【熱海〜浜松から】313系8000番台 静岡エリアで営業運転開始

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JR東海では2022年3月5日より新型315系の営業運転を開始し、既存の313系については各地へ転用される動きが生じています。

なかでも元「セントラルライナー」の8000番台が11日から12日にかけて静岡車両区へ転属して注目されていましたが、早くも13日夕方より静岡支社管内での営業運転を開始しました。

315系投入で3両編成の313系が転属に

JR東海の315系導入計画は、2021年度から2025年度にかけて8両編成23本・4両編成42本を投入し、211系・213系・311系を淘汰するものとされています。

このうち2021年度は8両編成7本が導入されており、ダイヤ改正に関連した発表で中央西線については名古屋〜中津川間の全列車が315系に統一されること・315系は全編成が211系と同様にロングシートでの投入となることも示されています。

中央西線はダイヤ改正で大規模な運用の見直しが行われており、従来の4,6,8,10両編成混在から315系投入後の体制である8両編成に統一するものとなりました。これにより在来の211系は4+4両編成、3+3+(313系)2両編成で中央西線運用に集約されています。

それ以外の313系2両・4両編成は関西本線運用・中津川以北の従来運用で引き続き使用されていますが、3両編成については全て転出させる動きとなりました。

このため、2021年度導入分の56両は全車が中央西線の211系淘汰する動きとはならず、各地の老朽車が満遍なく廃車される見通しです。

このうち1500番台,1600番台は大垣車両区に転出し、3+3両の半固定編成として東海道本線名古屋エリアの運用で使用されています。

そして、「セントラルライナー」用に製造され、最近は「ホームライナー瑞浪」(みずなみ)で使用されていた8000番台については静岡車両区へ転属となりました。

11日午後から12日午前にかけて全編成が回送され、その後はS1〜S6編成への改番・方向幕の交換が目撃されていました。

211系LL編成の代替で運用入り

静岡エリアの211系は3両編成31本と2両編成9本が在籍していますが、このうち3両編成については名古屋エリア向けに新造されて313系投入とともに静岡に転入したLL編成20本と、狭小トンネル対応パンタグラフ設置で静岡向けに新製されたSS編成11本に大別されます。LL編成とSS編成は運用も分離されています。

313系8000番台は211系LL編成の一部運用を代替する格好で営業運転を開始しました。御殿場線・身延線の乗り入れ運用がないため、記事公開時点では東海道本線 熱海〜浜松間での運用となっています。

熱海駅ではJR東日本・伊豆急行、三島駅では伊豆箱根鉄道、吉原駅では岳南電車、清水〜静岡間では静岡鉄道、金谷駅では大井川鐵道、掛川駅では天竜浜名湖鉄道、浜松駅では遠州鉄道と、さっそく静岡県内の他社車両との顔合わせが実現することとなりました。

所属表記・編成表記の変更がされているほか、自由席・指定席表示がテープで覆われており、当面の間は優等列車での使用を想定されていないことがうかがえる状態です。

普通列車グリーン車〜転換クロスシートの乗り換えが実現

県外ユーザーには切望されていたが……

東海道本線の静岡エリアは、普通列車・快速列車のみ使用可能な格安切符「青春18きっぷ」で東名阪間を長距離移動をするユーザーからは長らく「ロングシート地獄」などの蔑称がされていました。

これは、JR東日本区間は普通列車グリーン車やボックス席・JR西日本区間とJR東海の名古屋エリアは転換クロスシートがある一方で、静岡エリアだけは朝夕時間帯に運転される「ホームライナー」や373系の普通列車間合い運用・東海道本線での運用が極めて少ない313系3000番台を除きロングシート車両の運用とされていることが背景です。また、静岡エリアの211系はトイレ非設置編成のみとなっており、313系が併結されていない列車は長距離乗車ユーザーに敬遠されていました。

長らく「青春18きっぷ」ユーザーの間では、373系や313系3000番台の数少ない列車を狙って利用する・本数の少ない名古屋エリアの車両が豊橋以東まで乗り入れる列車を利用するといった“戦術”が知られていました。

313系8000番台の登場で東名阪間をなるべく快適に移動出来るようになる選択肢が増えるということで、県外からは概ね歓迎の声が聞かれます。

ただし、今回のダイヤ改正では土休日の「ホームライナー」が運転を終了したほか、長区間を快適に移動出来ることで知られていた「ホームライナー浜松3号」の土休日運転と、そのまま乗り換え不要で豊橋行きとなる373系運用もなくなるなど、「青春18きっぷ」ユーザーの悩みは続きそうです。

