【修善寺編成】E257系2500番台NC-33編成が伊東線に初入線

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昨年末より、E257系2500番台“修善寺編成”を使用した乗務員訓練が営業エリア外を含めた各地で走行して注目されています。

3番目の改造となったNC-33編成ですが、2021年2月8日より国府津車両センター〜伊東駅を回送、伊東駅構内にて乗務員訓練が実施されています。

付属編成の他社線乗務員訓練の動き

E257系2500番台は新たに修善寺発着の踊り子号で活躍することとなるため、JR東海(沼津運輸区と静岡運輸区)・伊豆箱根鉄道での各種試験が実施されてきました。

最初に登場したNC-32編成が伊豆箱根鉄道で深夜試験をしたのを皮切りに、2020年12月〜2021年1月に連日実施されたJR東海の乗務員訓練では静岡駅〜東田子の浦駅(静岡運輸区訓練)・東田子の浦駅〜函南駅(沼津運輸区訓練)を走行し、特に三島駅以西の営業運転エリア外を走行してファンだけでなく一般利用者・沿線住民も注目する列車となりました。

2月第一週には伊豆箱根鉄道の乗務員訓練が実施され、いよいよデビューに向けた他社線での訓練を終えたかと思われていました。

2月8日より、まだ改造を終えたばかりのNC-33編成が国府津車両センターから伊東駅に送り込まれ、同駅構内にて乗務員訓練(現車訓練)が実施されています。

E257系を使用した訓練自体はE257系2000番台(基本編成)のデビュー前となる2019年秋に同様の動きがありましたが、今回は付属編成が入線しています。

E257系2500番台は4編成配置・平日と土休日ともに3編成が稼働することとなっており、予備車を考えるとそれ以外の臨時便の設定=伊東線・伊豆急行線直通便への充当は考えにくいところです。

2500番台の営業エリア外となる伊東線の走行となり、伊豆急行の8000系やリゾート21、そして引退迫る185系と顔を合わせる姿を見ることができました。

そもそもE257系自体は運転士・車掌ともに乗務歴があることを考えると、本線上を連日走らせる訓練とはならず、車両の仕様の違いを確認する現車訓練のみとなる可能性が挙げられます(2月は臨時便が多く、人員を多く割く訓練をわざわざ繁忙期に行うとは考えにくい)。

顔立ちの異なる2500番台が伊東線に入線する機会は最初で最後となるかもしれません。

E257系自体の操縦は慣れているはずだが……

伊東駅構内では長年に渡りJR東日本熱海運輸区の現車訓練の拠点となっており、今回もこれまでの訓練で掲げられていた「乗務員訓練中」の札がぶら下げられています。

やはり疑問となることとして、既に営業運転している形式であるE257系でどのような訓練をする必要があるのかという点があります。

運転業務としては、分割・併合といった新たな業務が発生することが挙げられるほか、2500番台と2000番台で若干異なる運転台レイアウトの実習といった要素が考えられます。

いずれも本線上でわざわざ行う必要がないのであれば、乗務員区所の最寄りで済ませる動き自体は自然なものです。

2500番台は東京総合車両センター品川派出(旧・田町車両センター)に短期間の疎開と見られていた動きがあり、このタイミングで田町運転区・東京車掌区が訓練済であると仮定すると、最近頻繁に出入りしている国府津車両センターで国府津運輸区が訓練、今回の伊東駅で熱海運輸区が訓練、そして新たに乗務することとなる新宿運輸区はしばらく新宿〜根府川駅間で乗務員訓練を行っており、これで一連の動きが完了することとなりそうです。

このほか、現在215系が東海道貨物線で連日乗務員訓練を実施しているように、新人養成の時期であることも背景にあるかもしれません。

また、車内には伊豆急行職員と思しき人の姿も見られました。先述のように伊豆急線内へ2500番台が入線することは考えにくく、気になる動きです。

2021年3月改正での変更点として強いて考えられることとしては、新しい着席サービスへの転換が挙げられます。2500番台がちょうど伊東に停泊しているので、これに関連した訓練をついでに実施……という動きでしょうか。

従来の踊り子号では、乗り入れ先の伊豆急行・伊豆箱根鉄道では車内検札を実施せずにJR2社の管内で対応することとなっていました。

JR線乗り入れ特急の特急券対応は煩雑で、関東圏では踊り子号に関連する伊豆急行・伊豆箱根鉄道のほか、富士回遊号運転開始で富士急行が、(スペーシア)日光・きぬがわ号運転開始で東武鉄道がJRの発券システムを駅・乗務員に整備した経歴があります。

このうち、JRと直通する特急が新しい座席サービスを採用している事例としては富士急行が先例にありますが、同社では自社線用のPOS端末とJR用のPOS端末を両方携行する体制となっています。

伊豆急行で採用されているPOS端末はJR東海が使用しているものと同一機種となっており、JR東海では特急しなの号であずさ号の座席未指定券を発行している事例があるため、切符の発券自体はプログラムの改修で済ませることができそうです。

これらの背景と先例を加味すると、走行区間も長く、車内巡回を従来から実施していた伊豆急行乗務員の訓練は、車内発券と座席指定ランプの対応=富士急行同様の体制構築が狙いと推測できます。細かい対応方法は不明ですが、自社POSで発売してランプの対応だけJRのPOSで行う……といった対応でしょうか。

一方の伊豆箱根鉄道では従来から常備券と呼ばれる旧来のスタイルを維持しており、今回のダイヤ改正以降も新たに常備券を作成して対応するに留まる模様です。停車駅間も短く、今回から新たに自社線内料金が設定されたといえど、これ以上莫大なコストをかけてまで……という判断でしょうか。

依然としてえきねっとの受け取りは自社線内各駅でしか行えず、JR東日本のえきねっと利用率向上の大きな足かせとなっている印象が拭えない私鉄直通便。チケットレスサービスのスタートでこれらのトラブルは少し減ることとなりそうですが、特に踊り子号はご高齢の利用者も多いので、これを機にチケットレスサービスが普及するかどうかも注目していきたいです。

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