【次世代撮り鉄】銀箱は古い?カーシェア急増?撮り鉄事情の今昔6選

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写真のデジタル化とインターネットの発達により、その人口を確実に増やす撮り鉄。

私がはじめたての頃は、銀箱に機材をつめ込んで、カッコいいハスキー担いだ撮り鉄さんがカッコいい存在として認識されていました。

若年層に対して“次世代撮り鉄”という単語がネットスラングとして多用されているように、ここ数年で鉄道撮影のスタイルは大きく変化していると言えるでしょう。

時代とともに変化していく、撮り鉄の今昔について6つ考えていきます。

昔は撮影地で写真の見せ合いが当たり前

現代では、珍しい列車・話題の列車の写真は列車が終点に着くより前に各SNSに掲載されるのが当たり前となりました。

撮影地でお話ししたのをきっかけに、Twitterやってますか?といった会話もよく聞こえてきます。

今の学生撮り鉄さんでやっているという方も少ないかと思いますが、それ以前に撮影された写真は各々がブログやホームページを開設して掲載するのが一般的でした。

現在のTwitterアカウントの紹介同様に、ブログやホームページの名前を撮影地で教えたり、更に親しくなったらmixiで友達申請……といったところでしょうか。

最近は無料のブログサービスが相次いで閉鎖されているように、着実に人口は減少傾向でしょう。

それ以前はどうしていたかと言えば、各々が自慢の写真をプリントして撮影機材とともに持ち歩いているのが当たり前でした。

現在のSNSアカウントをフォローすることでその人の作品を見られるように、当時はプリントした写真を見せ合うことで本番まで盛り上がる……というのが一般的でした。

列車番号や撮影地を検索欄に入力すれば、同じ撮影地の作例を見比べられる便利な時代となった一方で、そもそも持ち歩くどころか、写真をプリントするという行為自体をしなくなった方も多いのではないでしょうか。

“アス比”、そんなに大事……?

先述の写真プリントに付随するものとして、写真の縦横の比率「アスペクト比」を強く気にするファンが増えました。

写真の縦横比率に沿った構図を……という発想自体はとても良いことですが、年々これについて追い求められる印象です。

昔の撮り鉄さんが若干の余白を残していたのも、先ほどの写真プリントに因果があります。

印刷する時にL判・2L判といった写真用紙の比率は、一眼レフの多くで採用されている3:2とは少しだけ異なります。

そのため、上下左右がカツカツだと印刷したら切れてしまうという問題があり、特に上下方向については余裕を残しておくのが当たり前でした。

かつては「ヒモ構図」と呼ばれる横長な編成写真を多く撮られていたのもこれが背景でしょうか。

現在は被りつきと呼ばれる、線路に寄った写真が好まれる傾向にあるほか、写真編集がスマホでも簡単に出来る時代になりましたので、上下左右がカツカツな写真が目に留まります。

風景写真に比べると答えがありそうな編成撮影も、デジタル化で新しい風が吹いていますね。

余談ですが、デジタル一眼レフの黎明期からしばらくの間、フィルムカメラでしか出せない色合いがあるからデジタルは……と言われていた時代がありました。

現代のミラーレス機に対する偏見があるのと全く同じ構図でしたが、現在は極端なフィルムカメラ信仰は無くなっています(フィルムの色合いが好きな方も依然多くいらっしゃいます)。

ミラーレス機についても、今後はユーザー数と信頼を伸ばしていくのではないでしょうか。

連写が当たり前の時代に

フィルムカメラ由来の文化の名残として、連写はかっこ悪い……というものがありました。

今もこの拘りを捨てられないという方もいらっしゃる一方、今やいわゆる“ネタ”が走る日の有名撮影地では、大量のファンの連写と思われるシャッター音が鳴り響くのが当たり前です。

昨今の新作カメラ発売時には、連写のコマ数が話題になりやすく、やはり連写をされる方が大勢になってきた印象です。

コピー写真などと揶揄されることもある編成撮り。

いい立ち位置=ベストポジションの確保は昔からありますが、SNSの発展も相まって、串パン回避などのいい切り位置が求められる時代となりました。

私も昔は単写・マニュアルフォーカスでいい写真が撮れないと……と拘っていた時期がありましたが、古い考えなのかもしれません。

編成写真の完成形を求めるためには連写をする方が適切なのは周知の通りですし、これだけデータ保存が容易な時代です。

写真家としてどうなの?という連写に対する固定観念に縛られるのも良くないかなと思います。

その一方で、偶然撮った一枚が後々貴重になることもありますので、手持ちの単写でも上手いと言われるスキルもしっかり持ち続けたいところですね。

踏み台とカメラバックを兼ねる銀箱が大人気だったが……

最近は見かける機会が減っているものとして、“銀箱”の呼び名で親しまれていたカメラバッグがあります。

かつてはカメラバッグといえば銀箱というくらい熱烈な支持を集めていました。

この銀箱の魅力はその強固さがあります。

一眼レフであれば、本体・レンズを合わせたら10万円は軽く超えますし、特に機材にお金をかけている方なら100万円コースという方もいらっしゃいます。

これらの機種が故障すればかなりの痛い出費が待っています。

そのため、入れるバッグも頑丈なものを……ということで、金属製の銀箱が多く使用されていました。

また、撮り鉄特有の事情として、バッグ自身を踏み台に活用できる点が魅力です。

鉄道撮影は他のジャンルに比べ、特に撮影場所に制約があるジャンルです。

踏切の安全対策で障害検知装置が増えたり、防犯の観点からフェンスが高くされたり、沿線の宅地開発されたりとお立ち台が年々減少する一方で、趣味人口自体の増加も相まってどんどん制約は大きくなっています。

