【おおさか東線】新大阪~奈良駅特急「まほろば」運行・過去の歴史

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JR西日本は8月22日に、新大阪駅~奈良駅間を結ぶノンストップ臨時特急「まほろば」の運行を発表しています。

今回の臨時特急は今年3月に開業したおおさか東線(新大阪~久宝寺)を通る初の特急です。

運行前に臨時特急「まほろば」のポイントの予習とともに、過去の同区間の臨時列車を振り返ります。

臨時特急「まほろば」の概要

JR西日本は8月22日に新大阪~奈良駅間を結ぶノンストップ臨時特急「まほろば」の運行を発表しました。今回の運行は行楽シーズンに合わせ、観光客の奈良エリアへの輸送を目的としています

運転日は以下のとおりです。

おおさか東線特急「まほろば」運転日

2019年11月~12月上旬までの土休日(計13日間)

11月:2日~4日、9日、10日、16日、17日、23日、24日、30日

12月:1日、7日、8日

以上のように毎日運行ではありません。ダイヤは以下のとおりです。

・運行区間と停車駅

新大阪駅~奈良駅

停車駅:ノンストップ(途中停車駅はなし)

・運転本数

1日上下各1本

・運行時刻

上り:新大阪10時3分発→奈良10時53分着(所要時間:50分)

下り:奈良駅16時56分→新大阪駅17時47分着(所要時間:51分)

過去に新大阪~奈良駅間の直通列車は運行されていますが、おおさか東線経由は今回がはじめて。しかも、新大阪~奈良駅間はノンストップという思い切ったダイヤです。

とはいえ、おおさか東線と大和路線(関西本線)の接続駅である久宝寺駅での運転停車は考えられます。運転停車があるかどうかはファンにとっては気になるところですね。

現在、土休日ダイヤにおける直通快速の新大阪~奈良駅間の所要時間は54分です。直通快速の途中停車駅は8駅、「まほろば」と直通快速の所要時間の差は4分。直通快速が止まる8駅を通過するわりには所要時間に差はないように思えます。

さて「まほろば」のダイヤは山陽新幹線・九州新幹線のダイヤを強く意識しています。「まほろば」に接続する山陽新幹線・九州新幹線は以下のとおりです。

奈良行き「まほろば」新大阪10時3分発

のぞみ6号(博多→東京)博多7時10分発、新大阪9時38分着 

さくら540号(熊本→新大阪)博多7時発、新大阪9時53分着

新大阪行き「まほろば」新大阪駅17時47分着

のぞみ45号(東京→博多)新大阪18時5分発、博多駅20時33分着

さくら569号(新大阪→鹿児島中央)新大阪18時8分発、博多駅20時58分着

博多駅から約4時間で奈良駅に到着します。ところで「まほろば」は東海道新幹線との接続は考慮されていないと考えて差し支えがないでしょう。

これは、東京から奈良方面だと京都駅で奈良線に乗り換えたほうが早く着きます。

もちろん東海道新幹線は運行頻度が高いので、ファン層の方なら遠回り+割高になるものの、乗ってみること自体は可能です。

臨時特急「まほろば」に使われる車両は?

今回の臨時特急「まほろば」に使われる車両は特急「くろしお」に使われている287系3両編成です。1号車・2号車は普通車指定席、3号車は普通車自由席となります。

287系は2010年にデビューしたJR西日本の標準型特急電車です。

683系4000番台をベースに衝突時の安全対策を重視した車両で、2019年9月現在、特急「くろしお」をはじめとして、特急「きのさき」や「こうのとり」でも使われています。

287系にとって臨時特急「まほろば」に使われることや、おおさか東線・大和路線での営業運転は今回がはじめて。

現在は試運転も開始されていますので、ぜひ大和路線を疾走する287系をカメラに収めてくださいね。

気になる臨時特急「まほろば」の料金は?

臨時特急「まほろば」は特急列車ですから普通乗車券の他に特急券が必要です。また指定席に乗車する際は指定席特急券を購入します。JR西日本が発表している料金は以下のとおりです。

新大阪駅~奈良駅 指定席特急券(通常期、大人1名)1,730円

新大阪駅~奈良駅 乗車券(大人1名)940円

計:2,670円

※上記の料金は2019年10月の消費税改定後

自由席(通常期、大人1名)なら計2,140円です。

新大阪~奈良駅間の直通列車は今回が初めてではない?

今回の運転経路となる新大阪~奈良駅間ですが、直通列車は過去にも運行されています。

近年ですと2010年4月~6月にかけて臨時特急「まほろば」が運行されました。そのときに使われた車両は381系です。

ルートは新大阪駅から梅田貨物線(吹田貨物ターミナル駅~西九条駅)を通り、大阪環状線、大和路線に乗り入れました。途中の停車駅は新大阪、天王寺、王寺、法隆寺でした。

引退が迫っていた国鉄色の381系が使われたことや、専用のヘッドマークを用意していたこともあり、関西圏の鉄道ファンから大いに注目された列車となりました。

過去には1988年に「なら・シルクロード博覧会」に合わせて、湊町(現JR難波駅)~奈良駅・加茂駅間の快速列車を新大阪駅まで延長運転しました。ルートは2010年運行の「まほろば」と同じです。新今宮~新大阪駅間の停車駅は西九条駅のみ。開催期間中の4月24日~10月23日まで運行されました。

このように新大阪~奈良駅間には様々な列車が走り、多くの鉄道ファンに注目されてきました。

今回運行される臨時特急「まほろば」の乗車率次第にはなってきますが、利用者としては便利な経路ながら割高な印象もあるこの列車。

来年以降も継続運行されるかどうかも注目ですね。

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