【小田急】拡幅車体の新型!新5000形が甲種輸送で川崎重工出場

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本年度の各社新形式が続々とロールアウトしており話題を集めていますが、小田急電鉄も本年度は新型通勤車両を発注しています。

来年度以降に5編成の発注も発表されている新5000形、小田急ユーザー悲願の拡幅車体の新造車両が遂に姿を現し、小田急線へ甲種輸送(貨物列車)にて搬入されています。

話題の新車を追いかけてみました。

日本車輌ボディに似ているものの……

小田急電鉄としては、従来車での裾絞り設計がしばらく見送られていたため、2000形以来久々の裾絞り車体です。

小田急5000形は、小田急3000形の製造に大きく貢献した日本車輌ブロック工法に近い外観がプレスリリースにより判明していました。

小田急電鉄は昔から日本車輌製造と繋がりが深く、ロマンスカーを中心に多くの車両を日本車輌製造に発注してきた歴史があります。

最近の新形式では、3000形が日本車輌ブロック工法によるステンレス車体、4000形はJR東日本のE233系2000番台をベースとしたステンレス車体となっていました。

今回も3000形の日車ブロック工法に似た外観で登場したものの、製造元は川崎重工業となっている点が特筆されます。

第一編成は開発に携わったメーカーが担当する場合が一般的となっていますので、川崎重工が開発のメインとなっている可能性が考えられます。

今までにない設計の車体となっており、標準化・共通化の進んだ近年では比較的珍しい設計の車両です。

前面の意匠についても、曲面ガラス・尖った形状が大きく目を惹きますね。

後述の動画資料にて、車両の各部や輸送をゆっくりご覧いただけます。

車両の詳細は既にプレスリリースで発表されているほか、過去記事で置き換え推測まで詳しく記しているので合わせてお読みいただければ幸いです。

輸送では既存車との連結も

他形式・他社の新型車両輸送と同様に、今回の小田急5000形についても貨物列車=甲種輸送にて行われました。

小田急の車両搬入では、沼津から御殿場線を経由して松田駅まで、松田駅からは特急“あさぎり”が使用する連絡線を経由して新松田駅まで運転されます。

その後、JR貨物の機関車から小田急通勤車(現在は1000形・過去には9000形)に牽引車両を取り替えます。

小田急電鉄の多くは豊川から飯田線・東海道線・御殿場線という経路ですが、今回は川崎重工からの発送ということで、関西圏でも広く見られた点は嬉しいポイントです。

特に207系の福知山線事故以前のカラーリングに近かったこともあり、関西圏のファンも大きく賑わせた登場となりました。

更に、近年原色化が進んでいるEF65形が関西圏の甲種輸送を担当したのも嬉しいポイントですね。

小田急の新車輸送で特筆すべき点としては、JR貨物の機関車に小田急の乗務員が乗務、松田〜新松田駅の非常に短区間ながら小田急に機関車牽引列車が走行する点が挙げられます。

小田急電鉄が自社所有の電気機関車を失ってから何年も経過しますが、ロマンスカーも担当する腕の高い運転士さんの中でもごく一部が機関車牽引を担当しています。

この短区間のためにJR貨物・稲沢機関区で研修を積んでいるそうで、小田急の甲種輸送の風物詩となっています。

EF65形以外は訓練をしていない為に入線できませんが、今後は機関車側も新型への置き換えの可能性もありますので気になるところです。

動画資料集

YouTubeチャンネル【鉄道ファンの待合室資料館】にてこの列車の動画を公開しています。

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