【試運転で発煙】E257系2000番台NA-08編成3ヶ月半遅れで配給輸送

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東海道線“踊り子号”などへの転用に向けて改造が進むE257系2000番台ですが、秋田では2編成目の改造となるNA-08編成が秋田総合車両センターを出場・EF81 134号機の牽引で配給輸送されました。

本来の計画であれば全体として4編成目として8月上旬に輸送されるはずだったものの、長い眠りを経ての輸送となりました。

秋田では初完遂の改造メニュー

秋田総合車両センターでは、M-112編成→NA-03編成に続く2編成目の改造車両として、M-110編成→NA-08編成の改造を2019年春〜初夏に行っていました。

NA-03編成では室内に残作業が発生してしまいました(記事公開日現在もそのままとなっています)が、2編成目は長野施工車両同様に完成形として登場しています。

60日という短期間で床下機器・外装・内装のさまざまなリニューアルを施工して、8月上旬に出場するものと見られていました。

しかしながら、秋田総合車両センター内での構内試運転にて発煙している姿が目撃されており、翌日には牽引機が送り込まれたものの単機で戻ることとなります。

ブレーキ不緩解とみられるこのトラブルにより再入場、お盆明けに再度構内試運転を行なっています。

その後の商業誌により、8月28日付で松本車両センターから大宮総合車両センターに転属していることが判明しています。

この2回目の構内試運転を以って工事完了・それ以降は疎開を兼ねてか、秋田総合車両センターで過ごす日々が続いていました。

3ヶ月半も遅れた理由は?

本来の出場日から3ヶ月半も遅れることとなりましたが、故障箇所の修繕自体は8月下旬に完了していたものと推測できます。

秋田総合車両センターで長期間の留置が行われた背景は明らかにされていないものの、いくつかの推測ができます。

まずは、機関車を運転できる運転士のスケジュール確保の問題です。

秋田を早朝に発車し、夕方に都心に到着する12時間の長旅となりますので、5〜10人程度が乗り継いで運転を行っていることでしょう。

更に、送り込み・返却で機関車運用を再設定しなければならないため、必要人数はかなりのものとなります。

同区間ではE231系三鷹車の転用改造・配給輸送が設定されており、置き換え対象の205系がジャカルタへの輸出スケジュールの存在から、E231系の設定済の配給輸送をそのまま優先したという可能性が考えられます。

また、現在の大宮総合車両センター東大宮センターにはE257系の波動用編成が常駐しているほか、転用改造済の編成、更にはE261系“サフィール踊り子”が新たに加わっています。

改造工事済の編成は既に尾久車両センター・幕張車両センター・国府津車両センター(乗務員訓練を兼ねる)に疎開されていますので、都心に急いで持っていく必要は一切ありません。

以上を総合すると、乗務員訓練で使用する編成・疎開場所の計画を改めることで配給輸送を後回しにしていたと考察することができそうです。

秋田総合車両センター担当分は次で最後?

現在、秋田総合車両センターでの3編成目の施工編成となる、M-109編成→NA-07編成の改造が大詰めを迎えています。

今後、0番台の未施工編成を入場させるか、いまだに動きがない500番台に新しい展開があるのか……といった動きが予想できますね。

現在の疎開中の編成が長野地区に集中していること・過去の他形式の疎開も入場先を意識した場所選定がされてきたことを考えると、残された0番台の改造対照編成は長野総合車両センターで施工するのではないかという見方が有力でしょうか。

500番台にもそろそろ動きが出始めてもおかしくない時期ですので、今後の展開に引き続き注目です。

YouTube=鉄道ファンの待合室資料館で詳細映像を公開!

YouTube=鉄道ファンの待合室資料館にて、E257系NA-08編成配給輸送の様子を編集少なめでご覧いただけます。

どちらも人気のお立ち台である、岩原スキー場前駅~越後中里駅と、敷島駅~渋川駅の映像です。

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【3ヶ月半遅れ】E257系2000番台NA-08編成が秋田から尾久へ配給輸送・秋田総合車両センター出場

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コメント

  1. タムラ  より:

    記事を拝見し、目次1の7行目の誤植?が気になりました、訂正された方がよろしいかと…

    × 秋田相互車両センター → ○ 秋田総合車両センター

    お願い致します。

    • ときぱて より:

      タムラさま

      閲覧・コメントありがとうございます。
      ご指摘の件、訂正させて戴きました。

      今後とも当サイトのご愛顧のほどお願い申し上げます。