【相鉄】羽沢横浜国大駅試運転開始・増備進行中・湘南台直通なし?

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6月25日未明より、相模鉄道12000系を使用して西谷駅=羽沢横浜国大駅間の試運転が始まりました。

そして、一部駅の掲示の更新など、直通まで半年を切って動きが大きくなってきました。

今回は大きなトピックを2019年(令和元年)6月版として4つ紹介します。

新駅への試運転開始・今後順次増加か

今月下旬に入り、西谷駅1番線・4番線を覆っていた工事フェンス類が撤去されて話題となっていました。

25日未明に、新規開業区間に12101×10編成が羽沢横浜国大駅まで試運転にて入線しました。

相次ぐ開業延期を受けていた苦難の路線に初めて列車が走った歴史的な瞬間です。

通常こういった入線確認では最徐行で行われる場合が多い印象ですが、それなりに速度を出して運行された模様です。

今後もこういった試運転・乗務員訓練が継続して運転されるものと思われますが、商業誌にてJR側=新鶴見信号所周辺のダイヤが公開されています。

これによれば、運転日によっては頻繁に試運転列車が運行されることとなっています。

一方で、E233系と12000系で取り扱いを最大限に共通化しているため、他社車両の乗務員訓練はそれぞれの車両基地内で済ませる可能性も高いです。

近年での新規の相互直通運転では、副都心線と東横線の大規模な車両貸し出しを伴う試運転が鉄道趣味人で大きく話題となったものの、今回は相鉄12000系側が製造時点で走行性能や設備・機器配置まで最大限E233系に寄せられているため、他形式としての訓練内容はかなり少なくされています。

話題となっている試運転のダイヤは、新規開業の駅への停車・発車が訓練の目的となりそうです。

趣味的には、JR車の横浜駅入線・相鉄車の東京臨海高速鉄道りんかい線入線・品川駅(従来から新宿駅~品川駅は乗務員訓練の鉄板行路)入線などを見たいところですが、前面形状以外同一の車両で試験する必要性もありませんので、実現可能性はそこまで高くはなさそうです。

一方で、試験するほど難しくないならば、営業運転開始後のダイヤ乱れで入線する可能性も捨てきれません。

相鉄12000系では、りんかい線新木場駅の表示が準備されていることが明らかになっています。

設計が大きく異なる東臨の既存車が相鉄線に入る可能性はかなり低いものの、相鉄車が新木場に行く可能性は十分考えられるでしょう。

また、直通運転中止時に新宿駅が満線になることを防ぐために品川駅か大崎駅にいったん回送……もありそうな展開です。

日中をはじめとする少ない運行本数・新宿駅発着という控えめなダイヤだからこそ、イレギュラー運行は趣味人を盛り上げてくれそうです。

いずみ野線・湘南台駅方面直通は設定なし?

二俣川駅~湘南台駅の支線であるいずみ野線内の一部駅などで、駅構内のサイン類の交換が行われました。

そのなかで、JR線方面について、(西谷駅乗換)という表記があることが判明しています。

これはいずみ野線から海老名方面でも(二俣川駅乗換)と以前から掲示されているように、直通列車が無いので西谷駅で乗り換え、というニュアンスの掲示と考えるのが自然です。

相鉄線のダイヤはここ数年大規模なパターン変更が数回行われるなど試行錯誤が続いています。

今回のサイン類変更で海老名方面直通列車か、西谷駅始発への接続のみの運転と推測できるようになりましたが、東急新横浜線直通開始後はまた白紙改正となるかと思いますので、しばらくは相鉄の動きに目が離せませんね。

12000系の甲種輸送が進行中・側面の養生が実施される

順調に12000系の増備が進んでいる……という印象ですが、第三編成である12103×10編成の甲種輸送では、側面に謎の養生がされていて話題になりました。

第二編成の甲種輸送時に、相鉄がコストをかけて行っている横浜ネイビーブルー塗装に傷が入ったものと思われます。

養生箇所から沿線の草木に接触してしまって些細な傷がついたものと推測できます(大きな傷なら既に話題となっているほか、そもそも大問題ですね)。

草木が成長する夏場の輸送となりますので、今後の増備編成でも続けられるものと思われます。

高額なステンレス車への塗装を施工している相模鉄道ならではの拘りが感じられますね。

川越車両センターE233系の増備は完遂

相鉄では増備途上となっている一方で、増備が完遂したのはJR東日本のE233系7000番台です。

川越車両センターには205系時代に比べて1編成少ない31編成のE233系が配置されていましたが、カワ132~138編成の7編成の増備により38編成体制となっています。

2000番台に続いての私鉄乗り入れ・JRでは優良種別である急行の表示が見れるようになるほか、拡幅車体のE233系の「大手」私鉄直通は初の事例となります(登場初期から富士急行で少数ながら定期運用があります)。

なお、相鉄側に比べて製造時期が若干早かった要因としては、既存のE233系7000番台への改造施工の予備車確保などが考えられ、132,133の2編成については既に定期運用開始となっています。

一方で、12000系では第一編成から直通開始後のROMが準備されている一方で、E233系では最終製造編成まで既存ROMで製造されています。

趣味的にはE233系7000番台の相鉄線種別・行先の表示が早く見たいところですが、上野東京ラインのROM更新が直通直前に一気に書き換えられたように、JR東ならではの体力の強さで直前にやるつもりなのでしょうか。

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動画資料集

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コメント

  1. しつ より:

    車両使用料の兼ね合いもあるので、仮に東臨70-000形が相鉄乗り入れ予定無しの場合はその逆も無しと見たほうが自然かと思います。

    ただ直通ルート上に複数の運転系統が絡んでいることを考慮すると、輸送障害時に通常乗り入れしない区間に入線することも想定されてはいるのでしょうが、基本的に乗り入れする場合は臨時列車等での運用ではないかと(乗り入れ無しの場合)。

    • きさらぎ より:

      相鉄12000系の第1編成は直通幕を装備して登場しましたが、その後駅名対照表から直通幕は削除されました。
      また、それ以降の編成については第1編成と同じ配列ながら直通幕は登場時より装備されておりません。対照表にないのではなく、そもそもROMに実装されてないそうです。