【えちごトキめき】いすみ鉄道でキハ運行の鳥塚亮氏が新社長内定?

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北陸新幹線開業により、信越本線・北陸本線の第三セクター移管のために設立されたえちごトキめき鉄道。

2代目の新社長が公募されていましたが、千葉県・いすみ鉄道再建のために奮闘・キハ52とキハ28の動態運行やキハ30の静態保存を実現した「鳥塚 亮(とりづか あきら)」氏が内定していることを地元紙が報じています

移管後にボロ負けのトキめき鉄道

北陸新幹線開業で県庁所在地・金沢を擁する石川県や、富山県市街地には大きな経済効果をもたらしました。

あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道が移管後に意外な頑張りを見せる一方で、えちごトキめき鉄道については、なかなか厳しい経営状況となっています。

上越妙高駅と糸魚川駅が開業したものの、最速達タイプ「かがやき」が通過する新潟県。

北陸本線の移管区間には交直セクションが存在するほか、同路線の中でも利用者数が少ない区間であったために交直流電車ではなく新型気動車での移管となっています。

車種についても、旧:JR東日本区間では同社設計のE127系をET127系として譲渡している一方で、旧:JR西日本区間を中心に同社キハ122系ベースのET122形気動車が混在する格好となっています。

新型のえちごトキめきリゾート雪月花を2016年に投入して話題となっていますが、それでももともとの輸送密度が低い区間である妙高高原駅〜直江津駅(妙高はねうまライン)・市振駅〜直江津駅(日本海ひすいライン)という区間のみであり、他社と異なって稼ぎどころの少ない移管となったことから厳しい経営となっています。

北陸新幹線アクセス特急としては新潟駅〜直江津駅〜上越妙高駅(・新井駅)にて特急列車「しらゆき」が設定されていますが、そもそも新潟駅近郊の住民は新潟駅や長岡駅から上越新幹線を使っていましたので、こちらもなかなか厳しいところです。

新型気動車を購入・減価償却の絡みもあって、えちごトキめき鉄道の営業損失額は18.1億円と、他社に圧倒的な差をつけて全国トップの大赤字状態なのが現状です。

鳥塚氏に期待するファンも多数

鳥塚氏は、航空畑出身ながら昔からの鉄道ファンであり、いすみ鉄道公募社長在籍中にキハ52形・キハ28形をJR西日本から譲り受けて一躍鉄道ファンに人気の施策で行楽需要の増加に努めた功労者で、名前を聞いたことがあるという方も多いでしょう。

キハ急行のほかにも新潟トランシスに要請して国鉄顔の新型気動車を作ってしまい話題になりました。

今回の社長就任についても、いすみ鉄道での活躍はもちろんですが、そのころに新潟トランシスやJR西日本関係者への人脈があって評価が高かったことも背景にありそうですね。

現在も行楽需要増加のために新型リゾート列車「えちごトキめき雪月花」こそ投入しているものの、189系普通列車「妙高号」や475系急行型が活躍していた両路線の当時を考えるとファン層を獲得しているとは言い難い状況です。

その環境下でファン心理に長けた鳥塚氏就任ということで、しなの鉄道のような115系・あいの風とやま鉄道413系のような国鉄型の懐かしい車両が皆無なえちごトキめき鉄道で、どういった施策を行うのかが注目点となるでしょう。

このような動きのなか、密かに狙っているのではないかと噂される車両が存在します。

信越本線時代の最終日まで活躍していた189系特急型電車・長野のN102編成です。

鳥塚氏が大好きな国鉄型・しかも自社線内を最近まで走っていた形式であるほか、6月25日付けで除籍されているにも関わらず、未だに解体どころか部品取りすらされていません。

就任を前にしてえちごトキめき鉄道側から交渉が始まっていると考えれば、これらの疑問が解決する動きとなります。

手頃なところでは糸魚川に保存されているキハ52形の動態復元もありそうですが、こちらを全線電化のえちごトキめき鉄道で復元するのはちょっと違う感じも。

北陸本線ゆかりの485系・489系が残っていたら違った展開に期待できますが、これはジパングの中間車と各地の静態保存の先頭車しかありませんので現実的ではなさそうです。

どういった展開になるかは分かりませんが、9月9日の株主総会で議決ののちに正式就任となる見通しの鳥塚氏のファン心理に応えた経営には大きな期待が持てそうです。

189系購入には課題も?

以上のように動向が心配な189系N102編成について、えちごトキめき鉄道が購入するのではないかという仮説が出てくることとなります。

しかしながら、導入は一筋縄にはいかないようです。

まず、現在同社が保有しているJR東日本から譲り受けた自社の直江津運転センターですが、洗浄線などの設備体制は全て1両・2両の固定編成をベースに用意しています。

これを解消するには、JR東日本からの用地追加購入などの何らかの対応が必要で、転車台の移設などの工事を行う必要が出てくるでしょう。

検査については従来車同様に長野総合車両センターへの委託としても、予備部品の調達などの課題もありそうです。

6両編成での運行よりは、4両編成に短縮することでの部品確保が現実的でしょうか。

一方で、もし実現した場合は、ATS-Pも搭載していることからJR東日本の新潟地区・ほくほく線などとも連携した臨時列車運行をすることも可能になってきます。

同一形式・類似形式を運転したことがある運転士が自社・他社に多く在籍しているのもなかなかの強みです。

実現すれば、日本最後の183系・189系列の動態保存となり、ファンから一気に脚光を浴びること間違いなしですので、今後の展開に期待をしていきたいですね。

えちごトキめき鉄道の課題は多数

鳥塚氏ならではのアイデアにも期待したいところですが、そもそもの経営上の課題がなかなか険しい道のりとなっています。

沿線や観光で訪れる利用者からは、旧北陸本線方面の連絡運輸が富山駅までという使い勝手の悪さ、JR東日本方面へのアクセス路線としてICカード利用に未対応など、利便性向上を願う声も聞こえてきます。

ICカードへの対応は多額の投資が必要となりますが、かつて同じ路線であった連絡運輸の改善は、せめて金沢駅までは行って欲しいところ。

任期中の赤字解消は到底不可能なところですが、大小様々なアイデアで少しでも赤字額減少に進むことに期待したいですね。

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動画資料集

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