【今年も運行】東急THR ROYAL EXPRESSが北海道へ!甲種輸送の長旅が開始

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2020年度に続き、東急により運行されるクルーズ列車「THE ROYAL EXPRESS」(ザ・ロイヤル・エクスプレス)が北海道へ譲渡のため甲種輸送(貨物列車としての輸送)が実施されています。

昨年に続く動きですが、今年は晴天下での出発となりました。

6月の運用後に“旅支度”

最近の伊豆方面への運行(2021年6月)

「THE ROYAL EXPRESS」は、2017年から横浜~伊豆急下田駅間のクルーズ列車として東急主体で運行されているクルーズ列車(旅行商品・団体臨時列車扱い)です。

伊豆急行2100系“リゾート21”の5次車・“アルファリゾート21”を水戸岡鋭治氏のデザインで改装して登場しました。

JR北海道の経営難の実質的な支援などを目的として、北海道ではJR東日本・JR貨物・東急電鉄(発表時・現在の東急)の協力により2019年度より夏に観光列車を運行しています。

2019年にはJR東日本のトロッコ車両“びゅうコースター 風っこ”をJR北海道保有のキハ40系“北海道の恵み”でサンドイッチする形の臨時列車として運行されたほか、2020年度は東急グループの旅行商品として「THE ROYAL EXPRESS」を北海道でクルーズ列車(団体臨時列車)として運行することとなりました。

「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」と命名され、3泊4日で北海道を一周するツアーとして運行されています。

北海道の走行線区のほとんどが非電化となるため、JR北海道所有のDE15形重連による牽引・電源車としてJR東日本からマニ50 2186(元リゾートエクスプレスゆう電源車=ゆうマニ)を東急電鉄が譲受して併結・伊豆急行所属の2100系は8両から5両に減車した編成です。

往復の甲種輸送はJR貨物の貨物列車となるため、JR貨物のEF65形・EH500形・EH800形・DF200形のリレーにより運行されています。

北海道から帰還後はすぐに通常運用状態に復元され、一部期間の催行中止などの影響もありながらも2021年6月まで伊豆方面での運行に使用されていました。

2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止などの観点で一部催行が中止に見舞われたものの、2021年度の運行ものちに発表されています。2021年度は前年度の催行中止分の振替2回と通常運行5回の合計7回の催行が予定されています。

7月に入り、渡道する車両のパンタグラフやスカート(排障器)の撤去・北海道クルーズの文字レタリング追加などの小加工が実施されていました。

7日にはJR東日本から譲受した209系2100番台6両が伊豆高原車両区に到着し、なかなか手狭な状態となっていました。入庫したリゾート21を夜に出庫させ、駅留置に変更するなど現場の苦労が垣間見られる体制となっていました。

また、10月後半から2022年2月までは伊豆発着での運転も発表されており、前年度同様に伊豆に戻ったのちすぐに復元改造が施される模様です。

輸送の様子

伊東線で明るい時間帯に機関車牽引列車を撮影出来る機会は非常に珍しい

前年度は“カラシ”の愛称で親しまれている広島更新色風の塗装が施されているEF65 2127号機の牽引でしたが、2021年度の往路は国鉄色復元の第一号・JRマークがないなど往年のリバイバルとして登場したEF65 2139号機の牽引となりました。ラストナンバー機で落成から一貫して貨物列車中心の運用ですが、この復元以降は人気列車に数多く登板しています。

国鉄色が青塗装車両を牽引……と、往年のブルートレインや客車列車を彷彿とさせる編成です。白色の電源車も、かつての荷物車併結の客車列車のような目立つ外観でいいアクセントとなっています。

前年度の輸送が天候に恵まれなかったことを考えると、少なくとも初日の撮影条件では本年度に軍配が上がる格好と言えそうです。

朝日を浴びて2度目の長旅へ

なお、伊豆急行線内の輸送・伊東駅で継承する体系は前年同様ですので、詳しく追った昨年のレポートを併せてご覧いただければ幸いです。本年度はそれまで撮影が出来た場所で工事・乗務員訓練でE231系が停泊しており伊東駅の撮影が困難になっています。

参考記事:昨年までの動き

関連記事:伊豆急行譲渡の209系の動き

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