【近鉄】ひのとり統一で12200系・「吉野連絡」も見納めか

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近畿日本鉄道では2020年3月より新型名阪特急「ひのとり」の増備を続けており、2021年2月13日よりすべての名阪甲特急が「ひのとり」に統一されるとともに、停車駅の多い名阪乙特急が「アーバンライナー」に統一します。

玉突きで置き換えが進められている12200系「スナックカー」のラストランが近づいています。

また12200系と同時に消滅が予想されるのが「吉野連絡」のヘッドマークです。今回は12200系と「吉野連絡」ヘッドマークを紹介します。

今年度に消滅する12200系とは

12200系は1969年に登場した近畿日本鉄道の特急専用車車です。登場当時は難波線や鳥羽線の開業や新青山トンネルの完成に伴い、近鉄特急網が発展していた時代です。1976年までに168両が新造され、近鉄特急網を支えてきました。

12200系には軽食スペース「スナックコーナー」が設けられました。よく年輩の近鉄ファンが12200系を「スナック」と呼んでいますが、それは「スナックコーナー」に由来しています。残念ながらデビューして早々の1976年から「スナックコーナー」が消えました。

168両という両数からもわかる通り、近鉄特急の最大勢力であり続けました。1990年代には21000系「アーバンライナー」に準じた内装に変更されています。

2000年から後継車の登場により、廃車がスタート。一部は15200系「あおぞらⅡ」や15400系「かぎろひ」に改造されました。2020年には名阪特急の次世代を担う80000系「ひのとり」が登場し、2020年度中に12200系全車が引退することになりました。

2015年12月頃から「アーバンライナー」や「伊勢志摩ライナー」などを除いた汎用系近鉄特急専用車両の塗装が変更されましたが、12200系は旧塗装のままとなっています。また喫煙室も設けられていません。12200系は「昭和な近鉄特急」という姿のままで最後の活躍を続けています。

ところで12200系と共に消滅するであろうモノがあります。それが「吉野連絡」のヘッドマークです。「吉野連絡」は終着の橿原神宮前駅で吉野行き特急に接続する京都発橿原神宮前行き特急を指します。かつてはどの車種にもヘッドマークが取り付けられていましたが、前面表示器のLED化に伴い、取り付けは12200系のみになりました。そのため12200系と共に「吉野連絡」ヘッドマークの消滅も予想されます。

昭和の色が濃い12200系「吉野連絡」の特急

12200系「吉野連絡」の特急を見るべく、始発の京都駅を訪れました。京都駅1番線で待っていたのは11時40分発、橿原神宮前行き特急12200系NS39(モ12239+サ12139+モ12039+ク12339)でした。すでに12200系は4両編成しか残っていません(NS50編成が4両から2両に短縮されたものの、営業運転には復帰していません)。

行先・種別表示器の横には「吉野連絡」と書かれたヘッドマークが掲げられていました。吉野の山が描かれていますが、左は春の桜、真ん中は新緑の夏、右は秋の紅葉という具合に描き分けています。

こちらは橿原神宮前方です。以前は当たり前のように見られた近鉄特急旧塗装も12200系のみになりました。新型特急が続々と登場する中で「よくこの塗装が生き延びたな」というのが正直な感想です。

側面にある行先表示器は「橿原神宮前ゆき」とあり、「吉野連絡」の文字はありません。追加しようと思っても、この「橿原神宮前」の文字数を考慮すると難しいのでしょう。

駅の電光掲示板にも「吉野連絡」の文字はありませんが、駅自動放送では「吉野連絡・橿原神宮前行き特急」と放送されます。駅員による放送では喫煙室が設けられておらず、全車禁煙席であることを伝えていました。

ところで12200系をはじめとする昭和期の汎用近鉄特急車両では出入口に洗面台が設けられています。すぐに手洗いができるため、現在のニーズにあったレイアウトではないでしょうか。洗面台には近鉄特急専用車両が描かれたお手拭きがあります。

私が訪れた日は帰省客と思われるお土産袋を持ったサラリーマンや家族連れ、そして鉄道ファンを見かけ、京都発車時点での乗車率は3割くらいでした。

おそらく来年春まで12200系3編成が最後の活躍を続け、引退日まで「吉野連絡」のヘッドマークが見られると思います。

12200系の引退日はいつ?

2021年1月現在、12200系の引退日は発表されていませんが、近鉄の公式発表により2021年2月13日の運用持ち替えが契機となりそうです。前後する格好で運用離脱となることは容易に想像ができます。

早めに乗車・撮影を済ませておきたいところです。また社会情勢により、過去のように大々的なさよならイベントが開かれないかもしれません。

いずれにせよ、12200系の最後を静かに温かく迎えたいものです。

12200系引退後は同車を改造した15400系「かぎろひ」や15200系「おおぞらⅡ」、そして汎用特急専用車「サニーカー」の愛称を持つ12400系の動向にも注目したいところです。

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