難点と言えばやはり重量感が挙げられます。

ただでさえハイエンド機ではカメラ本体重量があることに加え、撮り鉄は他のカメラ趣味に比べて望遠レンズの出番が多く存在しており、この望遠レンズがかなりの重量となります。

肝心の機材自体が重さを持つ以上、バッグは頑丈さとともに軽量性を求めたくなるのも自然です。

車移動の大人撮り鉄さんにはあまり問題とならない一方で、電車移動が主体だとやはり実用性に難ありでしょうか。

最近は折りたたみで軽量な踏み台が安価で手に入る時代ですので、今後も軽量のバッグ+軽い踏み台というユーザーが増えていくかと思います。

ただし、やはり自慢の機材をしっかり守るという面で銀箱の安心感は大きいです。

カメラバッグを新調される方は、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

一方で、車移動メインの撮り鉄さんの踏み台には依然として銀箱ユーザーも多いほか、脚立、それも年々高さのある脚立が好まれている印象です。

電車移動組とは真逆の進化を遂げている背景には、年々増すハイアングル人気が考えられます。

鉄道会社が保線作業の安全性向上のために近年各地で敷設している“タイガーロープ”を目立たせなくするというメリットがありますので、今後もこの傾向は続く可能性が高いでしょう。

最近一部のファンで話題となっていた「ステップエイト」という凄い脚立もネット通販されています。

重量が8kgもあり、駐車場所からお立ち台が遠い撮影地では持ち運びが困難かと思いますが、車移動の撮り鉄さんの選択肢にはなりそうですね。

高所作業車を持ち込んで撮影した撮り鉄さんが話題になったこともありますが、これなら2万円ちょっと(記事公開日現在)で現実的なお値段です。

ネット通販で購入できるようですので、興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

カーシェア撮り鉄が増加中?

“ネタ列車”が走る際には、全国各地のナンバープレートの車が有名撮影地に並びます。

何でもない田園地帯に車が100台以上集まるなんて光景も珍しくありませんが、やはり一般の方には異常な光景でしょう。

車が並ぶ光景自体は昔からですが、最近はレンタカーなどの「わ」ナンバーの比率が多くなってきたように感じます。

情報社会となった昨今、乗り換え検索で鉄道や飛行機利用+レンタカーの方が時間効率やコストパフォーマンスがいいケース、運転時間短縮で楽なケースなどを容易に調べることが出来る恩恵でしょうか。

中でも目立つのが、タイムズカーシェアリングの黄色い正方形ステッカーを貼った車両の多さです。

撮り鉄の移動時間は撮影対象列車によって左右されますので、夜間の移動もしばしば。

レンタカー屋の営業時間外という大きな制約を解消してくれます。

遠方の列車を撮影に行きたいけど、撮影地の通過が朝7時だからレンタカー屋さんやっていない。でも車で片道何時間も移動するのはつらい……みたいな悩みもしばしば。

いいロケーションの撮影地には主要駅から遠いことも多くありますので、結局電車移動とレンタカーが選択肢から外れてしまうことも。

高速道路のETC深夜割引などと合わせれば、長時間だと高いとも言われがちなカーシェアの値段を考えても効率がいいのかもしれませんね。

撮り鉄の移動動線は対象列車に沿った片道移動が多くありますので、より安価に乗り捨てが出来るサービスが登場すると嬉しいところです。

相乗りマッチングサイトなどもありますし、今後も選択肢は増えていきそうです。

意外と長い?三脚ステッカー文化

ここ数年で急激に変化した文化が多い一方で、三脚に鉄道モチーフの既製品・自作のステッカーを貼るという撮り鉄独自(?)の文化がありますが、これは意外と長く、10年前には既によく見かけた光景です。

先述の銀箱にもステッカーをたくさん貼っていた方も多く見かけました。

カッコいいか否かで考えると微妙なところですが、私も若い頃はその端くれでした。

一方で最近は、鉄道ヘッドマークやアニメキャラクターなどのキーホルダーをカメラに付けている方を時折見かけるようになりました。

私にはカメラにストラップつけて邪魔じゃないのかな?という点がさっぱり分かりませんが、三脚使用が主体であればさほど問題ないのでしょうか。

また、ミラーレスの機種の多くでは、そもそもファインダーというものがないために覗き込むというモーションがそもそもないことも背景にありそうです。

今後のミラーレス機の普及によって、ファインダーを覗き込むという動作自体が珍しくなれば、カメラの使い方も変わってくるのかもしれませんね。

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