【メトロ】7000系が西武池袋・上板橋へ。東上線のTASC導入状況

スポンサーリンク

置き換え車製造の情報がある東京メトロ7000系ですが、イレギュラー運行が続いています。

2018年11月10日、西武池袋駅や西武球場前駅、東上線上板橋駅など、普段滅多にみられない線区で活躍し、話題を集めています。

西武池袋線では代走で西武池袋駅・西武球場前駅へ

前日9日の人身事故によるダイヤ・運用乱れの煽りを受け、メトロ7000系7101Fが西武池袋駅・西武球場前への入線・急行列車への充当が行われました。

武蔵丘留置となっているものを小手指からの地下鉄運用に戻すための措置と思われます。

西武線ではダイヤ乱れ時に地上線・西武池袋駅へ入線することが年1~2回ありますが、直通列車一往復分の運転区間変更という場合も多く、今回のように大々的に代走してしまう例は非常に珍しいものとなります。

東京メトロ7000系は今後、副都心線に新型車両調達という情報があるように、この先が長い車両ではありません。

もう何度か記録のチャンスはあるかとは思いますので(経緯が遅延関係なので素直には喜べませんが)、しっかり記録しておきたいですね。

今回充当された列車 7101F

列車名始発列車番号終着
急行池袋行飯能5:522106レ池袋6:39
準急飯能行池袋6:454109レ飯能7:41
快速池袋行飯能7:493108レ池袋8:46
急行飯能行池袋8:502105レ飯能9:42
急行池袋行飯能9:452124レ池袋10:32
準急球場前池袋10:404357レ球場前11:24
普通西所沢球場前11:336140レ西所沢11:39

東武東上線ではTASC試運転で上板橋・上福岡・高坂へ

一方、今月に入ってから、東武東上線では東京メトロ7000系を使用して、週末にTASC関連の調整を目的とした試運転が行われています。

10月までは東上線森林公園検修区所属車両で連日行われていたものが、地下鉄車両でも開始されたものです。

こちらでは和光市以東の上板橋までと、上福岡駅の留置線・高坂駅での折り返しシーンが貴重となっています。

西武鉄道や小田急電鉄、日比谷線直通時代の東横線、近年では京王線でもダイヤ乱れによる地下鉄車両の地上線乗り入れが見られる一方で、東武鉄道では営業運転では頑なに行わない傾向です。

特に東上線では、地下鉄直通列車を複々線の内側に滞留させて外側線で列車を流すという運転方法が定着していることから、今後もこのような光景は珍しいものとなりそうです。

その中でもメトロ7000系10両編成が6編成しか在籍していないこと、2008年の改造直後・ATC導入関連試運転程度しか近年実績がないこと、置き換え車両の調達が発表されていることなどを踏まえると、今回行われている試運転は相当貴重な光景になるものと思われます。

なお、当該試運転は休日21Sの日中留置運用等を活用して運転されている模様です。

試運転区間 日替わり

21S運用から

(和光市→)志木→高坂

・高坂→上板橋

・上板橋→上福岡

・上福岡→上板橋

・上板橋→上福岡

(上福岡→志木)

(志木→)和光市→21S運行へ充当

括弧内は回送・他が試運転とされています。

東武東上線でのTASC導入状況と試運転

東武東上線ではATCの導入後、和光市駅1・4番線や川越駅へのホームドア設置にあわせてTASC(定位置停止装置)の使用が開始されています。

また、以前より和光市駅に入線する地下鉄直通列車は東武鉄道運転士が停車させており、このTASC運用が始まる2012年時点で乗務員へのハンドル訓練が和光市~志木駅にて行われています。

ATC導入に合わせた統合型保安装置導入でこれらの対応を済ませており、すでに複数駅で運用を開始しています。

そして、次の導入は池袋駅、そのあとは2020年度末までに朝霞駅・志木駅となります。

よって、連日行われている試運転はTASCの精度を向上させるための調整が行われていると推測され、新たな外見の変化等はみられないものと思われます。

そして、今月はメトロ7000系に絞られているものの、東上線車両は10月に一気に行っていることから、今後の他形式への波及に注目が集まりそうです。

【2018 11/12加筆】

同10000系を使用しての試運転も開始されました。

各型式数回ずつ行うものと推測されます。

写真;以前撮影した試運転と代走が1枚に収まった写真があったのでそちらを。池袋方面から渋谷駅5番線に入線して東急線に入っていく試運転で、これまた珍しい光景です。

関連記事はこちら

コメント