【横浜市交通局】ブルーライン新型「4000形」今月落成・来年5月デビュー

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横浜市交通局では2021年12月13日、横浜市営地下鉄ブルーラインの新型車両「4000形」の車両仕様を発表しています。

従来車とは大きく異なるデザインとなっているほか、年内の落成となることも示されています。

3000V形として受注した7編成

横浜市営地下鉄ブルーラインは、湘南台駅から戸塚駅、関内駅、横浜駅、新横浜駅などを経由してあざみの駅までを結ぶ地下鉄路線の愛称です。

近年までは3000A形・3000N形・3000R形・3000S形の4形式が運用されており、このうち最初期に導入した3000A形を代替するための車両として、3000V形が2017年に1編成投入。その後、2022年から2023年には追加で7編成の投入が計画されていました。

3000V形は1編成のみが前倒しで投入されていますが、これは2015年当初の事業計画では3000A形8編成の車両改修を1編成あたり半年の工期で行うことが盛り込まれており、この半年×8編成=4年間の休車分を賄うための増備車とされていたことが背景です。

その後、3000A形は直接代替する計画に変更されており、3000V形は3000A形の同数とされる計画となりました。

この3000V形は新たに7編成42両が発注されており、2022年度から2023年度までに納入することが発表されていました(外部リンク)が、2021年末に最初の編成が納入されることとなりました。

翌2019年に2編成が相次いで事故を起こし、運用不能と判断されて廃車となった動き(過去記事)もあり、代替車を急ぐ事情から製造〜受領を前倒しされていたと想像すると納得いくところです。

また、『横浜市交通局より地下鉄電車「3000V形」(車体)7編成42両を受注』とされていたものの、2021年12月13日の発表(外部リンク)では「4000形」を名乗り、3000V形と形式名・仕様が一新されているほか、製造数も7編成から8編成に増加しています。

事故廃車2編成は3000N形・3000S形で、3000A形8編成の代替となる車両は3000V形1編成・4000形8編成となっており、最終的な総数で見ると1編成減少となります。

発表された車両仕様

画像:横浜市交通局発表より

2021年12月13日に発表された内容では、『海辺の先進的な都会感』をコンセプトとして開発されていることが示されています。

従来車は1000形・2000形・3000形と一貫して「くの字」形状の前面デザインでしたが、今回の4000形はかなり印象が異なる形状です。一方で、前面部・側面部に銀色部分が多くされており、1000形・2000形の雰囲気に戻った印象も受けます。

横浜市交通局の車両としては前照灯・後部標識灯(ヘッドライト・テールライト)が縦並びとされたものは初となります。川崎車両(旧:川崎重工業車両カンパニー)が受注した公営車両かつ近年製造されている車両では、神戸市交通局6000形でも縦並びのライトが採用されており、同社内のデザイン部門のお気に入りの形状でしょうか。

側面では「ブルーライン」の名称通り青帯を入れつつ、4色の斜めストライプ模様がドア付近に入るものとなりました。3000R形・3000S形・3000V形と日車式ブロック工法で製造されていましたが、今回の4000形のイメージ画像・製造中の風景からはこれらの特徴は見られず、車体設計自体も大きく異なるものとみられます。

内装面ではシートモケットや床材に青色が大胆に使用されており、貫通扉(連結面の仕切りドア)はガラス製のものに横浜イメージのイラスト入りとされています。

近年製造の他事業者と同様に、防犯カメラ設置・車内抗菌・バルアフリー設備拡充なども行われています。

特に外観について、従来車とイメージが異なるという印象を受けたという声も多く聞かれました。特に3000V形が3000形各区分の正当進化だったこともあり、2000形から3000形に代わった時以来の印象の違いがありそうです。

近日中の落成か

今回の発表内容では導入計画も示されており、2022年度に5編成・令和2023年度に3編成の「運行開始」とされています。落成年度と運行開始年度は必ずしも合致するものではありませんが、2021年度に1編成程度・2022年度に4編成程度・2023年度に3編成程度が納入されるものとみられます。

また、今回の発表では「第1編成目は、令和3年12月に納車され試運転等を行う」とされているように、年内の輸送が伺えます。年末は車両メーカーの稼働がないことを加味すると、近日中に輸送が始まることとなりそうです。

川崎重工業兵庫工場(当時)からの近年の発送事例では、2008年までと2014年のグリーンライン10000形がありました。金曜日から土曜日朝に兵庫から横浜羽沢まで・日曜朝に横浜羽沢から神奈川臨海鉄道横浜本牧までの区間を甲種輸送(貨物列車での輸送)されたのち、横浜本牧からは陸送(トレーラーでの輸送)される体系でした。2016年の3000V形についても日本車輌製造からの土曜日中の発送という違いこそあれど、日曜日朝着という動きとなっている点は同様です。

参考:ブルーラインの事故と廃車

参考:川崎重工製の公営車両 神戸市交通局6000形

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