【網干からも京都へ】223系6両編成J13,J14編成がP01編成〜に

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JR西日本では2022年3月12日にダイヤ改正を実施しており、直後より車両の転属・疎開の動きが急速に進行しています。

13日には日根野支所の2500番台が京都へ転出・R51,52編成となっている姿が確認されていますが、14日には網干支所の2000番台J13,J14編成が京都へ回送。15日に編成番号表記がP01編成と改番されている姿が確認されています。

各地で発生した余剰車の動き

JR西日本では2022年3月12日にダイヤ改正を実施しており、各地で減便による車両余剰が発生しています。

大阪環状線用の森ノ宮支所の323系・各路線で活躍する明石支所207系,321系の運用は直通先の路線との持ち替えをして運用数が概ね維持されています。特にJR宝塚線では4扉車の快速運用など、一般利用者でも気づく変化の多い持ち替えが実施されました。

一方で、純粋に減便分の運用が減少した区所や、持ち替えにより減便数以上の余剰が発生している区所もあります。

各所で運用を離脱した車両は改正直後から活発な動きを見せており、3月12日から宮原支所の223系6000番台 MA01編成からMA05編成の4両編成5本が非電化の線路へ入換(前回記事)されたほか、3月13日には日根野支所の223系2500番台 HE419編成とHE420編成の4両編成2本が京都支所に回送されています(前回記事)。

そして3月14日には新たに網干総合車両所所属の223系2000番台 J13編成とJ14編成の6両編成2本が京都支所へ回送されました。

13日に回送された日根野車は編成番号がR51,R52に改められていましたが、14日に回送された網干車は編成番号をP01,P02に改めています。

これにより、網干からも京都への転属車が発生したことが確実なものとなりました。ダイヤ改正での減便分の車両が相次いで京都支所へ転入する動きとなっており、既存の113系・117系代替を余剰車活用で実施する展開が現実のものとなりつつあります。

このほか、14日には奈良支所の221系NB802編成(8両編成)も京都支所へ回送されており、動向が注目されています。

15日時点で転属・疎開の動きが見られた編成

宮原支所223系6000番台

3/12〜13:宮原支所非電化線に移動

クハ
222
モハ
223
サハ
223
クモハ
223
MA016104619362226104
MA026105619462236105
MA036106619562246106
MA046107619662256107
MA056108619762266108

日根野支所223系2500番台

3/13:日根野→京都へ回送 3/14:編成表記変更

クハ
222
モハ
223
サハ
223
クモハ
223
HE419
→R51
2503250125012503
HE420
→R52
2504252225032504

網干所223系2000番台

3/14:網干→京都へ回送 3/15:編成表記変更

クハ
222
サハ
223
モハ
223
サハ
223
サハ
223
クモハ
223
J13
→P01
209922152084221422132099
J14
→P02?
210122192085221822172101

奈良支所221系

3/14:奈良→京都へ回送

クハ
221
サハ
220
モハ
220
サハ
220
モハ
220
サハ
221
モハ
221
クモハ
221
NB8023118181212313131

225系の投入計画は維持されている?

大規模な減便が各地で実施されたうえ、2021年度も225系が網干総合車両所に投入されたものの、221系の転出はあまり進んでおらず、2022年3月改正後もJR京都線・JR神戸線を快走する勇姿を見ることが出来ます。

以前の発表では、225系3次車は2020年度から2023年度にかけて144両投入される計画とされており、2020年度は8両のI編成・4両のU編成の各5本=計40両、2021年度は6両の新区分L編成が8本=48両投入済となっています。単純に考えれば、225系はあと6両編成6本を残すのみとなり、同数の221系以外はすぐに転出してもおかしくない計算です。

これに加え、2021年度増備車が7月から11月にかけて集中的に増備されたあと音沙汰がなく、一部ファンの間では残り36両がキャンセルされているのではないか?という推測も聞かれます。

ただ元々の計画を遡ると、投入の完了は2023年度とされていました。昨今の収支都合での延期がされていないとしても2年の猶予があります。

201系が2023年度末に撤退・代替が221系であることは以前から公表されており、(最近の一部報道で201系を2024年度まで運用を示唆するような記述があったものの)225系投入・221系転用・201系淘汰の計画の大枠は維持されていると考える方が自然でしょうか。

今回改正を乗り切った奈良支所の201系も、JR京都線・JR神戸線の221系もあくまで計画通りに推移したのみと考えられます。

J13編成・J14編成の京都支所転属の動きは、2022年3月のダイヤ改正の減便で捻出されたものと考えられ、それとは別に当初の予定通りのペースで網干総合車両所に残存している221系を置き換える動きが進むと考えると辻褄が合いそうです。

全貌は依然見えてこないため、最終的な配置数などは更なる転用の動きが進むのを待つほかなさそうですが、ある程度の方向性が見えてきました。

既に117系淘汰・113系半減が可能な両数に

回送されている奈良支所のNB802編成も京都支所へ転用されると仮定すると、モハ220-サハ220の2両を在来のK3〜K24編成のいずれかに組み込むことで6両編成が2編成用意出来る計算です。

これに今回転属が決定的となった6両のP編成2本を加えると、JR世代の6両編成が4本用意される計算となります。京都支所の117系はダイヤ改正で1運用減で3運用・3月初めに1編成廃車済で残り4編成となっており、この117系4編成の淘汰はすぐにでも可能な状態となります。

4編成しか在籍しない6両編成が2形式と考えると整備性が悪そうですが、奈良支所は最終的に221系に統一・網干に残存するB編成を225系増備で奈良に転用=網干は223系と225系のみの配置とする当初計画を維持していれば、既に221系・223系両形式が配置されている京都支所に221系と223系が新たに転入することで老朽車を代替する動きには合理性を感じます。

この221系の編成組換を実施した場合は奈良支所の221系4両編成が1本失われることとなりますが、既に223系2500番台転用のR51,R52編成が準備されているほか、宮原支所で疎開状態の223系6000番台5編成だけでも穴埋めに加えて現在の離脱車両で113系の半数程度が淘汰可能な状態です。奈良支所の動きは103系淘汰や201系代替で完遂に近そうですが、網干所,日根野支所,宮原支所については更なる動きがあっても不思議ではありませんので、2022年3月改正時点で既に京都支所の113系・117系淘汰の準備が整えられていると考えた方が自然でしょうか。

2022年3月改正は、JR東日本が減便を行うも予備車増加中心で比較的穏やか・JR東海はそれ以前の計画通りの大規模な転用を実施・JR西日本は既存計画実施と減便分を活用した転用双方が実施されるなど、各社で判断が異なっていることも興味深いところです。

今回改正の103系のように、公表をされぬまま置き換えが着手される動きも十分に考えられます。既にヒントが出揃っている状態ですので、思い残すことがないようにしたいところです。

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記事内掲載写真は、フォロワーのじゃがりこ様(@nishi_227)より掲載許諾をいただいています。

コメント

  1. ktamno15 より:

    こんにちは、他サイトにて、御記事中の編成とは別の223系6両編成が、岡山やら高槻やら方々へ疎開されている旨、見かけましたが…

    関東在住の者ですが、今ダイヤ改正におけるJR西日本管内の車輌の動きが非常に気になっております。ぜひ、続報をお願い致します。