一方で、静岡県内の東海道本線は朝夕ラッシュに混雑することが知られています。

過去に113系や115系を代替する際、313系では静岡エリアのみロングシートが採用されました。

それまでの東海道本線では、JR東海が113系4両編成を多く所有して東京発着の付属編成として活用しつつ、JR東日本所有の11両編成が静岡エリアに直通する運用体系とされていました。後継車両は両社とも独自の車両を投入・この複雑な運用の解消が実施されていますが、一連の動きで現在まで続くロングシートの短編成を多く配置する体制となりました。

静岡エリアは各駅に比較的満遍なく利用者があり、短区間利用者も多く乗客の入れ替わりが比較的多い路線です。利用実態を考えればロングシート車両の方が適しているのも頷けます。

今回の運用入りがLL編成の代替となったため、従来と比較すると列車の混雑が懸念されます。ただし単独運用は最小限に抑えられており、ロングシートの従来車との併結運用が中心となるような構成で充当されています。

また、現時点ではLL編成の運用にそのまま充当されていますが、211系SS編成・313系T編成などと更なる運用持ち替えが実施される可能性も否定は出来ません。

“キッパー”に不人気だった211系5,6両編成も徐々に減少に

次回以降の改正で運用も変更される?

中央西線がロングシートの新型315系で統一される一方で、静岡エリアではクロスシート車が登場する形となりました。この是非は現時点では賛否両論ですが、373系の間合い普通列車も混雑区間を避けつつ設定されていましたので、運用次第では大きな問題とはならなさそうです。

一方で、現時点では313系8000番台は211系3両編成の運用をそのまま持ち替えるのみに留まっており、朝ラッシュ時間帯にも運用されています。

今後の展開としては、静岡エリアについても最終的にはロングシート4両編成の315系がある程度まとまった数投入される見込みです。東海道本線の日中時間帯は4両編成の315系の運用を基本としつつ、朝夕の時間帯には従来のように2編成併結の5〜6両編成の313系が混ざる構成などが想像されます。

113系淘汰以降は4両固定編成が配置されておらず、現在の運用構成とは大きく異なるため、2023年以降のどこかのタイミングで本年の中央西線と同様に白紙改正が実施されることが確実な動向です。

本格的な運用見直しは4両固定編成中心のダイヤとなるであろう次年度以降のお楽しみとなりそうで、313系8000番台の東海道本線主体の運用も一時的なものとなるかもしれません。

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コメント

  1. 通り抜ける より:

    なんかビックリした運用でした。373のホームライナー運用をこれに置き換えるかなと思いました。ロングシート大好きな静岡支社ではクロスはどうかな?と思います。本社と静岡支社は不仲と連れにきいたことがあり311を静岡に転出とゆううわさも聞いたことがあり静岡が断ったとゆううわさも聞いたことがあります。今度は本社からわががまゆうな!ゆうことしたがえ!とゆわれしょうがないから使っているみたいですね、
    自分の予想はクロスは混むからライナー運用か、御殿場線専用ですかね、
    最後に自分は18キーパーは大嫌いですのでこのような運用は辞めてほしいですね、せめて掛川始発にしてほしかったでした。

  2. 地獄空母 より:

    クロス車は距離の長い身延線甲府乗り入れや平日昼間で豊橋〜熱海にロングシート連結で対応するのか
    静岡でも白紙ダイヤ改正ならば、315系投入前に神領の211系のK1〜20を転属させて、来る315系4両編成の運用をそっくりそのまま置き換えれる準備をするのか…
    トイレ付き4両ですと、東海道本線だけでなく、御殿場線や身延線(西富士宮まで)にも対応できそうですし、315系4両がワンマン対応で来たら、ほぼ全路線にも対応しそう…

  3. Yosuke より:

    こんばんは。
    S編成が静岡に来て5ヶ月少々経過しましたが、おそらく315系が静岡に入るタイミングで身延線・御殿場線を中心に211系や313系ロング車の運用を置き換えると思います。

    JR東海では新幹線や在来線で車両や座席区分の統一をはかっていると最近YouTubeで拝見しまして、静岡の場合は東海道線をロングシートで固めるのではないかと推測できます。
    同じように名古屋で東海道線をクロスシートで固める推測もできるので、315系は最大で4両編成を30本入れることになるかも。

    ちなみに2024年度の313系静岡転属は飯田線で走るJ170(3両✕3本)をそのまま静岡に転属させた上で飯田線運用に入ると予測します。
    よろしくお願い申し上げます。