オレンジ色の201系が大阪環状線から撤退!今後の転用・置き換えは?

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2019年6月7日、JR西日本の201系が大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)から撤退しました。

今回の201系の撤退により、大阪環状線・JRゆめ咲線からオレンジ1色の電車が姿を消すことになりました。

今回は201系の今後の動向も予想しながら、大阪環状線・ゆめ咲線からの撤退を振り返ります。

大阪環状線・JRゆめ咲線から撤退! 

201系は1979年にデビューした通勤電車です。

当時、旧国鉄の通勤電車は103系が占めており、201系は久々のモデルチェンジ車両として注目されました。

201系の最大の特徴は電機子チョッパ制御と電力回生ブレーキを採用したこと。当時の先端技術を導入したことにより消費電力が抑えられ「省エネ電車」の名称で親しまれました。

1981年から本格的に量産がはじまり、中央線快速、中央・総武緩行線、京阪神緩行線に約1,000両が投入されました。

大阪環状線・JRゆめ咲線での活躍は2005年から。京阪神緩行線に321系が投入され、余剰車となった201系が大阪環状線・JRゆめ咲線に回されたわけです。

大阪環状線・JRゆめ咲線では普通列車として活躍。投入直後は京阪神緩行線時代のスカイブルー塗装が見られましたが、大阪環状線のイメージカラーであるオレンジ色に取って代わりました。

2016年に323系がデビューし、2018年に103系が両路線から撤退。103系撤退以降は唯一のオレンジ一色の電車として頑張ってきました。

そして、2019年6月7日、323系にバトンを渡す形で大阪環状線・JRゆめ咲線から撤退しました。

筆者は撤退前日の6月6に大阪駅を訪れました。既に大阪環状線・JRゆめ咲線を管轄している森ノ宮支所にはオレンジ色の201系は1編成しかない状態。

撮影にあたり苦労するかと思いきや、大阪環状線内の普通列車の運用に就いていたので助かりました。当日は鉄道ファンのみならず、こどもを連れた親御さんの姿も。

201系が撤退する、というよりはオレンジ色の電車が見られなくなる、という印象の方が強かったのかもしれません。

大阪環状線・JRゆめ咲線に投入された201系は2003年以降に体質改善工事が施されたもの。

そのため、窓枠や車内はデビュー当初と比べると大きく異なっています。それでも、ステンレス製のドアや運転台を見ると、国鉄時代の車両であることがわかります。

201系の撤退により、大阪環状線・ゆめ咲線を走る電車はすべて3ドアで統一されます。3ドア化により、今後はホームドアが設置されるとのこと。

201系撤退後も大阪環状線・JRゆめ咲線のグレードアップは続きます。

今後の201系の行方は?

201系が大阪環状線・JRゆめ咲線から撤退したことにより、元気な姿を見せているのは大和路線(関西本線)とおおさか東線のみとなりました。

両線の201系はすべて奈良支所の所属となっています。

車両塗装はうぐいす色をベースに前面に白帯が入った関西線色。両数はすべて6両編成で計22編成が在籍しています。

2018年に森ノ宮支所から6両編成6本が転属されました。

奈良支所所属の201系で注目したいのはND614編成ではないでしょうか。

ND614編成には「八尾市制施行70周年記念事業×おおさか東線全線開業 コラボラッピング」が施されています。

これは「八尾市政70周年記念事業」の一環として行われており、多数の応募作品から最優秀賞と優秀賞を受賞した作品が貼られています。

なお、ND611編成には「大和路線 関西本線開業130周年」記念ヘッドマークが掲げられていましたが、2019年6月下旬に外された模様です。

さて、201系は今後、どうなるのでしょうか。2019年6月現在、大和路線・おおさか東線への新車投入のニュースはありません。

おそらく、来年までは1編成も廃車になることなく、活躍を続けることでしょう。

ただし、201系は製造から30年以上が経過しているので、いつ新車が投入されてもおかしくありません。

また、103系のようにローカル線区への転属の可能性も低いでしょう。2018年には万葉まほろば線(桜井線)・和歌山線に227系がデビュー。

おそらく、103系2両編成が活躍している加古川線や播但線にも227系が投入されるのではないでしょうか。

唯一、転属先で考えられるのは103系6両編成が走る和田岬線(兵庫駅~和田岬駅)です。

現在活躍しているR1編成は、前面窓枠などに特徴が残る編成です。

2018年2月には、阪和線の6両編成で、高運転台先頭車を含んでいたHK607編成が明石支所に回送されたのちに何もせずに廃車となった過去があり、置き換えを計画するも見送られたのではないかという噂で話題となりました。

もし、和田岬線に転属となると京阪神緩行線の車両がいる網干総合車両所明石支所所属になりますから、里帰りすることになります。

そして、大和路線・おおさか東線の201系をじっくりと撮影したければ、目立った動きが少ない今がおすすめ。

大阪環状線からの撤退の際は、同線の一部の駅でひと握りの鉄道ファンの行為により撮影禁止になる事態に。

駅構内で撮影の際は黄色い線の内側で撮影するなど、マナーを守ることを忘れずにしていきたいところですね。

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コメント

  1. いち中央線沿線民 より:

    和田岬線ですが、専用車である103系の定期検査時等で度々207系が代走で使用されているので
    今更201系で置き換えという事はなさそうですが。
    207系で一部仕様が異なる量産先行車を6両化の上で専用車とする方が可能性がありそうな気がします。