【イマドキ】新しい原宿駅は広くて綺麗!ホームも方向別に・駅撮りも可能

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山手線では14日に高輪ゲートウェイ駅が新駅として注目を集めていましたが、21日には原宿駅が新しい駅舎に移転しました。

この大規模な改良によってホームが方面別に分離したほか、旧来駅舎に比べ通路が約3倍・延べ床面積で約4倍の広さとなり、文化の最先端である原宿駅に相応しい駅に進化しています。

オリンピックと原宿駅

新しい原宿駅は、旧来の駅舎の南側に建設されています。

駅の改良工事では珍しく、仮駅舎建設・旧来駅舎の改築などを挟まずに純粋な駅舎新築となっています。

前週開業した高輪ゲートウェイ駅同様に全面ガラス貼りの外観となり、近未来的な印象を与えています。隣にある旧駅舎がかなりレトロな外観でしたので、何世代も飛ばした時代の変化に驚かされますね。

この改良工事ですが、正式発表は東京オリンピック実施が決定した直後の2016年。

わずか4年間でのスムーズな完成ですが、オリンピックが実現しなくても改良する前提で調査などを進めていたのでしょうか。

通路が3倍の広さとなって劇的な改善となっているほか、構内にはコンビニ・カフェがオープンして利便性も向上しています。

特にカフェは恵比寿に本店がある“猿田彦珈琲”大型店となり、和風・洋風それぞれの席が用意されました。

原宿といえば若者の街というイメージが強いですが、かなり大人向けの内装です。

従来は三が日に使用されていたホームを改良することで、こちらが“新2番線”となっています。

この対向式ホームを横付けする方式のホーム拡張は山手線渋谷駅・京急線横浜駅など多くの駅で行われており、線路移設が不要で劇的な改善効果を発揮します。

現在ではこの原宿駅のほか、横須賀線・湘南新宿ラインの武蔵小杉駅でも同様の工事が実施されています。

出口の増加でアクセス向上

駅が南側に移転したことで、東京メトロ千代田線・副都心線の乗り換え口に連結・雨に一切濡れずにシームレスな乗り換えが実現します。

従来の表参道側出口を継承した東口から25日開業の商業施設“WITH HARAJUKU”を経由することで、かなり混雑している竹下通りへの新しいアクセスルートも誕生します。

また、明治神宮前へは新たに設けられた西口からの直結となり、スムーズなアクセスが通年実現します。

旧駅舎は解体予定

先日その長い役目に幕を下ろした原宿駅旧駅舎ですが、今後は解体となる見通しです。

この駅舎は1924年(大正13年)に完成した都内最古の木造駅舎となっていました。

“ハーフティンバー様式”と呼ばれるヨーロッパ方式のデザインが採用されてお里、八角形の塔が象徴的な駅舎でした。

原宿のシンボルの1つでしたので、一部分だけでも保存して欲しいという声もあったようですが、耐火性能などの基準が現代水準では満たせないために難しかったようです。

流行の最先端・原宿の超一等地ではあるものの、オリンピック・パラリンピック終了後に解体された後、この旧駅舎をデザインに取り込んだ商業ビルが再建設される予定です。

新しくなった駅構内を見る

駅舎の敷地面積が約4倍と広がったことで、いきなり3連休となり若者を中心に溢れていた原宿駅も、かなり余裕を感じる駅舎となりました。

インバウンド需要が回復してくればキャパシティをフルに発揮出来ると思います。

取材日は移転翌日ですが、応援の駅員さんが大量に配置されており、ざっと20人くらいが各ホーム・改札で案内にあたっていました。

原宿駅は山手線30駅でも12駅のJR東日本管理駅(他駅は子会社JESSへ委託)ですので、この辺りの対応能力の高さはさすがです。

ガラス張りの駅舎となったことで、駅構内の各地から外の景色が見ることが出来ます。

高輪ゲートウェイ駅同様、鉄道好きのお子様連れにも嬉しい駅ですね。

個人的に意外に感じたのは、旧来の外回りホームでも使用されていたホームドアが残置されている点です。

こういった最近のホームドア設置駅のホーム移転では、旧来のホームドアを予め撤去して移転しておく・改良工事を見据えて非設置としておく……といった動きが一般的でした。

最終的には他駅同様に壁形状の仕切りになるかと思われますので、こういった景色も今だけでしょうか。

今回は新ホームに新造品とみられるものを設置していますが、この原宿駅改良工事がホームドア設置後にオリンピック関連で比較的最近生まれた計画であることも関係していそうです。

この旧2番線ホームドア、現在改良工事が進められている品川駅や新宿駅で再利用することになるか、予備品となるかのいずれかでしょう。

従来通り“駅撮り”も可能

原宿駅では以前より、大崎方面へ向かう湘南新宿ライン・相鉄線直通・成田エクスプレス・サフィール踊り子5号などを撮影することが出来ます。

従来のホーム=新・内回り専用ホームでは同様の画角で撮影が可能なほか、新・外回り用ホームからは山手線内回りの撮影も可能です。

単純に撮影の選択肢が増えるのは嬉しいことですね。

(原宿駅の客層を考えると、あまり撮り鉄したい場所とは思えませんが……)

なお、遠目に写っていますが、宮廷ホームと呼ばれている代々木駅〜原宿駅間の“お召し列車”などの原宿駅皇室専用ホームに最近新たにフェンスが設置されています。

最近は東京駅・新宿駅を発着拠点とする場合がほとんどとなっていますので、今後も当面は使用されることはなさそうです。

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