【京成】新型3100形デビュー!既存車もオレンジに・ダイヤ改正実施

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京成電鉄の通勤車として久々の新形式となる3100形。

成田スカイアクセス線用として50番台を付与された、オレンジ色の新型車両が遂にデビューしました。

京成電鉄の今回のダイヤ改正はかなり攻めたものとなっています。

成田空港運用拡大とともにダイヤ改正

今回のダイヤ改正は少し特殊で、自社都合以上に航空業界の情勢変化に応えるものとして実施された背景があります。

空港会社が今年の1月に決定した、10月末からの成田空港深夜運用拡大に伴う動きです。

10月26日という鉄道事業者のダイヤ改正のタイミングとしては少し珍しい時期となりました。

一方、今回のダイヤ改正には京成電鉄自身としての熱い思いも入っており、自社の看板特急であるスカイライナーの1編成増車による日中20分サイクル化達成・アクセス特急向けに新型3100形製造とかなり意欲的なものとなっています。

鉄道会社のダイヤ改正時期・車両発注時期と空港の深夜運用拡大の決定のタイミングを考えると、今回の対応はかなり苦労したのではないかと推測しています(ダイヤ作成・車両発注は1年程度の第プロジェクトです)。

本線系統についても、京成成田駅利用者に便宜を図る目的として、20分間隔の特急の一部の快速特急化をしています。

一方で、成田空港付近のダイヤの都合もあってか、この快速特急は京成成田駅止まりとされ、佐倉駅で接続する快速が代わりに成田空港発着となりました。

これは、ダイヤ上では従来佐倉駅発着だった快速がそのまま特急のスジで成田空港まで延長・快速特急が純増分となっています。

賛否は別れそうですが、佐倉〜成田間の純増による利便性向上と空港利用者のスカイアクセス誘導を考えると妥当なところでしょうか。上手いことを考えたなあと感心させられます。

京成高砂駅以東の沿線ユーザー以外の空港アクセスはスカイアクセスに……という観点からすると、今回の新しい日中パターンの利用状況によっては今後も拡大する可能性がありそうです。

また、従来は成田空港関連時期に京成電鉄メインの大規模改正・羽田空港関連時期に京急電鉄メインのダイヤ改正といったダイヤ改正も多かったですが、今回は両社とも新しい施策を加えた意欲的なダイヤ改正となっている点がファン・利用者ともに注目されますね。

新型3100形の魅力

京成電鉄久々の新型となる3100形では、他社の新型車両で採用されている新技術を盛り込んでいます。

SiC(炭化ケイ素)素子のVVVFインバータ制御による省エネルギー化やフリーWi-Fi・車内液晶ディスプレイの2画面化など、他社車両に負けない新型車両となっています。

そして、3100形のなかでも3150番台の特徴として、アクセス特急という路線の特徴や現場課題の解決策として、大型スーツケース荷物置き場をドア間に設置するという意欲作になっています(いずれ登場するであろう本線仕様編成に反映されるのかは不明)。

また、他所で触れられていないポイントとして、京成グループの通勤車としては初めてとなる、前面に曲面ガラスを採用している点も次世代的な印象に寄与していますね。

同業他社に比べるとかなり遅い採用となってはいますが、経営危機時代の車両がまだ現役な京成電鉄がこれだけの新車を製造出来るまでに成長した姿は、沿線住民・ファンにとっては嬉しいものと言えますね。

初日となる本日は、京成電鉄の車両部門担当者と思われる職員さんが添乗されている姿も確認されています。

以前から都営浅草線を含む1号線系統では、乗り入れ先車両については現車訓練(車庫での訓練)で終らせる慣例がありますので、これに沿った対応でしょうか。

また、運転台には「アクセス特急 京成本線 都営浅草線 京急線 限定運用(北総線内・芝山線内行先運用不可)」というテプラが貼られているのが目撃されています。

北総線内では従来同様に印西牧の原留置の運用が設定されているため、こちらについてはいずれ解消するかとは思いますが、しばらくはかなり制約を受けた状態となりそうです。

既存車にも動き

既存のアクセス特急用の“3050形”(3000形7次車)ですが、既に報じられているように、アクセス特急で継続使用される編成については3100形に準じたオレンジ色のカラーリングへの変更が始まっています

最初のカラーリング変更が行われているのは3052編成で、既存のブルーの車体ラッピングを全剥離したうえでオレンジ色の装飾が行われています。

報道各社によってバラバラだったカラーリングの変更数ですが、最新の報道で記されている本線赤帯1・オレンジ5となる可能性が高そうに感じます。

そもそもカラーの変更経緯が誤乗防止であることを考えると、昨日までの京成カラーが代走をしていた状態は好ましくないことは容易に想像が出来ます。

最終的に1編成純増が明らかになっていますので、今の段階で1編成増としておく可能性は十分に考えられますね。

社内取り扱いを考えると、トップナンバーかラストナンバーを本線転用するのが分かりやすいかと思いますので、なぜか1編成だけヘッドライトのLED化が施工されていない異端車・3051編成が他編成のオレンジ化完了を待って本線転用されるという推測をする声も上がっています。

一方、アクセス特急運用開始時点では従来の緑色維持だったエアポート快特の種別色をオレンジに改めるなど、運行開始当初に比べると他社局も少しずつイメージ統一が進んできました。

乗り入れ他社局にも専用編成が登場すると分かりやすく、鉄道趣味的にも楽しいところですが、都営・京急の車輌繰りを考えると少し難しいでしょうか。

都営5500形のオレンジ仕様は絶対にカッコいいと思いますし、京急電鉄は新1000形の次世代車両を開発しているという噂も。他社局の動向にも目が離せませんね。

動画資料集

YouTubeチャンネル【鉄道ファンの待合室資料館】にて、この列車についての動画を公開しています。チャンネル登録・通知ON・コメント・評価もお願いします。

・営業運転開始

・京成3100形牽引輸送

・兄弟車=新京成80000形甲種輸送

・兄弟車=新京成80000形をサンドイッチして回送

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画像元ツイート紹介

今回の画像はいなでん様(@inaden_)から許可を頂きお借りしています。

この場を借りてお礼申し上げます。

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