京成3600形のリバイバルカラーでの運行が8月1日から実施されると発表されてファンから期待の声が高まっています。
前日となる7月31日、定期検査施工後の試運転で“ファイヤーオレンジ”カラーの3688編成が一足先にお目見えしています。
京成3600形置き換えの現状
京成電鉄では、旧来の鋼製車(3200形・3300形)の淘汰後、3500形の未更新車、そして3600形と置き換えを実施していました。
成田スカイアクセス線開業以降、トップナンバー以来途絶えていた本線向け3000形8両編成の増備を開始しており、編成単位で置き換えが進められていました。
2019年度末時点ではVVVFインバータ制御の3668編成を除いて8両2編成となっており、去就が注目されていました。
2020年春まで8両で残されていた3658編成・3688編成ですが、7月1日に3658編成・2日に3688編成が相次いで運用を離脱していました。
3050形(通称=正確には3000形7次車)の本線転用も進んでおり、このまま引退となるかと思われていましたが、ここから不思議な動きが始まりました。
前者は編成単位で廃車の動きがあった一方で、3688編成については6両で定期検査を実施・更に登場時のファイヤーオレンジ帯に復元されています。
8両固定編成として優等列車に就く姿が見納めとなる一方で、登場時の6両固定編成で行き交う姿が復刻され、今後の活躍に期待が集まっています。
一時的な繋ぎ?しばらく活用?
3688編成は重要部検査を施工している模様です。この編成の前回検査は2017年5月。
最近の3600形の6両化は廃車までの一時的なものが多く、8両編成の新車等導入で余剰編成を活用していた状態でした。
3600形は最近の車両とは異なり「新重検」ではない車両です。単純に考えれば前回検査同様3年程度の活躍が期待できそうです。
今後も3100形投入→3000形7次車(3050形)の本線転用は続きそうですが、いよいよ8両編成の3400形にメスが入るのか、検査切れの3500形更新車の廃車を進めるのか。そして今回の3688編成はいつまで活用されるのかなど、京成電鉄の世代交代はこれからも気になる点が多い状態です。
ファイヤーオレンジは過去にも
余談となりますが、京成電鉄では創立100周年を記念して、最後の鋼鉄車だった3300形に様々なカラーリングのリバイバルを実施した経歴があります。
この際は3300形4両3編成に対してファイヤーオレンジのほか、青電・赤電とカラフルな外観でファンを魅了しました。
今回も前回同様に京成線内でしか見ることは出来なさそうですが、そもそも3600形自体が絶滅寸前となっていますので、大きな注目を集めることとなりそうです。
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画像元ツイート
今回のお写真は、フォロワーのあるふぉ様(@_4080M_)から許可を頂いて掲載しています。
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