【おかえり】東武スペーシア100系リバイバルカラー!109Fが南栗橋出場

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100系就役30周年記念の一環として始まることが発表されて期待が寄せられる“スペーシア”の原色リバイバル。

復元1編成目となる109Fが南栗橋工場を出場し、試運転を実施しています。

スペーシアの登場からリバイバルまで

東武100系“スペーシア”(SPACIA)は、それまで使用されていた1720型・1700型“デラックスロマンスカー”(DRC)の代替車両として、1990年から1991年にかけて6両9編成が製造されました。

6050型と同様にジャスミンホワイトをベースにサニーコーラルオレンジ・パープルルビーレッドの帯で運行を開始しており、同時期に1800系を改造した300型・350型とともに東武日光線のカラーリングが統一されていました。

2006年のJR線直通特急運行開始では保安装置・列車無線アンテナ・グリーン車マーク設置など外観は大きな変化がありませんでした。現在の外観に変更されたのは2011年末からです。

翌年の東京スカイツリー開業にあわせてスペーシア9編成を3種類各3編成となり、東京スカイツリーのライティングデザインをモチーフとした“粋”・“雅”と、従来の“サニーコーラルオレンジ”についてもパープルルビーレッドの帯はフューチャーブルーに改められました。

この塗装変更とともに、ロゴマーク類のデザイン変更や内装のリニューアルなども実施されています。

2015年には日光東照宮四百年式年大祭を記念して、103Fが特別塗装列車「日光詣スペーシア」となり、人気となったことからJR直通対応の106Fも同様の仕様となり、現在は“粋”3編成・“雅”3編成・“サニーコーラルオレンジ”1編成・“日光詣”2編成となっていました。

2021年5月12日に5編成のリバイバルなどが発表され(過去記事)、ファンから期待が集まっていました。

リバイバル塗装が施された109F

最初のリバイバル化の対象となったのは、南栗橋車両管区春日部支所所属の100系109Fの6両です。

登場時塗装の復活は、登場時の塗色を最後まで纏っていた104Fが2012年8月末に営業運転を離脱して以来、およそ8年8ヶ月ぶりとなります。

109Fは、“粋”塗装化の第一号として2012年2月に営業運転に復帰しており、途中定期検査を複数回挟んで、今回は全般検査に合わせた塗色変更となります。

プレスリリースでは読み取れなかったロゴマークも旧来のデザイン“TOBU LIMITED EXPRESS SPACIA”に戻され、塗色変更とともに進められたコーポレートマーク貼り付けも見送られており、本気度の高さが伺えます。

当時から進化したままの点としては、塗装変更等のリニューアルを実施したのちの2014年より側面の行き先表示器をLED式のものに変更した時系列から、フルカラーLEDと登場時塗装の組み合わせは初となっています。また、最近になって大型荷物置き場設置改造が施されたため、3号車の側面窓の数が異なります。

それ以外の外観は登場時そのものとなっており、塗色変更以降絶えなかったリバイバル塗装の登場が叶い、沿線を中心に往年のスペーシアを知るファンからは懐かしむ声が相次いでいます。

次回はJR直通の“粋”が対象?

2021年度はあと1編成のリバイバル塗装化が発表されており、単純に定期検査施工と同時に進行すると仮定すると、次回の対象は“粋”塗装のうちJR直通に対応している108Fとなります。

この編成の入場を以て、JR東日本管内から“粋”塗装が見納めとなります。

東武100系の検査入場は2年〜3年周期とバラつきがありますが、長期離脱がない場合は概ね2年4ヶ月周期程度で実施される事例が多かった印象です。

500系リバティの登場による走行距離の変動、2020年4月25日から6月5日に実施された一部特急の運休、臨時列車本数の変化などで検査周期が延びる要素も多く、全体的に少し遅め(今回の109Fのような2年8ヶ月程度)に進行するかもしれません。検査順序から予想出来る順番と塗装の変更は下記の通りです。

検査順番号JR次回検査時期目安
(前回+2年8ヶ月)
前回検査
109F原色2021年6月2日2018年9月22日
108F原色2021年10月頃2019年2月21日
101F“別塗装”2021年12月頃2019年4月
104Fオレンジオレンジ2022年3月頃2019年7月12日
103F日光詣日光詣?2022年6月頃2019年10月前半
106F日光詣日光詣?2022年8月頃2019年12月25日
102F原色2022年11月頃2020年3月5日
105F原色2023年2月頃2020年6月上旬
107F原色2023年8月頃2020年12月11日
101F,103F,105Fの出場日をご存知の方、コメントでご教示頂けると幸いです。

以上のように、検査順序通りに進行した場合、“粋”3編成の塗装変更が連続し、“サニーコーラルオレンジ”・“日光詣”の定期検査を施工した後に“雅”3編成がリバイバル化という順序となります。

ただし、2008年頃の塗装変更では先に各色1編成ずつ登場させたように、2022年度以降は定期検査の順序を崩して塗色変更を実施する可能性はゼロとも言い切れません。

検査順序だけで進めば“雅”だけ残って“粋”が消滅という状態が1年近く続き、最後のスカイツリーカラーが残るのもJR直通対応編成というアンバランスな格好となりますので、処遇が気になるところです。

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画像元ツイート紹介・参考文献

本記事内掲載写真は、フォロワーのべみほっぺ様(@shikisaigram)より掲載許諾を頂いています。

100系検査出場日については、2nd-train+様の過去トピックスと筆者記録より記載しています。

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