【赤帯】伊豆急行60周年記念の貸切がスタート!TB-7編成の団体臨時列車が運行

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伊豆急行では開業60周年を記念して、3両で約6万円・6両で約12万円と破格のツアーを発表して注目されていました。

2021年7月1日より開始とされており、10日には最初の貸切列車が伊豆高原〜伊豆急下田駅間で運行されました。

早速“無ラッピング”を活用した装飾が施されて運行されています。

開業から60年を迎えた伊豆急行

6月に1,2往復だけ?実現した銀色同士の定期列車6両編成〜スカート塗装前の貴重な組み合わせに

伊豆急行では、1961年の開業から12月10日を以って60周年を迎えます。

これに関連して、期間限定で伊豆高原〜伊豆急下田間を60千円=”60″,000円+税で貸切運行を募集していました。

伊豆高原駅〜伊豆急下田駅間の単純な往復運賃を考えても破格の値段設定となっており、受付開始から僅か5日で応募多数により受付を終了しています。

イベント・貸切列車としての運行のため、従来の8000系TA-7編成に加えてTB-7編成を2021年6月より「無ラッピング」(いわゆる無塗装)として運行を開始しました。

その後、7月に入ってスカート(排障器)も黒色となり、最初の貸切運行の開始がいつになるかが注目されていました。

伊豆高原に到着して大注目の209系譲渡車と“無ラッピング”TA-7編成

初回は赤帯で

今回の貸切列車は、伊豆高原駅から伊豆急下田駅までの1往復で運転され、TB-7編成が使用されました。

301レ:伊豆高原11:48ごろ→伊豆急下田13:00ごろ

5番線で撮影会を実施

302レ:伊豆急下田17:28ごろ→伊豆高原18:30ごろ

ダイヤとしては募集時にモデルケースとして発表されていたプランに対して、下り列車は伊豆高原駅〜片瀬白田駅間を踊り子7号の先行(片瀬白田駅で待避)としているほか、上り列車は2021年3月改正まで、平日のみ運行とされていた普通列車のダイヤを使用する格好で設定されています。

この編成は、これら一連の貸切列車運行に際して新たに“無ラッピング”とされた編成で、今回の団体臨時列車では下田方に東急線時代の赤帯のラッピングを施しているほか、熱海方は登場時の白Hゴムの再現、両側とも前面行先表示器を撤去した上で方向幕を取り付けています。

過去にも赤帯リバイバルの運行は何度かありましたが、2012年はTA-2編成・2019年以降はTA-7編成で運行されていました。

これらのTA編成は熱海方が純正先頭車となっている反面で、下田方は先頭車化改造車です。

一方のTB編成は両側ともに純正先頭車ですが、熱海方は運転台直上へパンタグラフ設置改造がされています。

このため、下り列車で東急時代に近い形態となるのは、今回の団体臨時列車が初めてと見られます。

伊豆急行線は南北に走行する路線ゆえに、南行きとなる下り列車が撮影条件としては好ましく、TB編成の無ラッピング化は東急線・伊豆急行線のファンから喜びの声が多く聞かれました。

このほか、伊豆急下田駅ではツアー参加者による撮影会も実施された模様です。筆者が覗いた際には運行番号も60周年を記念してか、幕式で60ゥ(60運行)をモチーフとしたものとされていたほか、同じ初期のステンレスカーである南海電車の方向幕も掲出されており、なかなか面白い選定と感じました。

同駅についても、午後の早い時間帯が撮影に好ましい条件で、この辺りはダイヤの調整も柔軟に受け付けるという今回の企画ならではの配慮と言えそうです。

受付開始から僅か5日で締め切られる人気っぷりで、今後も頻繁に催行されるものと思われます。

主催団体ごとに伊豆急8000系を活用した様々な運行形態で実施されることが予想され、しばらくは東伊豆の列車の動きが賑やかになりそうです。

一方で過去の傾向から、前面表示器やラッピング装飾を含む場合は設置・撤去で前後日程は運用入りしないこととなることが予想でき、定期列車で“無ラッピング”の活躍を見ることが出来る頻度は前月までと比較すると大きく減少しそうです。

これまでの赤帯や歌舞伎帯のリバイバルと異なり、主催団体が列車運行以外の装飾費用も負担して運行される形態とされています。

あらゆる装飾は主催団体の出資で運転されているため、参加者以外が撮影する場合は主催団体への迷惑がないよう十分配慮の上で行ってください。

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