【急いで行かない列車？】413系導入準備？えちごトキめき「快速」列車が登場

車内などに一瞬ポスター掲示がされ、その計画が噂となるもその後の情報が途絶えているえちごトキめき鉄道の「急いで行かない列車」計画。

2021年3月のダイヤ改正にて、定期列車を代替する格好で線内初めての快速列車が運行されることとされており、関連が気になります。

依然詳細が明かされない“急いで行かない列車”
突然新設される妙高はねうまライン「快速」
使用車両搬入が4月以降……？
189系は別のところへ
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依然詳細が明かされない“急いで行かない列車”

2020年10月に、えちごトキめき鉄道車内にて、「急いで行かない列車」「2021年4月デビュー予定」「妙高高原〜直江津〜市振」の新列車が登場すること、イメージ画像としてかつて北陸本線で活躍していた475系急行形電車の国鉄色リバイバル塗装のポスターが掲出されました。

その後すぐにそのポスターは剥がされることとなりましたが、同社内で国鉄型電車を購入して何らかのイベント列車を運行する狙いがあることが明らかになっています。

ただし、そのポスター掲出から4ヶ月、現在まで目立った動きはありません。

突然新設される妙高はねうまライン「快速」

2021年3月のダイヤ改正のプレスリリースでもこれに関連した発表はありませんでしたが、これまで全日直江津駅〜二本木駅間で運行していた朝の区間列車(2322M-2323M)を土休日のみ直江津〜妙高高原駅間運行の「快速」列車として運行することとなりました。

この列車によってしなの鉄道北しなの線との接続改善……といった目的でもなさそうで、推測の域を出ませんが先述の急いで行かない列車プロジェクトと関連が考えられそうです。

お隣のしなの鉄道でも、2020年春のダイヤ改正から夏のSR1系導入まで、115系を使用した無料快速列車を運行して移動の脚を確保していた例があります。

同路線ではJR東日本からの直通列車として「快速」の列車こそ設定されていますが、妙高はねうまラインの途中通過駅はなく、あくまでJR線内での通過運転を意図した運行体系です。

臨時列車を除く優等列車設定は妙高はねうまラインとしては初めてのものとなります。

一方で、日本海ひすいライン(旧・北陸本線区間)についてはこれといった列車が新設されておらず、同線も運行区間とされていることから、こちらは全く新規のダイヤとなりそうです。

413系・455系の活躍路線を考えれば日本海ひすいラインでの活躍がメインとなりそうですので、午前中に妙高はねうまラインを1往復したのち、ランチ列車・ディナー列車辺りを仕立てる狙いでしょうか。

使用車両搬入が4月以降……？

“急いで行かない列車”では475系をポスター写真にしていますが、JR西日本などでは475系が淘汰済みとなっています。

使用車両としてはJR西日本で整備歴があり、かつあいの風とやま鉄道が所有していることで今後も運用が必要な413系を使用することが考えやすいところです。

413系は11編成33両のうち、2編成が先頭車のみクハ455形となっており、この急行形先頭車・クハ455-701,702(B04編成・B11編成)を中心とした運用がされるものと考えるのが最も自然でしょう。鳥塚社長の手掛けた、いすみ鉄道の事例を考えれば急行形1両がツアー形式・残り2両は通常の座席として販売……といったところでしょうか。

譲渡元と考えられるJR西日本七尾線では2020年10月・2021年3月の二段階での置き換えとなっていますが、急行形を連結したB04編成・B11編成ともに2021年2月段階で運用中となっており、2021年3月ダイヤ改正での代替とみられています。

ここまでの動向を総合すると、ポスターに記された「2021年4月」に運行開始とするのはあまりにもスケジュールがタイトですので、この月に実施されるのはえちごトキめき鉄道の車両搬入と考えることが出来そうです。

413系自体はJR西日本・あいの風とやま鉄道ともに運用中の車両で、えちごトキめき鉄道もJR西日本出身の運転士は乗務経験があります。

えちごトキめき鉄道の車両導入が自走回送なのか甲種輸送(貨物列車としての輸送)となるのか、妙高はねうまラインでの運行に必要なATS-Ps形保安装置の整備・カラーリングの変更はどこで実施されるのか。

相変わらず目立った情報がありませんので引き続き動向に注目したいところです。

その後、2021年3月1日に鳥塚氏公式ブログ・各種ニュースサイトにて413系譲受が正式にアナウンスされました。