【京王】京王ライナー増強!?5000系増備車5736F可変座席で登場

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年末が近づいてきて、各社の新形式車両が続々と登場して話題を集めています。

京王電鉄では、“京王ライナー”用運転開始に向け、2017年に5000系を5編成導入していますが、2019年に初めてとなる増備車が登場しました。

今後の展開を考えます。

製造は既存車同様に総合車両製作所

京王5000系は、京王電鉄の優等列車“京王ライナー”(KEIO LINER)に使用する車両として開発された形式です。

流線形で先進的なイメージの前面デザインが注目されましたが、近鉄・東武などで採用例があったロングシート・クロスシート可変座席の採用、金色を一部に使用した内装の違いが利用者にも大注目

京王ライナーの運転開始に先駆けて、京王線の幅広い一般運用の一部に登板。

現在では珍しくなった特急・準特急といった花形運用を中心に運転されて、沿線ではライナーの運転開始前から一般の利用者も多く注目するデビューとなりました。

2018年2月の京王ライナー運行開始当初は夕方の着席列車としてスタートしましたが、翌年の2019年2月改正では早くも朝の上り列車の運行も実現しています。

わずか1年での朝時間帯への運転拡大は驚きの声が多かった印象ですね。

さらには秋の高尾山への観光輸送・元日の迎光号についても臨時のライナーとして運行するなど、活躍の場を確実に増やしつつありました。

今回の2019年度の増備車は1編成となっており、現在のところダイヤ改正の有無については未発表です。

同じ2019年度には西武鉄道がロングシートバージョンの40000系製造、東武鉄道は70000系の日比谷線方面ライナー車両70090型を発表しており、京王5000系についても何らかの仕様変更車両となるのではないか?という声も一部でありました。

今回登場した増備車では、外観からは目立った設計上の変更点こそ確認されていませんが、ステンレス溶接技術の向上があったのか、従来車に比べると明らかに溶接痕が目立たなくなっています

それ以外の外観から判別できる違いはなく、5000系最大の特徴であるクロスシート・ロングシート可変座席もそのままとなっているようですので、既存車両と共通運用を想定している車両となっています。

京王ライナー増発?それとも予備車確保?

今回登場した5000系は先述のように、純粋な増備車となりそうです。

京王ライナー運転開始にあたり、同時期に5編成を製造していますので、長期間の運用離脱となる定期検査を見越した動きという推測もできますね。

一方で、他社の着席列車の例を見ても、私鉄各社では増発・増車傾向が続いていますので、京王電鉄についても今後の増発などの運転拡大に期待する声も大きいでしょう。

特に、京王線では始発駅の新宿駅の混雑=始発での着席待ちが以前から深刻で、新宿駅という狭い立地の都合からこれ以上の改善は望めません。

また、利用者やファンにとっては、都営新宿線から直通するライナー列車に期待する声もあります。

特にこの5000系は日中時間帯に都営地下鉄新宿線への乗り入れ運用が組まれています。

特殊用途車両ゆえに地下鉄直通運用に入らない京急2100形や東武50090型と比較すると、その珍しさが目立ちますね。

地下鉄では珍しい優等列車待避が日常的に行われている都営新宿線という設備側の課題も少ない路線ですので、地下鉄直通ライナーの運転自体のハードルはそこまで高くなさそうです。

車両・設備ともに環境は十分整っていますので、有料着席サービスの実施事例がない東京都交通局が首を縦に振るかが最大の課題でしょうか。今後の運用方針に注目ですね。

ロングシートの新型車両はいつ登場する?

今回の車両導入は引き続きライナー列車の拡充・将来的な定期検査を意識したものと推測できますが、ファンの気がかりな点としてはやはり経年車の今後でしょうか。

2017年に5000系導入と前後して、7000系の初期車両の一部に廃車が発生しています。

この7000系についてはVVVFインバータ制御への機器更新や、内装についてもリニューアルを施工しており、時期的には少し早い印象が拭えません。

廃車車両も8両編成の6両編成化として中間車2両×2編成の4両のみとなっています。

この経緯も同ダイヤ改正で高幡不動駅以西の各駅停車運用が6両化されたことが背景ですので、純粋な老朽化による廃車と捉えるよりは、余剰廃車といった面が強いでしょう。

とはいえ、7000系自体の設計は古く、ステンレスに重厚なコルゲートを身に纏った車両は2019年現在で最大35年も走り続けています。

京王の車両更新は関東私鉄の中では比較的早い方ですので、置き換え車両が近い将来登場することとなるでしょう。

L/C可変車両によるライナー列車先行事例の東武・西武のようにロングシートバージョンの5000系が登場するのか、それとも新設計の別形式となるのか

各社の新形式登場が話題を集めるなか、京王電鉄の車両計画の今後が気になるところですね。

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今回の画像は、じゅんとく様(@Y_H021)より許可を得て掲載しています。

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