静岡鉄道では、旧来の1000形の代替としてA3000形の増備を進めてきました。
本年度の増備により8編成体制となり、100周年記念ラッピングで登場した編成を除いた7編成による“shizuoka rainbow trains”が完成しました。
静岡鉄道の世代交代
バブル期に製造した1000形の代替車両として、A3000形の増備が進められています。
A3000形の形式名には、「Activate」(活性化させる)「Amuse」(楽しませる)「Axis」(軸)の“A”が付与されています。
総合車両製作所が手掛ける“sustina”(サスティナ)ブランドの新造車両ですが、民鉄初採用形式が地方私鉄の静岡鉄道となって大きな注目を集めた形式でもあります。
1000形もオールステンレス車両の導入で注目を集めましたが、今回もファンだけでなく一般利用者にも注目される新造車両となりました。
2015年度にA3001-A3501の1編成が製造されて以来、毎年1〜2編成が導入されており、最終的な増備完了は2024年ごろとなる計画です。
都会の最新型電車に負けない新造車両を投入していることは、静岡県民の端くれの筆者としても嬉しいところです。
7色のカラー
A3000形最大の特徴として、毎年異なるカラーリングでのデビューがあります。
これらの7色のカラーリングには“shizuoka rainbow trains”という名称も付与されており、静岡県の名所・名産品をモチーフとしています。
2019年製造分に100周年記念ラッピングを施したため、8編成の製造によってこれらの7色増備が完遂となります。
2015年の登場以来、少しずつ製造されてきたレインボーカラーが2020年の増備により、5年がかりで出そろう格好になりました。
編成番号 | カラー | 製造年 | モチーフ |
A3001-A3501 | クリアブルー | 2015 | 富士山 |
A3002-A3502 | パッションレッド | 2017 | いちご |
A3003-A3503 | ナチュラルグリーン | 2018 | お茶 |
A3004-A3504 | ブリリアントオレンジイエロー | 2018 | みかん |
A3005-A3505 | エレガントブルー | 2019 | 駿河湾 |
A3006-A3506 | 100周年RP | 2019 | |
A3007-A3507 | プリティピンク | 2020 | 桜海老 |
A3008-A3508 | フレッシュグリーン | 2020 | 山葵 |
今後は無塗装車が登場⁉︎
静岡鉄道では、これによりshizuoka rainbow trains 7編成と100周年記念ラッピングの8編成が就役となります。
最終的に、A3000形は1000形と同数となる12編成の導入予定となっています。
残された編成はあと4編成ですが、これについては全面広告を想定した無塗色となる予定です。
100周年記念ラッピング車両も今後はこのカテゴリーとなりますが、製造時点余地ラッピングを施工して工場から出てきましたので、自走どころか輸送シーンでも未登場の形態となります。
最終的にはレインボー7編成と銀色5編成となりますが、静岡鉄道のラッピング車両の多さを考えると、銀色状態の5編成並びの実現は難しいかもしれません。
広告が付くと被写体としての好みは分かれるところですが、Sustinaシリーズで初のラッピング・塗装なしの車両が登場しますので、これも楽しみですね。
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今回の画像は、フォロワーの岐阜のトランプ様(@201T200)から許可を頂いて掲載しています。
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