【500系リバティ増備】東武鉄道経営計画が発表・350型3編成を代替?

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以前より川崎重工業で製造されている姿が目撃されていた、東武鉄道500系「リバティ」。

東武鉄道から経営計画が発表され、正式に3編成の増備であることが判明しています。

急行「りょうもう」用1800系を改造し、現在は「きりふり」などで活躍する350型3編成の置き換えがされる可能性が高い動静です。

500系の製造と東武鉄道の特急の変化

東武鉄道では、2020年度の経営計画のなかで2020年度内に500系「リバティ」3両3編成の増備を明らかにしました。

既に中期経営計画などで500系「リバティ」の増備検討が触れられていたほか、製造中の姿が川崎重工業兵庫工場にて目撃されていました。

500系3両8編成により直接代替となった車両は、「スペーシア」の補佐的な役割を続けていた300型6両2編成・臨時快速などで活躍していた1800系1819Fの6両が挙げられますが、このほかにも野岩鉄道・会津鉄道直通列車を普通乗車券のみで乗車可能として運行しており、事実上は6050系の一部運用代替も行われています。

今回、500系3両3編成が増備されることで、車齢・運用上も引退間際と推測されていた350型351F〜353Fの3編成の代替が色濃くなりました。

本年度はこの代替に終始する可能性が色濃くなる一方で、走行機器が骨董品となっている200型「りょうもう」の代替も500系で進めるのか否かも気になるところです。

既に風前の灯火!350系の今

東武350型は、急行りょうもう号への200系投入・特急格上げにより余剰となった1800系を改造して4両3編成が登場しました。

1991年の「スペーシア」100系を補佐する格好で、6両2編成が用意された300型とともに、急行「きりふり」「ゆのさと」「しもつけ」「南会津」として活躍してきました。

伊勢崎線から半蔵門線直通の種別が急行・準急に変更された2006年改正にて、特急の仲間入り。それ以降も異なる料金体系が維持されており、他の特急列車より安価で利用可能です。

最近まで平日に東武宇都宮線の特急列車「しもつけ」・土休日は「きりふり」の運用で活躍していましたが、2020年6月のダイヤ改正にてその「しもつけ」号自体の運行が終了となりました。会津直通は継承された一方で、同じく短編成が武器となる東武宇都宮線直通特急は歴史が途絶えることとなります。

300型・350型の直系の後輩は事実上500系リバティとなり、特に350型で2005年まで運行されていた野岩鉄道・会津鉄道乗り入れ急行「南会津」が特急「リバティ会津」として継承されています。

看板車両ではない地味な活躍でしたが、転換クロスシートが並ぶその内装は、古き良き時代の東武電車の魅力が残されています。

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