【“廃車回送”開始】踊り子号引退から2週間弱……185系A3編成が配給輸送で長野へ

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2021年3月12日に定期運用を終了した185系“踊り子号”。

このうち、185系A3編成が大宮総合車両センター東大宮センターから長野総合車両センターへ向けて配給輸送されています。

2021年3月の185系運行終了以来、初となる廃車関連の動きとなっています。

2021年改正では最初の“廃車回送”

185系は2013年まで1両の廃車も出さずに活躍していました。

しかし、高崎線特急「あかぎ」「草津」などの651系1000番台の投入などと関連した運用整理などが続いた結果、既に10両のA2・A4編成、7両のOM01,02,05,06,07編成・B1編成、そして一旦波動用に転用されたのちに8両のB2編成・6両のB3,4編成と廃車の動きが相次ぎました。

残されていた編成は引き続き「踊り子」「湘南ライナー」で活躍が続けられましたが、2021年3月13日のダイヤ改正にあわせてE257系2000番台の転用工事完了により、定期運用を終了していました。

今回、2021年3月24日にはA3編成がEF64 1031号機の牽引で配給輸送が実施され、2021年ダイヤ改正関連では初の“廃車回送”となりました。

なお、始発となる東大宮センターでのブレーキ不具合が発生したため、2時間弱の遅れをもってスタートしました。

解体予定が盛り沢山!?

首都圏の鉄道車両は基本的に長野総合車両センター構内にて解体作業を行っていますが、現在のJR東日本では185系以外にも解体予定とみられる車両が多く存在します。

まずは年間200両以上のE217系の解体があります。こちらはE235系1000番台の製造にあわせて解体作業が進められているものの、検査都合などで一時的に横須賀・湯河原などに留め置かれています。

そして、今回の185系は2022年には波動用編成の引退も発表されており、単純に全ての編成が解体となりそうです。

東海道線関連では、同じく湘南ライナーの運行終了で余剰となっている215系40両も国府津車両センター・平塚で余生を過ごしています。

このほかにも、E131系導入により209系2100番台に40〜50両程度の両数削減が予定されていることが報じられています。

6両編成の4両化により余剰となった中間車12両と、編成単位で廃車となる6両編成が数編成出てくるものと見られており、既に幕張車両センターでは廃車に向けて10両貫通編成に組み換える作業が進められています。

過去の事例では一部の形式の解体を郡山総合車両センターで実施した事例がありますが、2021年は工臨(レール輸送用)の貨車の解体が今後も続けられることとなりそうですので、こちらも限定的な動きとなりそうです。

疎開の動きは限定的……

前年の251系の事例では、東大宮センターに留置されるのは1編成・それ以外は川越車両センターか国府津車両センターに疎開する動きとなっていました。

一方で、今回のダイヤ改正以降の185系の疎開は川越車両センターにA7編成、尾久車両センターにA6編成・OM04+C1編成・OM08+C2編成のみとなっています。

東大宮センターの構内はかなり手狭になっていることが容易に推測できるものの、現時点では波動用のE257系0番台・185系OM03編成が長野総合車両センターに留置されていることを加味すると、彼らが代わりに疎開されていると捉えることもできそうです。

また、国府津車両センターには215系・各地にE217系が疎開されている現状を考えると、そもそも適当な疎開先がないという状態にも思えます。

検査時期を加味して廃車順序を決めているE217系と異なり、波動用を除く全編成がいつ解体されてもおかしくない状態です。

今後の配給輸送や解体作業も急ピッチに進むようにも思えます。

一方で、製造年代からアスベスト除去作業が発生することを含め、解体作業にそれなりの期間を要することを考えると、比較的用地が広い長野総合車両センターですが、とりあえず全て入場させる……ということも困難です。

引き続き一部の編成の疎開などの動きもありそうです。

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コメント

  1. フレロ より:

    疎開している185は川越がA7
    尾久がA6
    A5編成は未だに東大宮でパンタを下げて止まっています。
    横から失礼しました。