【3000系プレミアムカー】5000系も6月まで活躍!6両編成登場〜京阪ダイヤ改正2021

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1月31日、京阪電気鉄道はダイヤ改正を実施しました。このダイヤ改正では3000系「プレミアムカー」の投入が話題となりましたが、不思議な「現象」をもたらしたのも事実です。いろいろな角度から京阪のダイヤ改正を振り返りたいと思います。

京阪3000系「プレミアムカー」と券売機の導入

今回のダイヤ改正の最大の目玉は3000系「プレミアムカー」の投入であることは間違いありません。座席有料車両「プレミアムカー」は2017年に登場しましたが、当初は8000系に限られていました。そのため日中時間帯に特急に乗車しても、必ず「プレミアムカー」を利用できる保証はありませんでした。

今回のダイヤ改正により、3000系「プレミアムカー」がデビュー。これにより、日中時間帯を走る全ての特急に「プレミアムカー」が連結されることに。また朝夕ラッシュ時間帯における「プレミアムカー」連結列車も増えました。

3000系「プレミアムカー」は既存の3000系と塗装を合わせるために「エレガント・ブルー(紺色)」を基調としています。また8000系「プレミアムカー」とは異なり新造車のため、窓枠と座席が最適化されているのも特長です。時刻表を見ると、3000系使用列車と8000系使用列車が分かるので、両方の「プレミアムカー」を乗り比べるのも興味深いでしょう。

今回のダイヤ改正ではホーム上に「プレミアムカー券・ライナー券キャッシュレス券売機」が登場しました。従来はホーム上で当日の「プレミアムカー券」や「ライナー券」を購入することはできず、何かと不便でした。

ホーム上に券売機が登場したおかげで、さらに利便性が高まることでしょう。ただし「キャッシュレス」と記されている通り、現金での支払いはできないので注意が必要です。

6両編成なのに7両編成が来る?

さて京阪ファンの間で話題となったのが6両編成の復活です。京阪では2003年9月のダイヤ改正にて6両編成運用は消滅していました。そのため実に約18年ぶりの復活となります。

京阪電気鉄道のHPから

京橋駅の時刻表を見ると、日中時間帯は中之島~萱島間を走る普通列車が6両編成になっていることが確認できます。列車本数は毎時2本です。その他の列車は7両編成ないし8両編成です。

京橋駅の停車目標も6両編成に対応してあり、準備万端といった感じです。

「6両編成が来るのだろう……」と思っていたら、電光掲示板には「7両」と表示されているではありませんか! つまり時刻表には「6両」と記載されているのに、実際は「7両」という摩訶不思議なことが起きました。

ホームに入線したのは1月29日に5扉運用を廃止した5000系です。現在、5000系はすべて3扉車として運用されていますが、6月に引退する予定です。

さてこの6両編成化は5000系の引退と13000系の投入が背景にあります。京阪は1月27日、5000系の置き換え車となる13000系6両編成×6本を投入することを発表しました。現在、順次投入されています。そのため時刻表の6両編成記載の列車は5000系もしくは6両編成の13000系で運行されることが予想されます。

それでは6両編成が永続的に続くのかと言われるとそうではありません。筆者の予想ですが3000系「プレミアムカー」の投入により余剰車となった3000系を13000系に改造した上で6両編成に連結させ、7両編成に仕立てると思います。いずれにせよ、5000系を撮影したい方は6両編成記載の列車を狙うといいでしょう。

京阪伝統の「あの列車」も廃止

大々的に発表されませんでしたが、60年以上も続いた「児童・女学生優先車両」が消滅しました。「女学生・児童優先車両」は香里園にある大阪聖母女学院(現香里ヌヴェール学院)に通う児童・女学生のために運行されてきました。

平日朝ラッシュ時の一部列車の後部2両が「自動・女学生優先車両」になり、それを示す看板が前面に掲げられていました。なお京阪でも設定されている「女性専用車」とは異なります。

「女学生・児童優先車両」が廃止された理由については正式に発表されていませんが、香里ヌヴェール学院自体が2017年に男女共学になったことが大きいかもしれません。

ついでに「香里園」ネタで話を追加すると、淀屋橋23時18分発区間急行香里園行きが新設されました。一方、ダイヤ改正前にあった普通香里園行きは廃止されています。

快速急行中之島行きが廃止

2008年の中之島線開業時には数多く設定されていた快速急行中之島行きですが、中之島線の利用低迷により、大きく本数が減らされていました。それでもかろうじて残っていた枚方市発中之島行きが廃止になりました。一方、中之島始発は平日18時45分発樟葉行きが残っています。

中之島線は最終列車の運転時刻を繰り上げたことにより、なかなか厳しい内容となりました。2025年大阪万博に向け中之島線の延伸も案としては出ていますが、現状としてはなかなか厳しいのではないでしょうか。

5000系の引退など、今年も鉄道ファンにネタを提供しそうな京阪。社会情勢の変化とも相まって、京阪にとって2021年は激動の年になりそうです。

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