JR東日本から商標登録申請で、興味深い名称が複数登録されました。
サフィール踊り子・富士回遊・はちおうじ・おうめ・おだわらの5種です。
中央特急・東海道特急の変化を、実車の動きや報道発表を交えて分析していきます。
後編として、中央線特急の変化を分析していきます。
前編記事はこちら
その後の発表情報はこちらから
・E353系の投入状況
E353系は老朽化したE351系の代替と、E257系置き換えによる運用効率の上昇を目的に開発・導入されている形式です。
2017年12月~ スーパーあずさの半数を置き換えで登場
2018年3月~ スーパーあずさ全列車の置き換え
2018年7月~ E257系充当列車のうち、かいじを中心とした9両編成運用の大半を置き換え
2019年3月? E257系全列車の置き換え
写真;長い静寂を破って量産化された第1号のS102+S202編成の出場回送。
ここからの投入ペースはJR東日本のお家芸。
現在では、E257系運用のうち、ライナー列車と付属編成が絡む運用を除外した列車が置き換えとなっています。
ここで特筆される点として、3月のダイヤ改正にてE351系であったライナー運用がE257系に持ち替えとなり、7月の投入でもライナー列車へのE353系の導入が避けられていました。
E353系のライナー充当を避けている状況については様々な憶測がありましたが、その中でも有力だった「中央ライナー」「青梅ライナー」の特急格上げという説を裏付ける情報が続々と出てきました。
・中央線特急のE353系充当列車の車掌1名化
労働組合発表により、製造時より設置されている、スワローサービス・ひたち・ときわ方式での全席指定化が行われることがほぼ確実となってきました。
予想通りといえばそこまでですが、現実味が出てきましたね。
大月以東ではインバウンドのお客様対応で手こずっている印象なので、大月停車便では大月以東の改札車掌なんかは残置する気はします。
・JR東日本から「はちおうじ」「おうめ」の商標登録出願
最近の傾向に加え、ひらがな名称、そしてわざわざ新名称を導入するあたり、ライナー列車の特急化は明白でしょう。
中央ライナーが「特急はちおうじ号」青梅ライナーが「特急おうめ号」になるものと思われます。
E353系投入の対価として、車掌人員削減・自由席特急の廃止・ライナー列車の特急化が行われるのは至極納得のいく方針です。
一方で、あずさ・かいじに変わる名称の出願がないことから、常磐線特急とは異なり、名称の変更はないものと推測されます。
・E353系付属編成の富士急行線試運転・「富士回遊」商標の使い道
E353系が先日富士急行線にて入線確認試運転を実施しました。
3両編成では輸送力的に難しいとは思いますが、富士回遊商標をわざわざ新設した以上は、何らかの形で富士急行直通の新列車が新たに設定されることは明らかです。
商標を出願するからには定期列車であると思いますので、近年非常に混みあっているホリデー快速富士山の代替列車となるでしょう。
運転方法としては下記が考えられるでしょうか。
・E353系付属編成×2での6両特急としての運転
・定期あずさ・かいじ号に併結して大月駅にて分割
気軽に代替するなら6両特急でしょうけれど、わざわざ新型車両で置き換えるなら運用の変化は考えられそうです。
3+3で6両で運転するには座席定員が少ない構成であること(これなら既存のE259系NEXの延長運転で十分です)と、松本所属車両をわざわざ都心に送り込むのも面倒です。
となると、特急かいじ・富士回遊 甲府・河口湖行 なんて運転がされるのではないでしょうか。
下りなら新宿駅8:30発の57M、9:30発の3001M辺りは9両かつ富士山需要でいつも混んでいる印象ですし、上りかいじならどこでも挿入できそうです。
一方、いつも大混雑の1Mや4053Mは大月以西の需要も大きいですから、これらの減車もなさそうに思います。
快速列車が2往復だった以上は休日の4往復は堅いと思いますが、富士急線内にどうねじ込むのかが注目です。
こういった大規模な運用変化までのつなぎとしてE257系500番台を入れているとすれば、現状の混雑も想定のうちなのでしょう。
もっとも、かいじ号から富士山需要がなくなったら一部を除いて空気輸送が明白なので、6+6くらいが比率としてはちょうどいいと思うのですが……
趣味的にはなかなか楽しみですね。
【2018 11/3追記】
E353系の富士急行線直通や全席指定席化が報道されました。
報道内容ではE353系かいじ号に併結しての富士急直通となり、この記事の形態となるものと思われます。
・プレスリリース発表をうけて新記事も執筆しました!
動画資料集
YouTubeチャンネル【鉄道ファンの待合室資料館】にてこの列車についての動画を公開しています。チャンネル登録・コメント・評価もお願いします。
コメント
E353の付属編成ですが、電気連結器及び貫通扉(新宿方はダミー)を松本側にしか備えていないことから、少なくとも現時点では付属編成同士の併結は考慮していないものと思われます。
今後の増備編成に注目ではありますが。。。
コメントありがとうございます。
仰る通り、前面貫通機能は683系などど同様の状態ですね。
また、少なくとも試作車段階では、車体傾斜装置の配置から単独運転も想定されていたとは思えません(試作車ではG車と1,4,12号車のみフルアクティブサスペンション)。
E353系投入完了・全席指定化に併せて「富士回遊」新特急が運転開始というのが実用的にも、趣味的にもいい答えかと思いますので、続報に期待ですね。