【西武】ワンマン化?他社譲渡?9000系9108Fが4両化で武蔵丘入場へ

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新型特急”Laview”や西武40000系など目新しい新型車両が続々と到着している西武鉄道。

ここしばらくは他社譲渡・他線区転用改造などは行われてきませんでしたが、4扉車では初めてとなる転用改造とみられる動きが出てきました。

昨日の横瀬車両基地公開で注目も集めたこの編成=9108Fの動きをおさらいするとともに、転用先を考えます。

西武9000系を巡る置き換えの動き

西武9000系は西武鉄道所沢工場で自社製造した最後の形式であるほか、最後の黄色い電車としても有名です。

西武の顔となった2000系と同等のボディに自社の旧型車両101系からの床下機器を再利用・内装は当時製造されていた6000系と同等にすることで近代化・4扉化を促進しました。

この床下機器についても後年に東急車両製造にてVVVFインバータ制御化などの機器更新を受けており、多くの装備品が新製以降のものとなりました。

床下機器の機器更新で今後も安泰かと思われていましたが、カラフルになって話題を集めた矢先、2017年度に置き換えが開始されます。

9101F・9106F・9107Fと3編成が2017年度に引退ののち全車両解体となっていました。

旧2000系がまだ残存している中で車齢も若く機器更新を行っている9000系の引退を意外とする声も大きかったものの、一部機器は製造前からの旧来車両部品が維持されていた点が仇となっているのではないかという推測をする声もありました。

その後は大きな動きがなかったものの、最近になって2代目”L-train”(ライオンズトレイン)としてレジェントブルーを纏い人気の高かった9108Fが運用を離脱。

西武の車両解体が行われている秩父線・横瀬駅まで自走回送をしていました。

このまま全車解体されるだろうと思われていた矢先、両先頭車と中間電動車のうち2両が武蔵丘に回送

西武の牽引車として活躍する263Fに牽引されるというまさかの形態で山下りをしています。

他社譲渡?ワンマン化?

9108Fは最後の自社所沢工場で落成した車両であり、保存をするのではないかという推測もありました。

しかしながら、4両での保存は現実的ではないほか、他の保存車両の留置場所を考えるとこの可能性は皆無と言えるでしょう。

そのため、他社譲渡か自社他路線への転用の2択が考えられますが、西武線のファンからは他路線への転用を推測する声が多く聞かれます。

これは、国分寺駅へのホームドア設置が2020年度に迫っていることが背景に挙げられます。

現在、西武鉄道ではワンマン運用として3扉車両の新101系4両編成を使用していますが、それ以外の3扉車両は全て置き換えを完遂しています。

そのため、3扉車両に合わせたホームドアを建設するとゆくゆくの車両更新の際に車両を新造するか、ホームドアを再設置する必要が発生してしまい、大きな出費を避けられなくなります。

これを防ぐため、国分寺駅のホームドア設置に合わせてワンマン化工事を施工した4扉車両で統一するのではないかという推測がされており、この見方が最有力ではないでしょうか。

9000系では既に3編成が全車解体となっているものの、この全車解体と国分寺駅ホームドア建設はどちらも2017年度に行われたものですので、ホームドアの検討開始後の計画変更だとすれば時系列としても納得ですね。

但し、101系のワンマン対応全編成の置き換えには多摩湖線・多摩川線で活躍する9編成に加え、今回9108Fを牽引した全電動車の263Fを合わせた10編成が必要となります。

残された9000系は5編成ですので、彼らだけでは全車の置き換えは不可能です。

残りの5編成分を新2000系の置き換えで行うのか、はたまた今後は一部中間車の先頭車化改造も行うのか。

新2000系・旧2000系・9000系いずれにしても組み替えるだけでは全電動車編成を作ることができない構成となっていることもあり、今後の展開についてはまだまだ予想の範疇を超える情報もありませんので気になるところです。

上記の推測が正解だった場合は2020年度までに4〜5編成程度が一気に捻出となりますので、実現すると急ピッチで世代交代が進みそうですね。

せっかく4扉に合わせたホーム検知装置を設置したのに撤去した東武宇都宮駅のような残念な他社事例も存在していますが、今後も各社ともに車両更新とホームドアの関係は切っても切れない仲となっていきそうです。

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画像元ツイート紹介

今回の画像は、保線鉄のいっくん様(@ikkun_train)より許可を頂いて掲載させて頂きました。

画像元のツイートを末筆ながら紹介させていただきます。

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