【2020年新駅】東海道新幹線のお手軽撮影地?JR東海“御厨駅”行ってみた

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2020年3月14日、東海道本線に御厨駅が開業しました。静岡地区の地味な印象の駅ですが、サッカーファンはお世話になるかもしれない駅です。

鉄道ファンとしては気になる駅撮りの可否などを含めてチェックをしてきました。

御厨駅について

御厨駅は、袋井駅と磐田駅の間、東京駅から242.7キロメートル、浜松駅から東京方面に 14.4 キロメートルの位置にあります。

住民による請願駅で、駅周辺に工場が集中していることによる交通渋滞が誘致のきっかけとなり、1988年の要望提出から32年経ち開業しました。駅周辺は工場のほか、J2のサッカークラブ、ジュビロ磐田のホームグラウンドである「ヤマハスタジアム」の最寄り駅となります。シャトルバスで5分程度、さらに徒歩でのアクセスも可能という好立地です。

静かな幕開け

開業初日はジュビロ磐田のホームゲームが開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。
また、3月28日予定していた開業記念イベント、臨時特急「御厨」の運転も取りやめとなっています。とくに特急「御厨」は373系特急電車に国鉄特急風のオリジナルデザインのヘッドマークを掲出予定でした。かなり気合いの入ったデザインだったので、撮影を楽しみにしていたファンも少なくなかったようです。

降りてみた

開業の翌日、2020年3月15日に御厨駅を訪問しました。

駅構造は2面2線の相対式ホーム、改札口は1箇所、出入口は3箇所となっています。ホームから改札階までの階段は1箇所ずつで、駅構内にはコンビニなどの売店はありません。
ホームで特徴的な構造として、階段付近はホーム幅をが広がっていることです。多客時の事故防止のためのようです。また、ホームの有効長は10両編成となっています。静岡地区の普通列車の最長編成は8両、多客時の増結でも9両までですので余裕をもって設置しています。

駅舎は、橋上駅舎のつくりになっていますが、北口はほぼ地平レベルにあり、僅かな階段でロータリーに出ることができます。北口は暖かみのある壁面に、ロータリーにはヤマハのモニュメントが設置しており、ヤマハスタジアムへの玄関にふさわしいつくりとなっています。

一方の南口は、JR東海の橋上駅らしいデザインです。駅前には郵便局と美容室があるのみですが、少し離れた場所に住宅街があるようです。

自由通路上にもう一つ出入口を設置しています。西口と呼ばれるこの出入口は、将来のパークアンドライド開設を想定して設置されました。御厨駅のある磐田市は一世帯あたりの自動車保有台数が約1.7台(静岡県統計資料より、平成31年度)と、典型的なクルマ社会です。渋滞も問題となっているため、マイカーと鉄道の連携により交通状況の改善を目指すようです。

撮影してみた

駅撮りの可否を確認してみましたが、御厨駅ホームからの在来線の撮影は困難です。下り方面はホームが狭くなっている上に、網目の細かい柵が設置しています。陸橋の影をかわすには望遠が必要ですが、口径の大きいレンズでは柵の網目をクリアできません。ロケーションは抜群なので非常に惜しいですが、撮影は出来ないと思って良いでしょう。
ホームの上り側も同様に柵が設置してあります。線形もカーブしているためこちらも撮影には不向きです。

自由通路からは新幹線を眺めることができます。上りは陸橋と架線柱の位置から撮影はほぼ不可能ですが、下りは16両編成のうち8両目までは写すことができます。自由通路は広くないため、脚立や三脚の使用は控えたほうがよさそうです。

新幹線停車駅の駅撮り以外の有名な撮影ポイントはアクセスが難しい場所も多いので、短編成のドクターイエローなどを手軽に撮影出来るのは嬉しいですね。

スタジアム最寄としてはやや貧弱?

駅の構造で気になったのは、改札内にエスカレーターが設置されていないことです。また、自動改札機は3台、自動券売機は2台とスタジアムのある駅としては少ないと感じます。スタジアムの使用頻度、キャパシティを勘案した結果ではあるはずですが、やや貧弱な印象は否めません。

尤も、駅構造としては改札機側は何台か増やす余地がありますので、当面は様子見でしょうか。

御厨駅改札口

利用客は駅周辺の工場への通勤客を中心に1日あたり2000〜3000人を想定しています。また、ジュビロ磐田のホームゲームもJリーグの公式戦だけで年間20試合以上開催しています。今後の発展が十分に期待できる新駅です。

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