【踊り子変革2020】マリンエクスプレス・大宮発着スーパービュー運転終了

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2020年3月改正で特に注目されている踊り子号の世代交代。

ダイヤ改正を前に、伊豆を走っていた2つの臨時列車が見納めになりました。

下り列車でラストラン?マリンエクスプレス

東京駅〜伊豆急下田駅を結んでいた臨時特急“マリンエクスプレス踊り子号”が3月8日が最後の設定日となりました。

2012年に登場し、スーパービュー踊り子号と同じA特急・乗務員も専用制服と力を入れた臨時列車でした。

原則として往復運行のマリンエクスプレス踊り子号でしたが、年に数回程度片道は回送扱いとされることがありました。

今回の運行最終日がこのパターンで、日曜日なのに下り片道運行という少し珍しい体制となりました。

本日のマリンエクスプレス踊り子号に使用された編成は、伊豆急下田駅を普段より遅い時刻に回送列車で直接所属区へ返却されています。

なお、過去記事でも記していますが、マリンエクスプレス踊り子号は春の臨時列車以降の設定がない……程度の発表に留まっており、運転終了についての公式アナウンスはありません

公式ホームページなどから名称が完全に消えることで運転終了と断言出来る……といったところでしょうか。

中央線のはまかいじ号(関連記事)や、臨時化された後にひっそりと引退した夜行列車同様に、運転終了のアナウンスをしなかったのみと考えて差し支えはないでしょう。

今後の団体臨時列車・イベント列車でのリバイバル入線などにも期待したいところですが、成田エクスプレスが再度減便になるか、代替車登場による玉突き転用などが起きない限りは難しそうですね。

余談となりますが、伊豆急行線内に車内販売員が越境乗務していた珍しい列車でもありました。

スーパービュー踊り子号では日常的な越境ですが、委託業務ではない純粋な車内販売営業は、リゾート踊り子号などで稀にあった程度の珍しい存在でした。

伊東駅まで短縮・いつの間にか非営業になってしまいましたね。

大宮発着のスーパービューも運行終了

湘南新宿ラインの経路を生かし、新宿・池袋駅発着便を繁忙期に大宮駅始発で運転するダイヤも本日で見納めとなりました。

繁忙期の定番列車でしたが、下りは臨時列車・上りは定期列車を運休扱いして同時刻の臨時列車という歪な体系も面白い列車でした。

河津桜まつり・夏休みなど、埼玉県から伊豆アクセスに多大な貢献をしました。

このほか、4編成体制となった1992年改正から臨時列車を中心に続けられていた、1編成が2往復するハードな運転体系もこの週末が最後となりました。

これに伴い、大宮駅→池袋駅・新宿駅の東北貨物線・山手貨物線を走る光景が見納めとなりました。

田町車両センター廃止後は大宮総合車両センター東大宮センターが新たな所属区となりましたが、国府津停泊〜ライナー〜スーパービュー踊り子3号という外泊体制が維持されました。

このため、池袋止まりの入庫列車として池袋→東大宮操を走行するものの、同区間の上り列車の運行は8日で見納めとなります。

また、スーパービュー踊り子号デビュー以来続けられてきた、新宿方からの池袋駅入線〜池袋駅構内折り返し作業という光景も、平日は新宿発であるため見ることは出来ません

山手貨物線とスーパービュー踊り子号のつながり

余談ですが、スーパービュー踊り子号はデビュー当初から最近まで、新宿駅・池袋駅側が拠点で運行され続けてきました。

デビュー時に東京駅構内工事をしていたことや、東京西部方面からの需要取り込みもありましたが、その後も様々な変化がある中で継続運行されていました。

スーパービュー踊り子号専属の“ビューレディ”・現在の“ビューアテンダント”は2018年3月改正まで28年間新宿を拠点としていた(車掌はほとんどが東京車掌区担当でしたが……)ように、251系は新宿駅・山手貨物線に由縁のある車両です。

現在では湘南新宿ラインや相鉄線直通といった列車が日常的に行き交うこの区間ですが、デビュー当初は数少ない定期列車でした。

池袋駅や新宿駅の構内切り替え工事や、恵比寿駅・大崎駅の建設前から走っている、山手貨物線の歴史を誰よりも知る車両です。

現在の湘南新宿ライン経由の停車駅である、浦和・武蔵小杉駅は開業時点でそれぞれ停車駅に加えられています。横浜駅で横須賀線から東海道線に転線する運用体系もこの名残です。

普通車のコンパートメント席廃止以降はライナー列車に充当されていますが、これも新宿駅発着で設定されています。

朝は送り込みがあるので妥当な設定ですが、夕方は東京着の編成を新鶴見信号場経由で回送する経路が採られており、田町電車区から移管した現在もこの回送が継続しています。

ちょっと不思議な運転体系ですが、30年の歴史ゆえに生まれた現在のスタイル。

特急の玄関口・東京駅で撮影されている方も多く見かけますが、やはりこの車両の生い立ちを遡ると山手貨物線がとても似合います。

歴史に思いを馳せつつ、残された期間を楽しみたいですね。

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コメント

  1. デストロン より:

    この前、251系を撮影してきました。そのあと大船で降りたらたまたまE259系のマリンエクスプレス踊り子が来たので撮影に成功。251系の側面を見たらかなりボロボロだったのでやはり引退も止む無しといったところでしょうか。