【さざ波デザイン】相模線新型E131系500番台G-01編成が国府津へ配給輸送

スポンサーリンク

7月12日に本線上へ姿を見せた相模線の新車・E131系500番台。

16日にEF64形電気機関車の牽引による配給輸送が実施され、新潟車両センターから茅ヶ崎を経由し国府津車両センターへ到着しました。

トップナンバーが国府津へ

以前より総合車両製作所(J-TREC)新津事業所にて製造される姿が複数目撃されていたE131系500番台と600番台。6月17日に正式リリースにより、4両12編成が相模線用として投入されることが明らかになりました。

最初の落成となったE131系500番台G-01編成は7月12日に新潟エリアで公式試運転(メーカーから鉄道事業者への引き渡しにあたって行われる走行試験)が実施されたのち、16日に新潟車両センターからEF64形電気機関車牽引による配給輸送(機関車牽引の自社の事業用列車としての輸送)により国府津車両センターへ向かいました。

相模線の使用車両は茅ヶ崎を拠点に運用されているものの、所属は国府津車両センターとなっています。

輸送の様子

鉄道ファンの待合室へ投稿いただいた写真と筆者撮影の写真をいくつか紹介します。

宮原→大宮(高崎線)

今回の牽引機はEF64 1031号機でした。ともに青基調で編成美も良好です。

0番台の配給輸送ではパンタグラフは下げられていましたが、500番台ではそれまでの他形式と同様にパンタグラフから給電しています。

同じ青色・同じく貫通扉付きの連結です。

新座駅(武蔵野線)

検査入場が山手貨物線経由の場合は貴重となりそうな、武蔵野線経由での輸送です。

新鶴見信号場〜横浜羽沢(東海道貨物線)

鶴見川を行くE131系。青空が似合います。

茅ヶ崎〜平塚(東海道貨物線)

拠点となる茅ヶ崎を通過し国府津へ。

営業列車ではほとんど見られない湘南の海を背に目的地へ向かいます。

今後の動向にも注目

今後の動向としては、過去の新形式・新区分ではしばらく性能確認を目的とした試運転が行われていますので、本区分も同様の流れとなりそうです。その後に茅ヶ崎運輸区の運転士・車掌に向けた乗務員訓練、そしてデビューと進行することが予想できます。

JR東日本では概ね1ヶ月程度、所属基地の支社管内の高速走行・運転密度が低い線区で実施される事例が多く、横浜支社管内のE131系500番台の場合は東海道貨物線を使用した試運転を行うことが想像できます

一方で、E131系0番台では通常の試運転に加え、登坂性能確認を目的とした中央本線での試運転も実施されていました。場合によってはデビュー前に意外な路線で青い顔の新型車両を見かけることとなるかもしれません。

乗務員訓練関連では、ワンマン運転の実施時期により運転本数が異なりそうです。E131系500番台では、0番台の初期製造車両と異なって落成当初よりワンマン運転対応の安全確認カメラが搭載されています。

淘汰完了時にすぐ始められるようワンマン運転の訓練も同時に行うのか、直近のダイヤ改正となりそうな2022年3月改正以降もしばらくはツーマンで運行して追々行うのかも注目されます。

“580番台”も製造される……?

房総方面への0番台投入では、投入される12編成のうち2編成が“80番台”に区分されています(過去記事)。これは、線路モニタリング装置搭載による設計変更が行われている車両です。

JR東日本ではメンテナンス効率向上のため、営業列車で線路の状態を監視して保守作業計画に役立てる「線路モニタリング装置」の導入が積極的に進められており、新造されている車両のほか、在来形式にも各路線1〜2編成へ搭載改造を進めていました。

線路モニタリング装置は、レーザー照射により線路の歪みを測定する軌道変位モニタリング装置・レール同士を繋ぐボルトや枕木とレールを繋ぐ緊締装置の状態を撮影する軌道材料モニタリング装置の2つの機能があり、原則として同一車両に搭載しています。

他路線では中間付随車に改造されているこれらの装置ですが、従来の相模線を含めた4両編成の205系では中間付随車の設定がなく、先頭付随車に機能を分割して2編成への搭載となっています。

容積・重量ともに大きい機械群で、在来車では搭載改造にあたって一部機器の移設などが行われていました。

E131系0番台は2両編成で設置が困難そうな構成ですが、新たに客室の一部を機器室とすることで、軌道変位モニタリング装置・軌道材料モニタリング装置双方を1編成で完結させる設計とされています。

4両編成となる500番台では中間付随車が連結されているため、E233系・E235系などと同様に床下部への全機器搭載が可能なようにも思えます。

一方で、E131系同士で設計を共通化する・将来的な転属を考慮するのであれば、同じく80番台区分となる580番台とされるかもしれません。この場合はラスト2本となるG-11編成・G-12編成への搭載が想像できます。

宇都宮エリア向けの600番台には中間付随車がないため680番台が登場すると考えやすいですが、500番台の処遇は今後の製造状況または商業誌での発表(80番台は商業誌で初出)を見守るほかなさそうです。

関連記事

コメント