東急新横浜線延伸分・目黒線増強用の新形式として、東急2020系をベースとした新型車両3020系が発表されていますが、4月9日〜11日に甲種輸送にて長津田まで輸送されました。
新形式の特徴をまとめるとともに、2〜3年前倒しで8両編成にて製造された経緯を考えます。
新型3020系の特徴
東急3020系は、東急田園都市線向け2020系・大井町線向け6020系の設計をベースに、東急目黒線の輸送力増強・新規開業となる相鉄乗り入れ向けの新横浜線(日吉駅〜新横浜駅)の延伸用に開発された形式です。
外観・内装ともに2020系の設計を全面的に取り入れている一方で、都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線などで必要となるTASC・ATOを搭載しています。
ただし、2020系の設計の段階で、他社の乗り入れ形式の運転台配置を参考にしているため、機器類配置の変更は最小限に留めています。
8両3編成の投入が明らかになっている一方で、設備側の8両化が完成するまでは6両編成として運用されることがプレスリリースによって明らかになっています。
文面からは、6両3編成を投入したのちに8両化がされるように捉えるのが自然であったものの、今回の甲種輸送では8両で製造されています。
編成構成から他編成への組み込みはせず、増結まで2〜3年の間は使用しない車両となる可能性が濃厚となっています。
3121(Tc)…1号車
3221(M)…2号車
3321(M’)…3号車
3421(T)…4号車
3521(T)…5号車
3621(M)…4号車
3721(M’)…5号車
3821(Tc’)…6号車
5080系が増結される場合とは異なり、東横線用8両編成に準じた各種機器構成となっていることから、欠車となるのは4,5号車と推測されます。
ただし、M車である3621,3721号車をそのままに4M2Tとするのか、それとも1Mカットで3M3Tとするのかは現時点では不明です。
新形式で製造された理由は?
乗り入れ路線が多岐に渡るうえ、年数の差が少ない5080系が多く活躍している目黒線系統では、3編成のみの少数派となる予定です。
これは将来的な3000系の置き換えを考えた動きであると推測している方も多いようです。
しかしながら、あくまで乗り入れ開始の時点では8両化を完成するというスケジュールから、山手線用サハE231系4600番台のような将来的な置き換え車への組み込みを前提とした2両が3000系に組み込まれるのではないかという考えが有力視されています。
大井町線用9000系の機器更新がされていない現状ではもっとも自然な考えではないでしょうか。
ただ、今回の3020系はM-Tユニット構成ではないため、どういった形態での組み込みになるかは引き続き注目です。
動画資料集
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