【ブルトレ牽引機】当面は安泰?EF65 501号機「Pトップ」検査出場

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ブルートレイン牽引機として製造され、最近ではイベント列車の牽引を多く担ってファンからの人気が熱いEF65 501号機。

2020年3月に秋田総合車両センターへ輸送されており動向が注目されていましたが、本日出場、所属区まで輸送されています。

入場からしばらく放置?

EF65 501号機は、ブルートレイン牽引機「P型」として登場した500番台のトップナンバーで、その任をEF65 PF型・EF66形に引き継いで裏方仕事が多くなったものの、国鉄分割民営化では唯一JR東日本に継承。

以降はしばらく多客期のイベント列車を中心に運用されたほか、2000年代にはJR貨物への貸し出しも実施されました。

その後は現在まで高崎車両センター高崎支所を拠点に活躍し、SL臨時列車の伴走や工事用臨時列車など、関東圏の機関車でもトップクラスの人気を誇っています。

以前からその動向が心配されていたEF65 501号機。

2020年3月2日から3日にかけて秋田総合車両センターに配給輸送にて入場していたものの、その後はしばらくそのまま留置されていました。

同様にDD51 842号機も配給輸送をしたまま留置されていたほか、先に入場したEF60 19号機やDD51 888,897号機が除籍・解体とみられる動きもあったことから、このEF65 501号機についても今後が心配されていました。

その後しばらく経ってから無事構内入換で庫内へ収容。

幸いにも無事に秋田総合車両センター構内で試運転を実施、本日午後から明日早朝にかけて高崎車両センター高崎支所に向けて配給輸送が実施されています。

近年の501号機検査歴は、2008年4月・2016年4月に全般検査、2012年4月に台車検査をそれぞれ秋田総合車両センターで施工しています。

概ねこのサイクル通りの動きとなるほか、外観などの変化は特段ありませんので、今回の検査は順番・出場の姿から台車検査とみて間違いなさそうです。

何らかの活用に期待

群馬DC(ディスティネーションキャンペーン)で2020年4月〜6月は多くの臨時列車を運行しているはずだった高崎支社。

昨今の新型コロナウイルス・これに伴う緊急事態宣言の影響で、これに向けた旧型客車の大改造なども実施していましたが、全て運休となってしまいました。

本来であればいつも以上に多数設定されていた蒸気機関車牽引の客車列車とともに出番が増える時期でしたが、その終わりが近い時期の出場となっています。

ファンからは、少しでも長生きさせるためにしばらく休車期間を挟んだのではないか? 秋田総合車両センターは車両改造でキャパシティに余裕がないから後回しとしていたのではないか?……などと様々な憶測が飛び交うものの、先に入場していた1103号機の全般検査を優先しただけかもしれません。

501号機は前回の全般検査でも何らかの都合で他機より入場期間が長めになっていましたが、そもそもあまり稼働機会の多い機関車ではありませんので、運用で困ることもなさそうです。

いずれにせよ、EF65 501号機に当面の活躍機会が約束された格好となり、今なお人気の熱い国鉄型電気機関車のファンにとっては嬉しいニュースとなりました。

今回はあくまで台車検査であるほか、JR東日本全体としては工事用臨時列車(管内のレール輸送)に専用気動車・キヤE195系を大量投入している最中であり、近い将来に一部の電気機関車の淘汰が進められることとなっています。

動態保存的な色合いも強い501号機の今後に期待したいところですが、同様に長生きしていたEF60 19号機は解体の運命となりました。

今後の運用機会がどれくらい設定されるのか、EF64 37号機のように高崎地区以外での走行機会に恵まれるのか。更に注目の存在となりそうです。

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