員さんが立たれていました。

発車前にはビューアテンダントのように合図を車掌へ送っていました。

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