【東北新幹線救済臨か】E653系いなほ色U101編成が首都圏経由で仙台へ

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2021年2月13日夜に強い地震があり、東北新幹線は架線柱損傷の復旧作業のため現在まで運転を見合わせています。

これまで特急ひたち号の延長運転や仙台〜一ノ関〜盛岡駅間の臨時快速列車運行などが相次いで実施されていましたが、いよいよ本命となりうる那須塩原駅〜仙台駅間の東北本線臨時列車の運行が始まります。

東北新幹線不通と代替輸送

2021年2月13日夜に発生した福島県・宮城県で震度6強を観測する地震により、東北新幹線では14日始発列車より那須塩原駅〜盛岡駅間の運転を見合わせています。

東北新幹線では、東日本大震災以前より使用されていた架線柱の一部が倒壊しており、復旧工事に追われています。

14日より東北の交通手段を確保すべく、飛行機と高速バスの増便要請がされたほか、15日から全面再開した在来線ネットワークを活用した代替輸送が実施されています。

まずは既存ダイヤで3往復が設定されている常磐線特急ひたち号の仙台駅発着を増強するため、いわき駅発着のひたち8号・9号・22号・25号の2往復4列車をいわき駅〜仙台駅間を臨時快速列車として延長運転が実施されています。

また、秋田新幹線の代替として、新潟発〜酒田駅止まりのいなほ11号を延長する形で新潟駅経由での経路を増強しています。

翌16日からは東北新幹線の一ノ関駅〜盛岡駅間が臨時ダイヤとして運転を再開することとなり、仙台駅〜一ノ関駅〜盛岡駅間を補完する臨時列車の運転も始まりました。キハ110系盛岡車・701系盛岡車の越境運用となっています。

そして、19日の発表では、東北新幹線の復旧が仙台駅以北が22日・仙台駅以南が24日となることが発表されるとともに、新たに21日〜23日の3日間、那須塩原駅〜仙台駅間の臨時快速列車が2往復運行されることとなりました。

仙台駅を拠点として2往復するダイヤが組まれており、常磐線経由の特急ひたち号とともに仙台駅から東京方面へのアクセス列車としての活躍が期待できます。

特に、福島駅発着のアクセスや、大宮〜仙台駅といった用途では東北本線経由でないと不便ですので、本命の代替経路での運行と言えそうです。

使用車両は「いなほ号」E653系U101編成か

21日から運行される臨時快速列車ですが、羽越本線特急「いなほ号」などで活躍する新潟車両センター所属のE653系U101編成と見られています。

この編成は19日に新潟車両センターから大宮総合車両センター東大宮センターへ。翌20日には同センターから仙台車両センターへ回送されています。

常磐線特急として生まれ、現在は新潟エリアで活躍するE653系1000番台。フルーツ牛乳などの愛称でファンから親しまれているカラーリングが仙台の地で見られることとなり、かなり新鮮に思えます。

常磐線時代〜転用改造までは郡山総合車両センターへの入出場で走行していましたが、郡山以北についてはは団体臨時列車などで運行された程度。

比較的縁の薄い東北本線でピンチヒッターを務めることとなりそうです。

一連の救済臨では最後に登場することとなりましたが、2日かけて送り込み回送をする手間を考えれば止むを得ないところです。

交流・直流双方に対応していて営業区間全てに入線実績がある車両となると選択肢もかなり狭まります。関係する支社も多く、調整は相当困難だったことでしょう。

勝田にもE653系が配置されているが……

今回は新潟からはるばるE653系が駆けつけることとなりましたが、同形式の車両が勝田車両センターに在籍しています。

一度U108編成としていなほ号へ転用されたのち、常磐線系統の波動用車両として古巣に帰ってきたK70編成です。勝田車両センターへ戻った際、国鉄特急色風のカラーリングに変更されています。

【E653系】勝田に返り咲いたK70編成〜国鉄色風塗装

運用線区から比較的近く、定期運用がなく今回の用途に最適な状態の車両が充当されない点について、様々な憶測が飛び交っています。

まずは、常磐線特急の緊急時の予備車としてK70編成を手放したくないという事情が考えられます。

常磐線特急ひたち号・ときわ号で使用されているE657系は19編成配置・17編成使用となっていますが、K1編成が郡山総合車両センターに入場中のため、現在使用可能な車両は18編成です。

15日からいわき駅折り返し列車の延長運転をすることにより、本来の運用順序とは入れ替わることとなります。E657系は元々「外泊」が多い運用体系となっており、勝田車両センターでの整備もイレギュラーとなっていることが推測できます。

車両故障時の他形式代走はスーパービュー踊り子号の251系の予備車が185系とされていたことが知られていますが、中央線でもE257系のスーパーあずさ号が運行された事例などもあり、必要に迫られた場合に代替する車両は手放したくないところでしょう。

次に、新潟車両センターのE653系に余裕があったことが考えられます。

7編成配置・5編成使用となっており、例年であれば十日町雪まつり関連の臨時列車のために車両を確保している時期だからか、中長期の運用離脱を伴う入場編成がありません。

いなほ11号の延長運転こそしているものの、使用車両数・運用順序などには特段支障はなさそうです。

この両路線の事情を考えると、これらの判断は妥当にも思えます。

このほか、最も短いスパンで実施される検査「仕業検査」の都合を推測する声もあります。

昨今のE257系の疎開の動きなどから、特急車の仕業検査について、他形式でも特急車の配置・運行拠点となっている区所であれば仕業検査は可能・機能保全(月検査)は所属区以外を避ける……といった傾向が読み取れます。

今回の営業運転は3日間の予定ですが、前後の回送過程を含めると、E653系を含めた新系列電車の上限である6日間を超えることとなりそうですので、どこかで仕業検査を実施する必要がありそうです。

E653系の保守実績がない上に特急形車両の配置がなくなって久しい仙台車両センターでは実施できないと仮定すると、行程のどこかで車両を差し替える可能性もあります。この場合は前半を新潟車・後半は勝田車……といった入れ替えをすれば対処できそうです。

送り込み回送で東大宮センターを経由したのも仕業検査の関係かもしれません。

仕業検査は最大6日空けられることを考えれば、ギリギリ7日となりそうな今回の行程では、道中の東大宮で「叩いた」ことで臨時列車が運行される3日間は同じ車両で回せるようにしているのではないか……?という推測も出来そうです。

なお、一部からは国鉄色だとファン層に注目されるから……といった推測も聞かれますが、福島・仙台エリアについては団体臨時列車で入線する可能性がある国鉄色よりはいなほ色の方が珍しいとも言えます。

調整に苦労する中で早期の代替列車運行を模索するなか、車体塗色の違い程度の理由で長距離回送を仕立てるとも考えにくいでしょう

地元のファンの方の思い出に……

東日本大震災から10年という大きな節目が迫るなかでの地震災害。改めまして、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、災害復旧に携わる方々にお礼申し上げます。

東北在住の鉄道ファンの中には、東日本大震災の際にも485系・583系がピンチヒッターとして東北本線「新幹線リレー号」が設定されたエピソードが記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

列車の利用は一般利用者が主軸であることは大前提ですが、一般旅客・乗務員への迷惑にならない範囲での撮影・地元ファンの方がマナーを守って乗車することは否定されることではないでしょう。

近隣にお住まいの鉄道ファンの方々にとっては元気付けられる新たな思い出となることを祈っております。

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画像元ツイート紹介

今回の写真は、フォロワーのE6-komachi様(@saikyolinee233k)より掲載の御承諾をいただいて掲載しています。

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