【大阪貨物ターミナル】JR貨・西日本ロジスティクスDE10 1082が引退

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JR貨物の子会社、ジェイアール貨物・西日本ロジスティックスが所有する大阪貨物ターミナル入れ替え専用機・DE10 1082号機が2020年6月15日にその使命を終えることとなりました。

構内入れ替え機という地味な任務ながら専用塗装をまとっていたほか、引退記念ヘッドマークも掲出されました。

DE10 1082と専用塗装

DE10 1082号機は1971年1月13日に大阪の汽車会社で落成したのち、国鉄分割民営化でJR貨物に継承。その後数年は吹田機関区を拠点に活躍していました。関西圏の貨物駅などを受託していた子会社・関西フレートサービスへ移籍し、ジェイアール貨物・関西ロジスティックスへの社名変更、ジェイアール貨物・中国ロジスティックスへのの吸収合併と社名変更を経て現在に至ります。

当車両は保安装置類や信号炎管・ホース類など不要な設備を取り外されており、貨物ターミナルのみで活躍する専用入れ替え機関車として活躍してきました。

ジェイアール貨物・西日本ロジスティックスは、2016年に関西・山陽で分けられていたJR貨物の子会社合併により誕生していますが、この1082号機は更に10年前となる2006年までの関西フレートサービス時代からこの青地に黄帯の塗装デザインで活躍していました。

ただし、車体側面の会社ロゴマークは“KFS”から“KL”に改められています(2016年合併での変更はなし)。

検査入出場などでごく稀に、貨物列車の本務機の後ろにぶら下がってJR貨物広島車両所へ移動することがあり、その珍しさと派手な塗装デザインで注目を集めてきました。

なお、同社から栃木県の真岡鐵道に部品取りのため譲渡された1014号機もしばらく同様の塗装のままとなっていましたが、こちらは近年塗り分けデザインのみそのままとして茶色に赤帯に変更されています。

ラストラン記念HM

SNS上では、6月6日からヘッドマークが取り付けられたとの投稿が相次ぎ話題を集めました。

側面の区名札の部分には「惜別」の札が、両側に取り付けられた前面ヘッドマークには「1971年1月13日~2020年6月15日」の文字と機関車の絵が異なるデザインであしらわれています。

大阪貨物ターミナル駅

大阪貨物ターミナル駅は1982年に開業し、梅田貨物ターミナルと分担させるための車両基地として機能しています。隣には東海道新幹線の鳥飼車両基地が設けられており、こちらも新大阪発着の列車が行き来する主要車両基地があります。

貨物ターミナル北側には「新幹線公園」と名付けられた公園が設けられており、こちらでは0系新幹線の先頭車21型・電気機関車EF15形120号機が静態保存されています。鉄道ファンの方なら一日中居ることが出来る場所かもしれません。

東海道新幹線の建設時には新幹線での貨物輸送計画もあり、この付近にはその遺構が見られる場所もあります。

ファンにとっては魅力的なスポットではありますが、貨物ターミナルの周りには住宅などがなく、駅周辺も夜になるとほとんど光もなくなります。過去には誘拐事件現場となったこともあるので、不用意に夜に出かけるのは避けた方がよさそうです。

また、木々や草木も高く生えてるので、蜂や害虫などにも注意したいところです。

大阪貨物ターミナルの見学・撮影

撮影地ポイントですが、こちらはターミナル北側の公園を奥に進んでいくと写真のような場所へ行きつきます。ターミナルの線路と並行に道があるので、とても広いです。

夏になると日差しを遮るものがあまりないので、熱中症対策も必要になります。

撮影地横を通過するDE10 1082

撮影地は様々な角度からターミナルを見ることができます。鉄道写真では、様々な構図を楽しんだりできます。また、午前午後ともにほぼ順光の時間が多い場所です。

日々多くの貨物列車の入れ替え作業が行われていますので、大人から子どもまで鉄道が好きな方なら長時間楽しめるおすすめポイントです。

新しい入れ換え用の機関車は?

京急カラーの大阪モノレールとDE10 1082号機

新しい入換機についての詳細は公式発表がないものの、親会社となるJR貨物では既にDE10形の淘汰が進展しているため、機器更新済の若年機を譲り受ける・本体のHD300形が使用される……といった動きが考えられそうです。

翌日16日からはJR貨物の機器更新機であるDE10 1181号機が使用される見通しで、専用機として活躍するか否かの今後の動向が気になるところです。

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参考文献

ジェイアール貨物・西日本ロジスティックス公式ホームページ

(http://www.jrf-kanloji.co.jp)

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