【置換開始か】京成3400形も成田スカイアクセス試運転!廃車と検査も実施中?

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京成電鉄では、最近3500形8両編成・3600形リバイバルカラーの3688編成を使用した成田スカイアクセス線経由のツアーを複数催行しています。

2020年9月5日から6日にかけて、3400形3418編成を使用した成田スカイアクセス線試運転が実施されて注目されています。

5編成という小所帯ながら、京成ファンの中でも人気の高い3400形の今をお伝えします。

京成電鉄のツアーが大盛況

京成電鉄と子会社の京成トラベルサービスでは、8月に3500形8両編成・3600形リバイバルカラーの3688編成を使用する、成田スカイアクセス線経由のツアーを実施していました。

これに先立ち、両形式は深夜帯に宗吾参道駅→京成本線→高砂駅→成田スカイアクセス線→空港第二ビル駅→京成本線→宗吾参道駅という反時計回りにて試運転を実施していました(3500形過去記事3600形過去記事)。

それぞれのツアーは試運転の数日後に公式発表がありました。

9月4日には「懐かしの京成電車ツアー」・「京成電車 今昔ツアー」として、第二弾を9月19日・22日に催行する旨が公式発表されています。

今回の試運転が順調であれば、第三弾として京成3400形の成田スカイアクセス線の日中走行が叶うものと考えられます

京成電鉄はこれ以前にも親子連れ層をメインターゲットと思われる新AE形ツアーのほか、北総春まつり号としてグループ内で珍しい運行を行うなど、ファン層の取り込みに熱心な鉄道会社です。

特に成田空港アクセスを大きな収益の柱としている鉄道会社として、昨今の空港需要の激減は大きな打撃を受けていることは想像に難くありません。

ファンの期待以上のイベントを数多く企画してきた京成電鉄と子会社の京成トラベルサービス。一通り自社車両で実施した後は、グループ会社の各形式はもちろん、引退迫る都営5300形や、少し都営浅草線の走行実績を積んだ京急のフラッグシップ・2100形を借り入れてのツアーなどにも期待したいところです。

今は亡き初代AE形の遺志を継ぎ25年が経過

今回注目を浴びた京成3400形ですが、1990年からAE100形投入により置き換えられた初代AE形の床下機器を流用し、大榮車両(現在は鉄道事業から撤退)にて製造された車両です。

8両5編成が製造され、本線特急のほか、世代の近い3700形同様に都営線・京急線への直通運転にも使用されています。

今は亡き初代AE形の遺志を継いで成田スカイアクセス線を走行する熱い動きとなりましたが、近代的なデザインの3400形にも置き換えの波がやってきました。

3400形3500形更新車3600形
製造年1993-19951972-19821982-1989
車体普通鋼セミステンレスステンレス
走行機器初代AE流用新造新造
内装未更新更新未更新

京成電鉄の置き換えですが、経年が50年近い車両も在籍している3500形・経年30年以上で特段更新をしていない3600形・車齢は比較的若いものの走行機器類が流用で年代物となっている3400形のどれが置き換えられても不思議ではない状態でした。

今回試運転に登板したのは3418編成ですが、トップナンバーの3408編成は2020年8月、3053編成の本線転用により廃車となるものと推測できる動静です。

一方で、6月には3438編成が重要部検査を受けたほか、3448編成が現在重要部検査を受けている模様です。

今後も編成単位では成田スカイアクセス線向けの3100形8両編成の製造が続けられることを考えると、3400形の淘汰がしばらく続けられる可能性が高そうです。

3100形の投入ペースと今後の検査期限などを考えると、全般検査の期限前に順次除籍される動きが推測できます。

3400形の置き換えが始まっている一方で、4両・6両編成で活躍している3500形更新車と、ひとまず6両化のうえで検査を通過した3600形・3688編成については当面安泰と考えることも出来そうです。

ただし、3400形は新造時に6両編成で運行された実績自体はあるので、今後も6両編成の追加が必要であれば編成短縮などの動きが生じる可能性自体は捨てきれません。

また、京成電鉄では無線装置更新改造が進められており、この改造が完了したタイミングで更に余剰車が生じることも推測できます。

京成電鉄ファンにとって長年の疑問であった3400形・3500形更新車・3600形の廃車順序の答えが見えつつありますが、3688編成のようなイレギュラーが発生することも考えられます。本年度の車両の動きはこれにて完結となりそうですが、引き続き今後の動向も気になるところです。

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コメント

  1. 竹内松直 より:

    初代のAE型電車も、新製当初は、6両編成でしたね。

  2. スカイライナークラシック より:

    どうせ3400系北総の空港延長区間を走らすならば、2022年に旧AE系導入50周年を迎えますから、3400系に「スカイライナークラシックof3400」と称して、1本ずつ交互に茶色塗装とトリコロール塗装を施し、吊り広告も旧AEの写真で統一したものがいいと思います。私も含め、旧AEの走行シーンを生で見たことない方がかなり多いと思いますし、旧AEの存在すら分からない方もいるでしょう。また、遠目に見ると3400と3700が区別しにくいこともあると思います。これを実現し、上野や空港などで出発した直後の放送で「皆さんが乗車中の3400系は、初代スカイライナーです」という案内をすると、認識不足が解消すると思います。「○○クラシック」は、対象となる車両の車体や席、走行機器が残っていなければ、実施する意味がないですから、3400が残っているうちにするべきです。これは東武200系「りょうもう」でも言えることです。なお、私の地元西武でも10000系NRAにも1本「レッドアロークラシック」がありますが、厳密には旧101系の機器を流用した編成に施していますが、5000系「レッドアロー」と全く同じ機器を使っており、実現しませんでしたが、南海「サザン」みたいな運用を考慮したとされますので、これはこれでいいと言えます。