【近鉄】30周年記念!近畿日本鉄道「海遊館トレイン」運行開始

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近畿日本鉄道は4月3日から「海遊館トレイン」の運行を開始しました。「海遊館トレイン」は大阪市にある水族館、海遊館と近鉄がコラボしたものです。

この記事では「海遊館トレイン」の見どころを紹介します。

「海遊館トレイン」とは

近鉄と海遊館は、海遊館が開業30周年を迎えることを記念し、4月3日からラッピング列車「海遊館トレイン」の運行開始を発表しました。期間は2020年4月3日からの1年間を予定しています。

「海遊館トレイン」には日常の何気ない移動時間に海の美しさや生き物の不思議さを感じて欲しいという思いが込められています。この「思い」には近鉄の経営理念「『いつも』を支え、『いつも以上』を創ります」と、海遊館30周年のスローガン「まいにち奇跡。」の組み合わせが背景にあります。車体のラッピング装飾と車内の演出はすべてオリジナルデザインです。

「海遊館トレイン」には3つの”こだわり”があります。1つ目は外観「優しいカラーリングの海の生きものたち」です。お祝いのくす玉をイメージした丸いイラストの中に海遊館にいる生きものがたくさん描かれています。2つ目は内装「海や生きものの気配を感じる言葉たち」です。車内には海や生きものたちの気配を感じる言葉が散りばめられています。3つ目は内装「刻一刻と表情を変える海を表現したアート作品」です。風がつくる波状や砂紋がつくる景色や深さや明るさによって変わる青い海の色合いを表現したアート作品などが車内で楽しめます。

このように「海遊館トレイン」は海や海遊館にいる生きものたちをベースに乗客に”癒し”を与える列車と言えるでしょう。

「海遊館トレイン」に使われる車両は? 

「海遊館」トレインに使われる車両は5800系5803F(6両)です。5800系は1997年に登場した通勤型電車ですが、座席配置を変更できるデュアルシートを備えています。ラッシュ時はロングシート、閑散時はクロスシートに変更できることから、L/Cカーという愛称が付けられています。1996年には通産省(当時)から「グッドデザイン賞」を、1998年にはローレル賞を受賞しています。

5800系はトイレなしとトイレありで区分けされており、前者は5800番台、後者は5810番台となっています。トイレなしの5800番台は奈良線、阪神なんば線、阪神本線、トイレありの5810番台は大阪線と名古屋線で活躍しています。5810番台は阪神線乗り入れには対応していません。なお、奈良線所属の5802Fは奈良線開業100年記念「ヒストリートレイン」として運行しています。

5800系は近鉄で10年以上使われてきたGTO素子VVVFインバーターを採用した最後の車両でもあります。5800系以降はデザインが一新された「シリーズ21」に移行しています。2020年4月現在、6両編成5本30両が奈良線系統、6両編成2本12両が大阪線系統、4両編成1本4両が名古屋線系統で活躍しています。

ラッピング車同士の離合にも期待

デザイン重視の「海遊館トレイン」

散歩の合間に阪神魚崎駅で「海遊館トレイン」を撮影しました。全体的に優しい色使いで海遊館にいる海の生きものたちが描かれています。各車両とも同じデザインのため、統一感があります。

左隅には丸型のヘッドマーク「まいにち奇跡30th ANNIVERSARY海遊館」が描かれていました。近鉄ではなく海遊館のマークが描かれていることがポイントです。

側面はくす玉の形を意識して海の生きものたちが描かれています。鮮魚運搬車両「伊勢志摩お魚図鑑」と比べると魚介類のリアルさよりもデザインを重視しているように感じました。

「伊勢志摩お魚図鑑」は大阪線を運行しているため、併結や追い越しなどを見ることは出来ません。運行ダイヤによっては鶴橋駅周辺で並走・離合する可能性はあります。

いつの日か「伊勢志摩お魚図鑑」との写真撮影会が実現して欲しいものです。

やはり目立つのは海遊館の目玉であるジンベイザメでしょうか。ジンベイザメは車両中央に描かれています。

なお、3月14日のダイヤ改正により、土日祝日に限り神戸三宮~近鉄奈良間を走るほとんどの「快速急行」は8両編成になりました。その結果、芦屋駅を除く阪神線内の快速急行停車駅は8両編成に対応しています。一方、土日祝日以外は6両編成のままなので、平日に阪神線内の快速急行停車駅を訪れると「海遊館トレイン」が簡単に撮影できます。

「海遊館トレイン」はどこで見られるの?

「海遊館トレイン」5803Fは奈良線所属なので、近鉄奈良~神戸三宮間で見られます。海遊館のホームページにアクセスすると、当日の運行予定が見られます。

「海遊館トレイン」は阪神なんば線、阪神本線を経由して神戸三宮まで乗り入れますが、阪神線内に乗り入れない日もあります。阪神線内に乗り入れない日は大阪難波~近鉄奈良間の運用に就いています。また、日によっては日中時間帯を中心に車庫にいる場合もあります。

2020年4月11日現在、京都線での定期列車の運行はなく、近鉄・海遊館双方の公式発表運行区間に京都線は含まれていません。

ただし、既に回送列車での走行は実現しているほか、一般の5800系同様に入線する可能性自体はありそうです。

「海遊館トレイン」の車両運用については近鉄の公式ホームページではなく、海遊館の公式ホームページで公開されています。

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