【踊り子代替】E257系2000,2500番台の詳細発表・5両4編成も投入

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初登場は2019年3月に施工され、既に6編成が改造を行ってファンからは既に見慣れた存在になりつつあるE257系2000番台“踊り子号”。

遂にプレスリリースが出されたことで、詳細な投入数が明らかになりました。

今だに改造の状況が定かではなかった2500番台についても振り返り、既報のものと新情報を整理していきます。

全投入数は137両

今回のプレスリリースにより、ほぼ確定となっていた登場済のNA編成=9両13編成のほか、5両4編成が投入されることが明らかになっています。

E257系2000番台9両編成については、2019年3月の時点で転用改造工事施工編成が登場しており、16編成の0番台のうち検査まで期限が長いM-105,107,111の3編成が波動輸送に充てられているほか、転用工事施工編成の編成番号から13編成体制が組まれることは以前から確実視されていました。

その一方で、5両編成については、9両編成改造時に幌を新設がされていたことで推測が出来たのちに商業誌で転用に触れた程度に留まっており、具体的な転用計画に触れられたのは今回のプレスリリースが初めてとなっています。

0番台が原番号+2000して転用改造・機器更新を進めていたように、5両編成として房総地区に投入された500番台についても2500番台として転用改造・機器更新を施工する模様です。

4編成がどこで改造するのか、どの編成が選定されるのかは未だに明らかになっていませんので、車両動向については引き続き注目していきたいですね。

出身地の面影も少し残る転用改造

昨年から長野・秋田で塗装試験が行われていて注目を集めていた車体の青色塗装ですが、【ペニンシュラブルー】という新たなカラーリングであることが明らかになっています。

E261系を手掛けたKEN OKUYAMA DEZAINの名前が触れられていないことからも、今回のE257系は同時投入の“サフィール踊り子号”のE261系とはあくまで別仕立て・別の塗料となっている模様です。

今回のプレスリリースでは、登場以来カーテンを閉じて実施されていた試運転から一転、遂に内装についての画像が出てきたことも特筆されます。

E257系の新造の時点では0番台・500番台の投入路線コンセプトに合わせて内装の一部が異なる色合いのものを使用していました。

既に登場している2000番台では、車掌室・車販準備室のカーテンに武田菱模様の従来品、運転台座席モケットにも従来品使用が確認されています。

今回のプレスリリースにより、0番台の9号車→2000番台の3号車に設置されるフリースペースの仕切りガラスについても武田菱のガラスが現時点で維持されていることが新たに判明しています。

座席上の荷物棚(側小天井パネル)のカラーが0番台はグリーンとピンク、500番台はイエローとブルーがそれぞれ奇数・偶数で交互になっていましたが、こちらは交換対象となっているようです。

一方で、0番台では赤色・500番台では白色となっていたドアの化粧板については現時点では変更されていないため、内装が完全な同一仕様になるわけではなさそうです。

2500番台の登場後には間違い探しのような楽しみ方が出来そうですね。

運行区間が記されていない……?

今回のプレスリリースで特筆すべき点としては、運行区間について一切触れられていない点が挙げられます。

今回のプレスリリースで5両編成についても4編成が転用されることが明らかになりましたが、今回のプレスリリースでは熱海以西・JR東海〜伊豆箱根鉄道駿豆線を走行する通称“修善寺踊り子”の運転継続については一切触れられておらず、通常のプレスリリースではまずない歯切れの悪い内容です。

特に、プレスリリースに記載されている編成表には、東京方面・伊豆急下田方面とのみ記されており、この記述については波紋を呼びそうです。

以上を鑑みると、過去記事でも推測していた『2020年3月改正では修善寺編成増解結がない列車のみ置き換え・修善寺編成の今後は調整中』という仮説の通りなのではないでしょうか。

JR東日本としては車両・設備の準備を進めているものの、JR東海・伊豆箱根鉄道との合意に至っていないのではないか?という推測が出来ます。

維持する方向で調整を進めていたとしても、他社の合意が取れていなければプレスリリースに記載することは出来ないでしょう。

5両編成の転用自体は行われるものの……

JR東日本としては、もし修善寺発着の維持が出来なかったとしても、2500番台4編成を湘南ライナー代替特急(過去の商標出願申請よりおだわら号の名称が濃厚)で活用することが可能なほか、E257系500番台にはここ数年は7編成の余剰車があるため、豊田波動用3編成を除いた最小限の4編成の投入は妥当な数でしょう。

また、現在の185系C編成が担当している修善寺発着運用は平日2編成・土休日4編成使用となっており、仮にE257系2500番台で運行継続されたとしても土休日の3.5往復体制維持は困難でしょう。

JR東日本側としては土曜日の踊り子117号〜日曜日の踊り子102号という1往復のための車両維持はしたくないという姿勢も容易に想像が出来る一方で、沿線の旅館のチェックアウトの時間に近い踊り子102号の行楽需要はそれなりに考えられます。

もし維持となった場合も、運行体制の変化が1つの争点となりそうです。

(E257系で統一した場合、基本編成側の両数の都合で別編成仕立てとなっている踊り子102号と踊り子115号が同一編成で運行出来る様になるため、これで修善寺編成の運行継続も出来そうですが、まだまだ各社の合意も取れていなさそうな情勢ですので推測の域を出ません)

プレスリリース発表時点で改造を行っている6編成の出場記録

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